22日ドラマ「テセウスの船」最終話を視聴した。

今回は文吾が殺人犯として捕まった。当初は容疑を否定していた文吾だったが突然ある本を差し入れられた途端文吾は犯行を自白するのだった。これを阻止すべく心はみきおを探すが木村さつきが阻止してみきおに近づけない。

しかしここで石坂校長と木村さつきの関係が明らかとなり、さらに事件は混迷を極めていく。そしてそこから事態は急展開を見せてみきおが突然鈴を救えないと心変わりして心に事件の真相を話し出す。そしてその事件の自白をしてみきおは自殺を図ろうとしたが直前で阻止した。

そして録音レコーダーが証拠となり文吾は釈放されて誰かに脅迫されていた事を明かす。そして事件はそこから大きく動き出し12年前の事件に絡んだ人物を探し出そうとするがそこで浮上したのが田中正志の父親がこの事件について絡んだ事だった。そしてこの事件により文吾は解決したがこの事件にこそ事件の真実が隠されていた。

そしてついに犯人は姿を現し、心は未来を守る為に奮闘するもまたも犯人に交わされて心は本当に殺されるべき文吾が心の標的だった事を知り、心は文吾の元へ向かうが、そこでは犯人と争う文吾の姿があり、文吾を救おうと争いに加わった心は自らナイフを刺されて息絶えたが、心は新たに生を受けて31年後家族幸せに文吾しか知らない未来を迎えたシーンがメインだった。

ストーリー




今回はいよいよ真実が明かされた訳だけれど、まずどうして文吾は逮捕された直後に自白したのか?というのがこの時点では実はよくわからなかったが、あの差し入れられた本によって自白した事が明らかになる。

差し入れられた本に家族を皆殺しするという脅迫文が記載されていた。これによって文吾は1度自白したのだった。そしてこれで万事休すという状況だったが心は僅かな望みとしてみきおに再び話を聞くために病院へ向かうが、1度目は木村さつきに阻止されて会えず、その木村さつきがどうしてみきおに執着するのか?というのがここで明らかになったが、木村さつきは中学生の時に妊娠して子供を産めない体になっていた。

子供を失う辛さを知る木村さつきはここで2度目の未来で狂っていたのはその為だった事が判明する。
そして石坂校長が木村さつきのかつての教え子である事もここで明らかになる。

そんな中でみきおが行方不明となった事を知った心はみきおが学校にいるというメモを書き残しているのを発見し、みきおにこの事件の真実を聞き出そうとするが、ここでみきおは突然作戦変更と言い出す。みきおは鈴の正義の味方は自分だけで良いというだけの考えていた。

転校してきた当初はみきおは鈴に助けられていた事が判明し、鈴を助けられるのは自分だけだと思い込んでいた。しかし鈴は父親のような人が理想と答えた事により文吾を亡きものにしようと犯行を企んだが、阻止された事により文吾が捕まり鈴の正義の味方になれないと作戦変更をして心にこれまで語った犯行についてを録音したレコーダーを心に残して自らは死のうとしたがそれは心が直前で食い止めた。

でもそのレコーダーが決定的な証拠となり文吾は無罪が証明されて釈放された。そしてここからいよいよ真犯人探しを始めた訳だけれど、やはり12年前に文吾が絡んだ食中毒事件が全ての限り握っている事は間違いなく改めて調べると田中正志の父がこの事件をもみ消そうとしたが、その後文吾が調べ直してこの事件が田中正志の母が間違って毒を入れてしまったというのが明らかになっていた。

そしてそこから石坂校長もこの時代の心と同じ歳の息子がいる事がわかり、その息子の行方を追うがその息子も全く見た事がないという事で石坂校長の行方も探し始める。

そんな中で犯人からの最後の予告が届き心は自らの命を懸けて家族を守る決意を固める。そして犯行当日心は意を決して犯人が待つ場所へ向かうが、そこに犯人は現れなかった。しかし文吾も犯人におびき寄せられてその直後に石坂校長がどういう訳か和子の元を訪れる。

そこで明かされたのは石坂校長の息子との10年の軋轢だった。石坂校長の息子も色々な問題ある事もだったらしく10年にも渡る軋轢があったようだ。

そして真犯人がいよいよ明らかになった訳だけれど、真犯人は田中正志であり、正志は12年前に事件を解決した文吾をずっと恨み続けていたのだった。犯行動機については確かにすべて一致する訳であり、普段からこの村にいない事も犯行をしやすいという側面は確かにあった。そして何より田中正志の父親とみきおの接点もここから繋がる訳で当時10歳のサイコパスのみきおを味方につけて犯行に及んでいた。

正直警察もまさかみきおが犯人とは思わず、あまり村にいなかった田中正志は容疑者から外れていたのはこれで納得できる。しかし2度目の未来では田中正志はみきおに殺されている訳であり実は犯行を知りながらみきおは田中正志を殺していたという事になる。

ここで文吾は田中正志を殺そうとするが心の事が頭に過り思い留まる。そして心が追いついた事で田中正志は最後の行為に及ぼうとするが心が犠牲となって事件は解決した。心は過去に戻って亡くなった事になっているが、この時代には心はおなかの中にいた事により心は記憶のない心として生まれている。

そして31年後未来の事を唯一知る文吾は心と由紀の幸せを家族で祝っていたのだった。

色々な事件の真相があった訳だけれど、推理能力のない心がどうやって事件を解決するのか?という展開でこれまでにない史上最も推理力のない主人公だったけれど、何時も登場する主人公がそもそも推理力があり過ぎるというだけであり、これ位の凡人が事件を解決する事が非常に難しいという事でもある。

それ以上にみきおのサイコパスぶりはあのまま大人にしてよかったのだろうか?と感じてしまうのですけれど少なくても文吾の家族は全員幸せな人生を歩んだ事は確かなのであの事件で文吾が向き合った息子心との事件は3度目の未来を迎えてもその真実は文吾だけが知る未来となったのだった。

総評として推理力のない人が事件を解決する事が簡単ではない事を痛感させられたし、これだけ振り回されながらも最終的には犯人が姿を現す事で事件は解決したけれどもし最後まで姿を現さなければ迷宮入りしていた事件だったかもしれないという事だ。それでも最後は家族が幸せになった事は心が幸せを望んだからこそ迎えられた未来だったという事だった。

いよいよ次のクールでは半沢直樹が7年ぶりに戻ってきます。果たして7年ぶりに再会する半沢直樹はどんな活躍を見せてくれるのだろうか?更なる倍返しに期待して1か月後を迎えたいと思います。











テセウスの船
Anchor Records
2020-03-04

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