31日サッカーJ1浦和レッズはリカルド ロドリゲス監督との契約を2022シーズンをもって解除する事を発表した。

リカルド ロドリゲス監督は2017年に当時J2徳島ヴォルティスの監督に就任し3年目にJ1プレーオフに進出したものの決勝で敗れたが4年目にJ2優勝でJ1自動昇格に導いた手腕を買われて2021シーズンより浦和の監督に就任し、そのシーズンに天皇杯優勝、2022シーズンはACL決勝に導き2年連続ルヴァン杯ベスト4入りをしたものの、今シーズンはリーグ戦で勝ち切れない試合が多く8位となっていた。

これで浦和レッズは2年間築き上げたスタイルをどうするのか次の監督に掛かっている。


天皇杯優勝、ACL決勝進出、ルヴァン杯2年連続4強入りとリーグ戦こそ確かに今季は苦戦したけれどコロナ渦でACLを戦う過密日程を踏まえれば十分すぎるほどの結果を残している。

ACLの過酷な日程を踏まえればこれで騒いでしまうサポーター並びにこれで監督を解任してしまうクラブの方向性を考えると浦和レッズというクラブがそれだけ難しいクラブであるという事も感じる次第だ。

それは世界一のサポーターがこれだけお金を出して全力サポートしているのにリーグ戦の優勝争いすらできない事に対する不甲斐なさを感じるサポーターがいるのは理解するけれど、お金があれば優勝できる。お金があれば強くなれる訳ではない。

私は浦和レッズが3クラブ目のクラブなので生まれてからずっと浦和レッズのファミリーやサポーターの方とは全く異なる人ではあるけれど、色々なクラブを見て数クラブを渡り歩いて感じる事は情熱も必要だけれどその先に理想と現実も必要という事だ。

この2シーズン浦和レッズが誰が出場しても同じ力を発揮できたチームだったのか?と問われるとそうじゃないという答えが出る。特に今季はCBは岩波とショルツの代えは利かなかったし前線も特定の選手が出ないと決定力不足に陥った。

特にリカルドのサッカーは戦術理解度を含めても短時間で構築できるスタイルではないのは徳島時代を見てきて体制経験ある私が良く理解している。リカルドのサッカーは3年以上やって初めて花開くというスタイルだっただけにミシャ以降最長2年で監督交代を繰り返してしまう事は浦和レッズのスタイルを再び振出しに戻す事になってしまう。

次の監督候補についてもドイツ人監督の事はよくわからないけれど、マッシモ・フィッカデンティ氏は全くリカルドのやってきたスペインサッカーと真逆の伝統のイタリアサッカーなので守備にうるさいが前線は個人技任せというサッカーになる。今以上に守備は良くなる可能性はあるがその分得点力不足に陥る可能性もある。

現実に結果を残したFC東京も面白くないサッカーという事で退任した経歴があり果たして浦和がイタリアサッカーを受け入れられるのか?という部分がある。特にミシャのサッカーに魅了された人は向かない監督と言える。

この退任でリカルド体制で加入した選手たちの放出は避けられずこのサッカーのベースを変えるとなると今の選手たちでは機能させることは難しいと感じる。

来季浦和はどんなサッカーを目指していくのか?




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