2016年12月31日に放送された

第67回NHK紅白歌合戦を視聴した。

今年は大御所の引退宣言やSMAPのラストステージが叶わず

世代交代を印象付けるステージとなったけれど、

所々に見どころがあり最終的に1票の格差により

紅組が制するという大どんでん返しで幕を下ろした。
今回は細川たかしさん、和田アキ子さんらが引退は落選という中で

SMAPが解散最後のステージに立てないという

これまでにない不測の事態のステージとなった。

その代りに宇多田ヒカルさんが初めて出場するなど

世代交代が始まった4か年計画の1年目という事だ。

色々と問題点も出た半面良かった面もあった。

その点を振り返りたいけれど、まず出場歌手については昨年より6組少なくなった。

でもこれについてはそのおかげでフルコーラスで歌えるアーティストが増えた事で

逆に考えるとフルコーラスでないと出場しないというアーティストなら

出場する可能性を広げた事になる。

中途半端な時間で聴かせるよりもフルコーラスで聴かせたいという事を考えれば

今回の46組という出場数は個人的には良かったと思う。

そして今年は邦画の当たり年だった事もあり映画とのコラボが多かった。

特にシン・ゴジラがここまでコラボするとは正直思いませんでしたけれど、

本来ならこの演出SMAPが出場した時にはやらない方向だったのかもしれない。

やったとしても短縮バージョンがあったのだろうし、

タモリさんとマツコさんの演出で時間を稼いだ感じもあるけれど、

個人的にはタモリさんとマツコさんの演出をやるよりも

1人1人の歌う時間に回してほしかったというのが本音である。

タモリさんとマツコさんの演出でどれだけ時間を作る事ができたかを考えると

勿体ない時間の使い方だった。

紅白歌合戦の本質はあくまで歌である。

企画コーナーとしてシン・ゴジラまでなら個人的には今年の象徴であるけれど、

タモリさんとマツコさんはどうなの?という感じだ。

この紅白だからこそ実現できるコラボも多く、

普段のフェスやコンサートでは実現できない組み合わせができるのも紅白の良さだと思う。

今回私自身で注目していたのは宇多田ヒカルさんの出場である。

デビュー当時から紅白に興味ないと言い続けてきた彼女が

出場を決意させたのは母である藤圭子さんの死がそうさせたのだと思うし、

出場して届ける機会を1度でも必要だと考えたのだと思う。

これも年月を経て変わる変化だと思う。

今年1年を振り返る意味で紅白は1年を思い出す1年となる。

もちろん恋ダンスの星野源さんも良かったしRADWIMPSの君の名は。も良かった。

最後にどうしても対戦型という方式なので

白黒つけるとするなら投票数よりも対戦での勝敗だったと思う。

これはアメリカ大統領選同様に考えればよかったのだが、

今回より対戦する相手との良かった方に投票できる仕組みだった。

でも最終的には投票数で勝った方が2票となった。

普通に考えるとそれなら対戦成績は全く度外視されたという事になる。

果たして対戦成績の意味は何処に行ったのかが今回の紅白の欠陥になった。

あと審査員票がある事も大きいが、

ゲスト審査員票で10票+ふるさと審査員1票、会場2票、視聴者2票の計15票の内訳だ。

絶対白黒つけるなら奇数である必要があるけれど、

それでも審査員票が10票ありこれだけで3分の2を占める。

これだとどんなに視聴者や一般の人が良いと言っても

ゲスト審査員の総意で全てが決してしまう。

ここでNHKの失態は対戦成績が考慮されなかった事だ。

紅組、白組の得票数だけで決まるなら1人か数人に纏めた得票数が集まれば

それだけで得票数の差が作れる。

しかし対戦があるなら対戦成績を公表した上で23戦で勝ち数の多い方が

5票獲得できるにしたら21票のうち視聴者が決められるのは

ふるさと審査員含めて11票となる。

今回のケースでは9対6で紅組が勝利した。

紅組9票は全てゲスト審査員、白組6票は視聴者、会場、

ふるさと審査員とゲスト審査員1票だ。

ここに対戦成績5票が加わっていたなら視聴者の票が反映されており

紅組圧勝だったとしても納得されたのではないかと思う。

来年もこの方式をとるなら23戦による勝敗で勝った方に

5票を与える事が妥協点の1つになるだろう。

2017年は果たしてどんな紅白になるのか全ては皆さん次第で決まります。

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