24日J1リーグ18開幕戦が各地で行われ、浦和レッズはアウェイ味の素スタジアムでFC東京と対戦し、
1対1で後半MF東に先制ゴールを許すも、その直後CKからDF槙野の同点ゴールで追いつくもその後東京ゴールを破る事ができず開幕戦ドロースタートとなった。

試合は前半から膠着した状況のまま進むも次第に浦和がボールを持ち始める時間が長くなるも前半は決定的なチャンスが少なく0対0で折り返した。

後半開始早々東京はカウンターからMF東にゴールを許して先制を許したものの、その2分後浦和はCKからDF槙野のゴールが決めて同点に追いついた。その後終始浦和がボールを保持して攻め続けたもののゴールを割る事ができずに終わり浦和は開幕戦ドロースタートなった。
これで浦和レッズはチーム再建のスタートで攻撃面に課題を観る事となった。

今シーズンよりサポートするアルビレックス新潟がJ2で戦う事になったのでJ1を観ていくに当たり浦和レッズをJ1のフォローチームとしてレビューしていく事に致しました。浦和レッズをフォローする理由と致しまして何と言ってもJリーグで1番サポーターが頑張っているクラブであり、サポーターの力でクラブを押し上げて今があるクラブです。


サポーターが何をやらなければならないのかを1番知っているサポーターから色々と学びたいと思いますし、何よりかつて弱かった中でもサポートし続けた姿は今他のクラブが見習わなければならない事が多数あるという気持ちがありフォローするに致しました。新潟がJ1へ復帰するまでの間となりますが今シーズンよろしくお願い致します。


さてミシャ政権に終止符を打った浦和は今季昨シーズン途中から指揮する堀監督の下で再建するシーズンとなります。システムもミシャシステムの代名詞だった3−4−2−1から4−1−4−1に変更した事により長年サイドバック専門の選手を不在にした事で攻撃面よりもサイドバック専門の選手不在を今シーズンどう乗り切っていくのか注目しております。もちろん監督が代わった事により世代交代も進んでいくシーズンになると思います。まだまだ浦和の事情をよく知らない中ではありますが第3者のレビューとして捉えて頂ければと思います。


浦和レッズのフォーメーションは4-1-4-1

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昨シーズンまでフル出場していたMF阿部勇樹がベンチスタートするという衝撃がある中でスタートした。


試合は前半からこちらも監督が長谷川健太監督に代わった東京はシステムを4−4−2で挑んできたものの、東京の印象としてはシステム、戦術が全く機能していないという印象を持ちましたし、守備で中央をブロックで固めてカウンターを狙うだけのサッカーという印象が強かったですね。昨シーズンの東京は戦術らしい戦術がなく個人能力だけでシーズンを戦った印象が強くまだまだシステム、戦術が定まらないまま戦う事になりそうだ。


その点では浦和は昨シーズン途中から堀監督が指揮している事もありシステムも多くのメンバーが残った事で混乱もなく機能したものの、ただミシャ政権と違うのはミシャ政権はとにかくサイドからボールを回して徹底的に相手を翻弄するサッカーに徹していたので守る側としては非常に困難なケースが多く作られたけれど、ラファが抜けた影響があるかないかと問われるとラファをサイドで起用しようとしていた堀監督の采配からするとラファがいないからという影響はそれほど大きくないと思う。私もラファのプレーを何度も観ていただけにサイドで起用する選手じゃないというのは新潟在籍時何度も感じていたのでこの影響はないと思う。


それよりも浦和はこれまで能力の高い選手でボールを回して崩す展開が中心だった訳だけれど、ずば抜けたストライカーがいるか?と問われると興梠がずば抜けていないという事ではなく私がいうずば抜けているというのはかつてのワシントンのようなストライカーを基準にしている。今季名古屋に加入したジョーのような選手が浦和には現時点で不在なので東京のように守備力がある相手だと崩し切れずに終わるケースは昨シーズン終盤もあったようなので今季のメンバーを考慮すると本来4バックの場合はサイドからのオーバーラップが必要なのだけれど今在籍する選手ではサイドバックを専門とする選手が宇賀神、平川以外にいないだけにここが今季の浦和の泣き所だと感じている。


割り切って4枚全員CBという事も有りかもしれないが攻撃の幅は広がらなくなってしまう。阿部勇樹がこの試合で起用されなかったのはある意味驚きではあった。これまで通算10シーズン以上浦和の象徴して故障なく出場し続けた選手がベンチスタートというのは故障以外なら堀監督が考える戦術を理由に外れたという以外にない。


確かにミシャ政権ではダブルボランチの一角だったけれど、アンカーとして考えた時に阿部の年齢を考慮すると運動量がアンカーで起用するのにネックを感じたと思う。最も昨シーズンもCBで起用されておりDF槙野がCBで起用するとなれば当然CBは岩波、阿部、マウリシオの誰かが外れる事になる。マウリシオの守備力と運動量を考慮すれば阿部が外れてしまったのはある意味堀監督が考えるサッカーを90分間やるという点で90分プレーする運動量を理由に外れたという事になるのだろう。


右SBには遠藤航が入ったけれど彼は本来ボランチの選手なので不本意な起用ではあるものの、堀監督の考えでは森脇では右SBは務まらないという判断だったのと思う。守備を考慮すればまだ年齢が若くて経験があり適応能力がある遠藤を起用する事が間違いないと判断だった。


攻撃面についてはマルティノスの加入でサイドから崩す意図がよくわかるし、攻撃陣のタレントは豊富なので今日ベンチ外になった選手にもチャンスはあると思う。マルティノスともう1人のサイドハーフを誰を起用するのか?この試合では武藤が起用されたけれど、武藤はミシャ政権では2シャドーのポジションだっただけにサイドハーフが適任なのか?というのはあったと思う。ここが今の浦和には課題なのだと思う。


ただ全体の守備という点では確り整備されており東京に殆ど自由を与えずボールを奪えていた事はプラスだった。得点はセットプレーからだったけれど、柏木がキッカーにいるという心強さがあるだけにセットプレー以外からの得点をどう獲るかが攻撃面では浦和の課題となりそうだ。


試合は1対1でドローとなってしまったけれど、後半開始早々のカウンターからの失点が勿体なかっただけに唯一この試合のポイントがMF東のカウンターを防げなかった事になる。全く止めれないというシュートじゃなかっただけに悔やまれるシーンだった。


次節はホームでサンフレッチェ広島と対戦する。ミシャシステム解体を選んだもの同士の対決となるこの試合は広島がどう戦ってくるのか?ホーム開幕戦に強い浦和の戦いに注目したい。




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