10月9日スタートのドラマ「同期のサクラ」を視聴した。

このドラマは故郷に橋を架けるという夢を持って建設業者に入社した女性とその同期の4人の10年に渡るストーリーである。同じ会社に10年務める事が難しくなった今の時代においてこの10年で5人はどんな10年をみる事になるのだろうか?

リーマンショック後のゼネコン建設会社に入社した5人のストーリーであるけれど、私自身は同業者の人間であるのでこの業界の事に対する難しさも良く知っているし、色々な実情も知っている。サクラが入社した建設会社は首都圏の主要の大手ゼネコン会社という設定なので鹿島、大林、清水、大成のようなスーパーゼネコンではないがそれなりのゼネコン会社である。

それなりの大手ゼネコン会社になると色々と昇進制度や新人コンペをやったりするけれど色々面倒な事は少なくない。建設業者といってもそれぞれ得意分野があるのでサクラが入社した会社がどんな施工に対して得意分野があるのかは多分あまり描かれないと思うけれど、橋を架けるとなるとそれ相応のゼネコン会社でないと難しいという事は言っておきたい。

そんなサクラだけれど、オープニングで思い脳挫傷で意識不明という状況から10年前の入社式から描かれていく訳だけれど、果たしてサクラはどんな騒動を起こしていくのだろうか?

キャスト



他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー



以上日テレHP同期のサクラより


今回は2009年はリーマンショックで就職難になった時代の入社組な訳だけれど本当にここからの10年は建設業界にとって色々大変な10年になる。そんな中で故郷に橋を架けるという夢を持って入社したサクラだけれど、サクラの希望部署は土木部という事で女性が土木部というのはイメージが湧かない人も少なくないとは思いますが、私も同業者の中には1級土木施工管理技士を持っている女性はいますので個人的には驚きはないですね。

サクラが橋を架けるという夢を実現するには最低でも1級土木施工管理技士を取得しなければ監理技術者としてその工事の責任者になれませんのでサクラが1級土木施工管理技士を取得するには

大学の指定学科を卒業後、3年以上の実務経験
大学の指定学科以外を卒業後、4年6か月以上の実務経験
上記実務経験年数のうち、1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていることが必要です。

最短でこの条件を満たす必要があります。

サクラが橋を手掛ける為には現場の実務経験1年以上の指導監督的実務経験が必要ですからその前に2級土木施工管理技士を取得の上やらないと1級取得には最短でも5年以上は必要という訳です。でもそう簡単に現場経験をさせてもらえるほど建設業界は甘くない訳で大半は10年近い実務経験が必要な訳です。

それだけみんながどう思っているか計りかねますが相当専門的な学科を卒業しない限りは若くして橋の建設に携われる責任者にはなれないのです。

そんなサクラは入社式で突然社長に物申すという事をやっていますが、さすがに社長に対して物申すというのは難しいですね。社長でなければ物申す事はできない事はありませんが、それもそれなりの実績と経験をしていく必要があるので結果を出していく事がどの会社でも必要な訳です。私もこの業界には10数年いますけれど、建設業界は色々大変ですよ。組織に入るという事はそれだけで組織の社風に馴染んでいかなければならない訳で、そこで異端児的なタイプになるというのは相当な特殊な存在にならないと難しいものです。

サクラと同期の月村 百合、木島 葵、清水 菊夫、土井 蓮太郎の5人がこれからの10年を経ていく訳ですけれど、誰も最初は何者でもないところから始まっていく訳です。私も今の業界に来てから何者でもなかった訳ですが、10数年も経ると何者にもなる訳です。私の場合はこの業界の中でもかなり特殊な部分にいるので今のポジションをやっていると大手建設業者も・・・という感じにもなる訳ですが、サクラが目指そうとしている事がどれだけ大変な事なのかは同業者として本当に難しい夢を目指しているという事だけはよくわかります。

そんなサクラは最初に自分の島に橋を架けるというコンペを出していく訳ですが、サクラが目指す上で図面を描けないというのは土木としてはかなり致命的な部分だったりします。私もITの部分では土木はかじっているのですが、CADを自ら扱えるほどじゃないと1級土木施工管理技士になっても厳しいですね。土木って色々な測量が必要なのでその計算を間違うととんでもない物ができてしまう訳で土木工事は大半が公共工事なので測量は正確にしなければならない訳です。

橋のコンペに出した部分でも強度の点もあるようにそれに耐えうるだけの地盤改良なども考慮しないといけない。それに気づいただけでもその素質はあると思いますが、現時点のサクラを見ると1級土木施工管理技士を取得するのはかなり大変だと感じます。

そんなサクラですが最初の配属部署は人事部という事で希望の土木部ではなかったという事ですが、希望の部署に行く前にサクラには人事部で学ばせる必要があるというよりも私が観る限り堅物のサクラにはお堅い人事部の方が案外適任だったりするかもしれません。

意外と1年目を観ていると洞察力がかなりあるのでそういう能力を人事部でまず活かせると人事部長は判断したのだと思います。希望の部署=適任とは限らない訳で、私も今の仕事をやる前に色々な職種を経験しているので最初から希望の部署に行くより違った経験をする事も悪くはないと思います。

私も種の仕事とそれ以外の仕事もするなどオールラウンダー的な役割ですが業務と総務と経理と人事は全く別物ですので大きい会社に行くほど人事部が単独でありますが、中小企業だと人事部はなく総務部の1つという会社は多いだけにまずサクラにはそういう違った事から経験していく必要があるという事だと思います。

2年目は人事部として1年が経たサクラはどう人事部で立ち回っているのか?そのサクラの忖度しない仕事ぶりに注目だ。