2日J1リーグ19第2節が行われ、浦和レッズはホーム埼玉スタジアム2002で北海道コンサドーレ札幌と対戦し、0対2で札幌のFW鈴木武蔵の2発に沈みホーム開幕戦を白星で飾る事ができなかった。

試合は開始早々の2分札幌は素早い展開からFW鈴木武蔵が決めて札幌が早々に先制する。その後浦和も攻勢に出るも前半27分DFマウリシオのパスミスからカウンターを食らい、再びFW鈴木武蔵に決められ2点のビハインドを受けてしまう。前半は決定的なピンチを何度も作られて2点リードされて折り返した。

後半浦和はFWにナバウトを投入して攻勢に転じるも札幌のミシャの洗練されたミシャシステムの前に尽く潰されさらにピンチを招く展開で完全に札幌ペースのまま進みいい所なく敗れた。

これで浦和レッズは公式戦3試合連続無得点に終わりACLでブリーラムを迎えての戦いが待っている。


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この試合は完全に札幌が立ち上がりで主導権を握る先取点を与えてしまった事で浦和は流れを失った。0のまま試合が展開していけば浦和も良い時間帯を作る事ができたと思うが、開始早々の2分はあまりにも早すぎた。そして2失点目も完全なパスミスからのカウンターで沈められた。

札幌の鈴木武蔵は私は新潟で良く知っているけれど、新潟時代はあのようなシーンでは尽く外し続けたイメージしかないが、昨年長崎で高木監督の指導を受けた事により覚醒し、札幌でミシャの指導を受けてさらに覚醒した印象がある。元々潜在能力は非常に高いものがあるだけにミシャの高い戦術理解度が身に付けば今季大活躍を予感させる2得点だった。

さて問題は浦和の攻撃だけれど武藤を欠いている事、青木が離脱している事については正直それほど問題ではない。むしろ問題と感じるのは中盤の3枚の構成だ。昨年途中からオリヴェイラはDMFを2枚トップ下からアンカー、インサイドMF2枚という形にした。昨年はここに青木がアンカーとして入り、青木が離脱した時は阿部が入って対処したが、今季はエヴェルトンが入っている。

エヴェルトンそのものが悪いという訳ではないがDMF2枚ならエヴェルトンも生きると思うが、アンカーだと守備の負担が大きく本来の持ち味である攻撃的な部分を生かせていないと感じる。エヴェルトンが前へ出てしまうとどうしてもCBのマウリシオがカバーする事になるが今日の札幌はそこを上手くついてきた。それが足の速い鈴木武蔵の起用だったと言える。

2得点ともCBが完全に置き去りにされてしまい、抜け出されている。アンカーが守備に専念しているか?DMF2枚にすればこういうシーンは作られなかったと思うが、攻撃に転じた時の欠点を突かれた格好だ。その攻撃面についてはまだ杉本が機能していない事も得点に繋がっていない。後半からナバウトを起用したが、高さが無くなった事で空中戦では札幌も互角に戦えていただけに杉本がいかに早い段階で浦和のサッカーに慣れるかにかかる。

あとウイングバックについても山中を左で起用する為に宇賀神が橋岡に代わって右で起用されているがこれが正直機能しているとは言い難い。山中のクロスは魅力であるだけにここのバランスが今後の課題となる。

次節はACLでブリーラムと対戦する。2年ぶりにアジア王者を目指す為に絶対に負けられないホーム初戦となる。ターンオーバーで出場していない選手も起用されると思うので新戦力とフレッシュな選手の活躍に期待したい。



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