18日ドラマ「同期のサクラ」最終話を視聴した。

今回は再び黒川副社長から出戻りとなったサクラは今度はいきなりプロジェクトマネージャーとして大きな権限を持つ事になった。それはサクラがこれまで上手くいかなかったのは力がないからだという黒川副社長の言葉通りにこれまで通らなかった発言も通るようになった。

しかしそれはサクラは黒川副社長の手を汚さない代わりにサクラが手を汚す事を意味する事を次第にわかってくる。忖度しない発言は派閥などの顔色を考慮しないという事で黒川副社長にはサクラは都合の良い人物だった。

しかしそれを葵、百合、菊夫、蓮太郎は心配しこれまでのサクラとは違うという事を果たした事でサクラも次第に考えるようになり、すみれのリストラもサクラが忖度なく提案した提案書によるものだった事を理解したサクラは数日自分の目指す道を考えやはり花村建設では自分らしく生きられないと退職届を出して当初採用される予定だった小さな会社に再就職し同期の5人はそれぞれ別々の道を歩み出したシーンがメインだった。
ストーリー




今回は普通解雇された会社に出戻りするという事はまずありえない話なのだが、自己都合退職して出戻りするケースはあるんだけれど、私の勤める会社も自己都合退職なら出戻り有という会社なのでそれだけ外の会社へ行っても隣の芝は青く見えるという厳しい現実があるという事でもある。

ただ今回のケースでは普通は有り得ないのだけれど、どうしてサクラは花村建設に戻され、そしてどうして花村建設に採用されたのかも明らかになった。まず戻された理由については言うまでもなく、黒川副社長にとって正論を言うサクラの派閥などを忖度しない発言は会社の改革には絶好の人物だという事だ。

これは組織というものはどうしても部署による派閥は、人による派閥がそれなりに大きい会社になると存在する。無論私の勤める会社にもそういうものはある。当然そういうところにいる人たちで固まる訳だけれど、私の場合はサクラのように忖度しないタイプの人物なので無派閥だが、それはそれで色々と無派閥だから色々と動ける事もあるもので、権力はないが他にない力があると色々とやれる事はあるものです。

ただこれで権力を持ってしまうと非常に難しい状況になってしまうもので、黒川副社長も言っていたがイエスマンになってしまい全て従うようなケースになってしまい事なかれ主義になってしまう。色々と変えていく為にはこれまでの考え方を改めていく必要もある訳だけれどなかなか上がいると変われない事って少なくない。

そこでそういう状況を打開しようとしていたのが黒川副社長だった訳で、社長を取締役会で解任し、自ら社長になるや今度は合併して社員をリストラしていくという大幅な血の入れ替えを敢行していくにはそれだけ忖度しないサクラのような人物が必要だったという事だ。

一時的にサクラは同期の4人と力関係で違ってしまうシーンがあったけれど、これまでサクラと同期が同じ視点だったのは同じ立場だったからでもあった。しかしそのパワーバランスが崩れてしまうとそういう関係ではなくなってしまうという事だ。これは会社務めをしていると同じ会社の人とは同じ関係で居られる訳がないのと同じであり、そういう関係じゃない人と付き合うような事をしていかないと色々首を絞めていく事になってしまう。

私自身は仕事とプライベートでは全く異なる人脈なので全く直結しないのだけれど、サクラや私のような忖度しないタイプの人間って正直トップには向きません。2番手として補佐役には適していると思いますがサクラの場合も黒川の下でいるから力を発揮するけれど、社長のような立場は力を発揮しないし逆に誰も意見を言ってくれない状況に陥る可能性が高い。

私自身誰かを下支えしていく立場の方が私には合っているので物言う人はトップには向きませんよ。

そしてこの10年を経て描かれたラストは1人では力を発揮できないけれど、数人いれば力を発揮するという同じ立場の5人になった時同期の5人は同等の立場としてこれからも向き合っていくし歩んでいくのだという事だ。

サクラの採用された理由というのも意外な理由だったけれど、色々な理由でそれぞれ採用されている訳でコネだろうと何だろうと採用されてから結果を残していけば良い訳です。

サクラが一時寝込んでいた8か月がありましたけれど、無事に生還して社会復帰したところからもこれだけでもかなり激動な展開だけれど、こういうハチャメチャな建設業界なのか?と問われてしまうと案外フィクションではありませんと忖度なく答えてしまいますね。この業界にいると色々な事がありますし、会社によって本当に対応が違い過ぎるからね。サクラが務めた花村建設という大手ゼネコン会社が無理難題を下請けに出すというケースはあながちないケースではないという事だ。

総評として同期の5人は同じ立場だからこそ良かった訳で、これがパワーバランスが崩れたら絶対にバラバラになっていたが、最終的には5人とも別会社へ行ったからこそ最終的には絶妙なバランスの立場になった。10年もすると同じ会社にいるケースが少なくなるだけに会社内ではない関係が続いていく事は重要なのだと感じる次第です。

これで今年度のドラマレビューはすべて終わりとなります。残るドラマツイートは残されていますがこの1年色々なドラマを観続けてきましたが本当に面白いドラマに出会えた1年でした。

そして来年のこのドラマ枠はもちろん続投致します。次は知らなくていいコトという事で週刊誌の編集部が舞台となります。色々なゴシップ記事に毎度踊らされている私たち視聴者ですが、本当に知らなくていいコトは少なくないだけにそういう視点で切り裂いていきたいと思います。

それではまた来年色々なドラマで盛り上がる1年にしたいですね。















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