1日ドラマ「下町ロケット」第3話を視聴した。

今回は特許訴訟でナカシマ工業から和解を勝ち取った佃製作所は

帝国重工からの特許売却を打診されていたが、

航平は下請けとして部品供給したいという予想だにしなかった回答をする。

この回答を知った佃製作所の社員たちの中には良しとしない人も少なくなかった。

しかし技術開発部長の山崎がこの会社に入った経緯を語り、

かつて大手企業に勤務していたがやりたい事ができずやりたい事ができる

佃製作所に転職した事を語る。

一方帝国重工は特許使用料という形で妥協する事を念頭に置いて

再度財前が訪れたが、航平はそこで佃製作所の制作現場を

財前に見せてそこで佃製作所でしかできない制作過程を見せて

財前はこれまで見た事のない部品の完成度を目のあたりにして

佃製作所の技術がロケット開発には必要だと痛感して

佃製作所を下請けとして部品供給してもらう事に考えを改めたシーンがメインだった。

ストーリー

ナカシマ工業との訴訟において事実上の勝利を手に入れた佃製作所。

多額の和解金も入り、そのうえ帝国重工に特許を譲れば

さらに20億もの大金が入ってくるとあって、社内は大いに盛り上がるが、

ひとり佃だけは別の可能性を探っていた。

そして特許売却か、使用契約かを帝国重工に返答する当日。

いずれにしてもバルブシステムの使用権利を手に入れ、

「スターダスト計画」の遅れを取り戻そうとしていた財前と富山だったが、

佃は財前らが予想だにしなかった提案を示す。

財前を驚かしたその提案とは?

一方、ノーリスクで多額の金を得られると思っていた江原や迫田、

真野ら若手社員は、財前に示した佃の提案を聞くと一転、

「自分の夢のために会社を私物化するな」と詰め寄る。

さらに、開発部のリーダーである山崎や、

埜村らバルブシステムの開発チームの関係もギクシャクしてしまう。

そんなある日、佃は、娘の利菜から突然、

「1億円を貸してほしい」と頼まれ……!?

以上TBS下町ロケットHPより


今回は特許訴訟で56億の和解金を勝ち取った佃製作所だったが、

今度は帝国重工に対してバルブシステムをどうするか?という問題だった。

そして航平が出した答えは下請けとして部品供給するという

帝国重工の全部自社で開発するという方針からかけ離れた回答だった。

しかしこの決断について社内では異論を唱える人も少なくなかった。

ただですら倒産寸前に陥った会社にとってこれ以上のリスクを負って

勝負する航平の方針に不安を抱えていたのだ。

これは私自身も中小企業に勤めているからわかりますけれど、

確かにこの社員たちの不満は私もよくわかります。

ただですら忙しいのにそこに新しい事をやろうとすればさらに忙しくなる。

それに対して給料が上がるなら何の問題もありませんが、

現実問題中小企業でこういう事で給料が上がる事はまずない。

企業規模が大きくなればその分人を雇わなければならず

「忙しくなる+人を雇う=給料据え置き」という流れです。

1番最悪なのは

「担当者1人で仕事量多数+更に新しい仕事=代役誰もいない」という事態です。

中小企業ならこういうことは珍しくありません。

私がそうなのでだからこそこの人たちの気持ちが痛いほどわかります。

でも私の場合は今の会社が最初の会社じゃないので

失業経験があると次の会社に正社員として勤務できる保証は何処にもありません。

簡単に探して見つかるほど今の世の中甘くない事を知って経験しております。

給料も高くありませんが、それでも正社員というだけまだマシと思っています。

正社員じゃないとどれだけ大変なのかは

非正規で働いている人なら良くわかると思います。

それでも中小企業だからこそ自由になる事もある訳で、

技術開発部長の山崎さんは大手企業ではやりたい事ができなかったけれど

この会社でやりたい事を見つけて給料が下がってもこの会社に来たわけです。

やりたいことができるなら給料が多少安くなったとしても幸せだったりする事もあります。

その言葉が社員たちの気持ちを変えたのは間違いありません。

そして財前に会社の制作現場を見せた事で更に変わります。

社内事情を教えたのはマイナスですが、技術現場を見せた事はプラスでした。

技術開発者だからこそ佃製作所の技術が

どれだけ素晴らしいのか理解できる人だった訳で、

これだけ素晴らしい技術を見せられたらそれは認めるしかないという事です。

これで財前は佃製作所を下請けとして部品供給してもらう事に舵を切る訳です。

次回は下請けとして部品供給をする事になった佃製作所ですが、

元請となった帝国重工から厳しい要求を受けます。

果たして下請け佃製作所はこの要求に応える事ができるのか?

その要求に注目だ。

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