30日J1リーグ24第21節が行われ、浦和レッズはホーム埼玉スタジアム2002でジュビロ磐田と対戦し、3対0で浦和が前半21分にDF石原広教のJリーグ初ゴールMF渡邊凌磨、MF伊藤敦樹のゴールで磐田に圧勝し、9勝5分7敗勝ち点32得失点差+7で9位に浮上した。

試合は前半からホームの浦和がボールポゼッションで主導権を握ると前半21分にMF伊藤敦樹のクロスからDF石原広教がゴールを決めて先制する。その後も浦和が主導権を握り続けて前半を1点リードで折り返した。

後半も浦和が終始主導権を握り後半7分MF渡邊凌磨が追加点を決めると、後半29分にMF伊藤敦樹がゴールを決めて試合を通じて磐田に圧勝した。

これで浦和レッズは酒井宏樹、アレクサンダーショルツ、岩尾憲が退団した直後の試合でシステム変更が功を奏して次節ホームで湘南と対戦する。








3人が退団してこれからどうなるのか注目された試合だったけれど、システム変更によりDMFをドイスボランチにした事で中盤が安定し、2列目で起用された渡邊凌磨が躍動する試合となった。

ボールポゼッションをするサッカーをやるならドイスボランチの方が圧倒的に安定感があるし、伊藤敦樹も安居海渡もこの形の方がやり易そうだった。この試合では武田英寿、渡邊凌磨が2列目で起用された。ウイングの選手が多く離脱している事や2列目の選手にゲームを作れる選手がこれまでいなかった事により上手く機能していなかった側面も強く渡邊凌磨が2列目でプレーするようになった事で前線でのチャンスメイクを多く演出できるようになった。









今の出場できる選手のメンバー構成だとウイングタイプよりもサイドハーフでプレーできる選手が必要なのでCFはリンセンとサンタナがいるし、場合によっては武田英寿と渡邊凌磨を両サイドハーフで起用する事が可能だ。ヘグモ監督もようやく現実路線に舵を切り始めたという事になるが理想と現実は違うものですからね。

2列目にゲームを組み立てられる選手がいる事で攻撃の幅も広がったし、これまでの4−1−2−3は前線に人がいるけれど中央からチャンスを作れずにいただけに今日の起用が今後の起用の軸になっていく方が安定した戦いができると思う。もちろんビハインドの時は多少リスクを負っても攻めるシステムを組んでもいい。

ただこのシステムは今季数回しかやっていないのでこの戦術の精度を向上させるにはそれなりの時間を要する事になるがそれでもこれだけ機能したのはこれまでのアンカーシステムが選手たちに合わなかったという事だろうね。

そしてこの試合で酒井宏樹キャプテンとアレクサンダーショルツ副キャプテンのお別れの挨拶が行われた。3人がいたからこそACL優勝を果たす事ができただけに3人とも残されたサッカー人生を考えたら次のステージへ行った方が良いと思うし、これまで本当にありがとうと言いたい。



問題は退団したのがDMF、サイドバック、センターバックと守備的ポジションなのでDF登録が5人しかいない以上7月8日からオープンする移籍市場では守備的な選手の獲得が急務となる。DMFやセントラルMFについてはシュツットガルトを退団した原口元気が復帰すると解決するがサイドバック、センターバックは現時点で情報すらない。酒井宏樹とアレクサンダーショルツの後釜を探すのは容易な事じゃないだけにここは難航しそうだ。

次節はホームで湘南と対戦する。前回の対戦では4対4のドローゲームを演じた相手だけに今回は確り勝利して上位に1つでも迫れるようにしたいところだ。






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