ストーリー




今回は葵が社長賞を獲ったという事で社長賞は自ら立候補した人がもらえる賞という事であまり価値のない賞だった。それを部署の事実上の推薦でもらうという事で葵は部署の代表として立候補したという流れだった。そこではっきりしたのは葵が採用されたのは父親が官僚であるからのコネ入社だったという事だ。

コネ入社とはいうけれど、コネ入社でもそこで確り戦力になれば良い訳です。私も今の会社についてはコネ入社なのですけれど、確り自分にできる事をやって戦力としてやっています。葵は戦力として認められていないようですけれど、それはまだ自分の強みと価値を認識できていないからでもある。

そんな中で自分に求められた事は官僚の父親にプロジェクトを再開してもらう事だった。これはなかなか難しいもので、国のプロジェクトの場合は多額の税金が投じられる訳だけれど、この頃の日本はまだ東日本大震災の復興が軌道に乗り始めたばかりでこの頃に東京五輪の開催が決まった時期でもあった。だからこそプロジェクトの見直しが必要だったとも言える。

そんな葵にはできる事は正直何もなく、ただ意見を言う事だけはできたが葵は家では誰にも相手にされないほど孤立していた。優秀な父親や兄がいると自分は劣等感に置かれてしまう事は珍しい事ではない。父親が優秀であるほどそれは感じるものではありますからこれも子供の宿命と言える。

そんな自暴自棄になっている葵にサクラが心配して葵が酔った事で家まで送った時にサクラは自ら忖度しない意見を面等向かって葵の父親に言うのだった。そんな葵を見て俺と付き合わないか？と言われたがサクラはぶち返した。

そんな葵は自暴自棄となり自殺をしようとまでしたがそれを救ったのもまたサクラだった。そしてサクラは百合、菊夫、蓮太郎を呼んで葵を励まそうと色々言うけれど、サクラはじいちゃんからもらった言葉である勝つより価値という言葉を葵に告げたことにより葵は目を覚まし、会社を訪れていた葵の父親と兄に面等向かって意見を述べて対抗したのだった。そしてそれに同調したサクラは葵と共に人事異動の対象となり、葵は土木部に、サクラは子会社へ出向となってしまったのだった。

巨大権力に逆らうと飛ばされるのはどの世界でもあるけれど、逆に言えば上しか知らない世界よりより身近な現実を知る機会となる訳でこれをプラスに取る事ができるのか？

次回は子会社に飛ばされたサクラを心配するすみれはシングルマザーとなり限界を迎えていた。そこにサクラは何をすみれにもたらすのだろうか？その経緯に注目だ。