5日J1リーグ19第6節が行われ、浦和レッズはホーム埼玉スタジアム2002で8位横浜Fマリノスと対戦し、0対3で浦和レッズは横浜Fマリノスに面白いようにボールを振り回される展開となりGK西川の奮闘も空しく今季ワーストゲームで完敗し、2勝2分2敗勝ち点8得失点差-3で暫定9位に後退した。

試合は前半7分に浦和はDF山中の当たったボールが不運にもゴール前の悪いところに軌道し、これを横浜はFWマルコス ジュニオールが落ち着いて決めて浦和は不運な先取点を献上してしまう。その後も浦和は再三にわたり大ピンチを迎えるが、GK西川の奮闘で何とか追加点を阻止し、浦和もCKからチャンスを掴むもDFマウリシオのヘッドがバーを叩くなど決め切れずに前半を1点ビハインドで折り返した。

後半浦和は反撃を試みようとするが4バックの完成度の差が大きく響き横浜に面白いようにボールを回されて迎えた後半16分に横浜はゴール前の混戦から再びFWマルコス ジュニオールに決められてリードを許すと、後半26分にはフリーからDF広瀬に決められて試合は決まった。浦和も反撃を試みたがゴールは遠く浦和は今季ワーストゲームで大敗した。

これで浦和レッズはリーグ戦4試合ぶりの敗戦となりACL第3戦に挑む。


REDSLINEUP2019-005


東京戦では4-4-2に手ごたえを掴んで挑んだ横浜戦だったが、ものの見事に4バックの裏を突かれ続けてGK西川の奮闘も空しく大敗した。まず敗因として4バックの守備がまだまだという事だ。東京戦ではそれなりの手ごたえこそあったが、やはり長年3バックで戦い続けて堀監督時代に4バックで戦ったものの事実上サイドバック専門でない選手を起用していた事からも4バック経験は明らかに浅い訳で、CBはともかくとしても、サイドバック、サイドハーフの守備が尽く機能しなかった。

特に横浜のようにボールポゼッションを貫いてくるクラブに対してはゴール前で相手に打つ手がないほどのポジショニングが必要であり、横浜が苦戦しているケースもゴール前を固めてくるクラブだ。今日のようにサイドバックが積極的に攻撃に転じるようではさすがに横浜もサイドバックの裏を突きやすいのは言うまでもない。本来サイドバックがオーバーラップした場合はDMFがカバーするか?CBがそのポジションをカバーしてDMFがCBのポジションをカバーする必要があるが、この試合では全くできていなかった。

サイドハーフも守備のカバーができていないシーンが目立った。サイドバックが上がった時ほどサイドハーフも素早く帰陣しなければならないが、4-4-2のサイドハーフに慣れていない選手ばかりなのでその辺の守備が全くできず逆サイドが尽くフリーにしてしまう失態の連続ではGK西川が奮闘しなければこの倍の失点を屈していてもおかしくないほどの試合だった。

私も新潟では同じ4-4-2で戦っているからわかるんだけれど、約束事を確りやらないととんでもないシーンでフリーにしてしまっているケースを昨年経験している。要するに4-4-2に対して選手がどう守るのか?という動きが呑み込めていないという事でもある。後半途中からエヴェルトンが右サイドハーフに回ったが3失点目は本来サイドハーフがカバーしなければならないシーンで誰もいなかった。

結果的に守備も問題点ばかり出てしまったが故に今季ワーストゲームとなってしまった次第だが、オリヴェイラが目指すサッカーは鹿島時代のサッカーを観ているので理解しているんだけれど、如何せん長年3バックで戦い続けてきたクラブが4バックに移していく過程において選手構成もそうだけれど、4バック経験(長い期間)がある選手がどれだけいるかという点もある。

3バックと4バックでは完全に動きが違う訳で、3バックはウイングバックが両サイドを埋める事で5バックも形成できるが、4バックはそうはいかない。中央のDMFがバランスを取らなければならない訳だがサイドハーフが上手く守備ができていなかった事で守備が機能しなかった。長澤、エヴェルトンもサイドハーフの選手なのか?と問われるとやはり違うと思うんですよね。両選手ともにDMFもしくはインサイドハーフの選手だと感じるだけにこれなら武藤をサイドハーフで起用した方が良いのではないかと感じる。

やり始めて2試合なので2試合目で色々な課題が噴出してしまった訳だが、4バックをやり続けるならどこかで課題が出るのは当然の事だ。オリヴェイラもサイドハーフの起用法に苦心しているという事だろう。

ファブリシオが戻ってくるとまた違った戦い方ができるだけに今は4バックを続けるなら守備の約束事を確り徹底させる事からやらないと同じように守備が崩壊する可能性ははらむ事となる。

次節はACL第3節全北現代と対戦する。現在勝ち点4という事でリーグ戦の敗戦のショックをACLで払しょくできるか?そしてリーグ戦はアウェイでガンバ大阪と対戦する。現在守備に課題が多いガンバだけに浦和はこの得点力不足をここで払しょくできるか?攻撃陣の奮闘に掛かっている。




mixiチェック