27日サッカーJ1浦和レッズはペアマティアスヘグモ監督の解任を発表し、2023シーズンを指揮したマチェイスコルジャ監督の復帰を発表した。

ペアマティアスヘグモ監督はノルウェー代表監督などを歴任して今季就任したものの開幕から思うように勝ち点を積み重ねる事ができずけが人続出などに苦しみ移籍期間を迎えた頃には主力選手が次々と移籍するなど選手起用に苦悩するようになり7月から続いた下位相手に尽く勝ち点3を獲れずこれが決定打となり解任に至った。

後任には昨シーズン指揮したマチェイスコルジャ監督が電撃復帰する事になった。

これで浦和レッズは4年半で4度目の監督交代となり目指すサッカーを示せないまま監督だけ交代している印象しか残らない。














7月8月の試合で勝ち点を積み重ねていればこのような事はなかったと思うけれど下位相手の4試合で2分2敗が決定打となったのは否定しない。ただこの頃は選手が次々と移籍してDF登録がわずか5人という異常事態となり監督の求心力を失った中でこれ以上戦えないという判断だったのだろうとは感じる。

4年半で大槻監督→リカルド監督→スコルジャ監督→ヘグモ監督→スコルジャ監督と最長でリカルドの2年だが最低でもチームと戦い方の骨格を作るなら3〜4年は必要だ。2年でも内部昇格して監督に就任するなら戦い方はそれほど変わらず継続できる。いい事例が川崎フロンターレやアルビレックス新潟のように前任者からの内部昇格で上手くいっているケースがあるがそっくり外から引っ張ってくると戦い方のプロセスというのがまるっきし変わってしまう。

フロントが浦和のサッカーを提示している(解りやすく言うとバルサ系サッカー、ミラン系サッカー)ならまだ良いけれど監督次第というやり方はそろそろ改めなければならない。鹿島のように伝統的に4−4−2(4−2−2−2)をベースとしたサッカーを続けるとかならチーム編成もそれほど変更はないが浦和の場合監督次第で3バックになったり4バックになったりする戦い方をしてしまっている事から選手構成を大幅に変えないとならず4バックをベースにした監督にした頃は本当に苦労した。

今は4バックをベースにした戦い方をしているが監督次第で4バック3バックが変わるようではいけない。

戦術についても私の場合は新潟でカウンターサッカーからポゼッションサッカーへの変換期を見ているけれど戦術に適合する選手構成にしなければチームは機能しないという事だ。その為には大幅な入れ替えは必要となる訳だけれど、浦和の場合長期契約している選手が多く年俸も高額なために選手を入れ替えようとしてもなかなか入れ替えるのが難しい。

それは浦和と契約してから高額年俸のクラブの苦悩という見方をするようになっている。戦力を維持するには複数年契約が望ましいけれど監督交代ばかり繰り返しているとその時の監督の思考や好みに合わない選手が出てしまい出場機会を失うなど今季も出場機会を求めて移籍した選手もいるほどだ。

その事からも浦和のようなクラブほど戦い方を明確にして戦い方に合う監督を就任させなければ継続して強いクラブとしては戦えない。町田がどうしてわずか1年でJ1優勝を狙えるクラブになったのかは1つに戦術とシステムの型に嵌められる監督を就任させた事と当初は年俸の低い選手ばかりで総入れ替えが可能だった事、そして決定的なのは莫大な資金力を背景に適したポジションに適材適所の能力ある選手を獲得した事に尽きる。1年半で2022シーズンを戦った選手はわずか3人しか残っておらずその3人は今季殆ど出番がない事からも殆どの選手がJ1で通用しないと移籍していく事になった。

残念ながら浦和には町田のような事はできない訳で監督が代わったとしてもこの戦い方がベースですというものを確立させなければ構築できない。その為にはフロント以上に社長の立場の人がサッカーに精通した人でなければならないという事だ。

新潟では是永大輔氏が社長に就任して就任会見も聞いてきた者としてトップだけでなくユースも同じサッカーをする事が重要と説いていた事を今でも忘れられない。アルベルが監督就任前には大きな外科手術をしておりカウンターサッカー主体の選手の多くはチームを離れることになりアルベルが就任した時にはポゼッションサッカーのベースにした選手でチームは始動していた。FC東京のように監督だけ連れていてカウンターサッカーベースの選手をそっくり残して失敗した事例を見ているといかに目指すサッカーをするならその前段階が重要なのかをよくわかる。

その為には結果が出ないとしてもぶれない事が重要だったので是永大輔氏がチームを去ってもこのサッカーは絶対にぶれてはいけないと常に言い続けてきた結果今の新潟がある。

浦和が今後常時強いクラブを目指すならまず監督が代わろうとも浦和のサッカーは変わりませんというメッセージが必要だ。それがバルサ系、ミラン系、ドイツ系、イングランド系、オランダ系と解りやすさがあれば良いしその方がサッカーを知る人なら理解しやすくなる。今の新潟のサッカーがバルサ系のようにね。

スコルジャ監督に戻った事でスコルジャ監督の思考は知っているけれどこれが今後の浦和のサッカーのベースとしてやっていく覚悟がフロントにあるのか?と問われるとまだそこにはないと感じる。強いクラブは戦い方があるクラブという事を認識しなければ再び監督に左右される戦い方になる。

今残っている選手で残りシーズンは来季もスコルジャ監督構想に残る選手なのか否かになるだけに選手起用は間違いなく変わる。





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