8月1日公開の映画「劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション」を鑑賞した。

この映画はドラマTOKYO MERの劇場版第2弾で今回は喜多見と蔵前が南海MERに派遣され派遣最後の日に島が火山の噴火により危機的な状況の中で救命救助に当たる姿が描かれる。

実際にこれだけの大噴火が起きた島に救助に向かう事も相当危険だが最後まで諦めない姿勢こそMERの使命でもある。



前回は横浜ランドマークタワーを舞台にした救助劇だったが、今回は南の島々を航海しながら救命救急に向かう事になる。

とはいえ離島の場合人口がそれほど多くなく都会のように毎日のように事故が発生するわけではないので都市部のMERとは役割が異なる。

そんな中南海MERの史上最も難しいミッションが巡ってくる。

果たして南海MERは人々を救う事ができるのだろうか?

キャスト&ストーリー



結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとして南海MERに派遣された喜多見と蔵前は半年間の指導スタッフとして派遣されていたが、半年間の間出動要請が殆どなかった。

南海MERの存在の必要性を問われる状況だったが、南海MERには都市部とは違う役割を担う部分もあった。

離島の場合住民が少ない分1人1人の事をよく知る機会が増えるだけに各島を巡回する事により1人1人の住民の症状を把握する事ができるだけにいざとなれば1番把握しているのは南海MERになる。

船にMERを乗せて緊急オペに対応できる状況だが流石に設備は東京MERのようにはいかないのはそれだけ稼働率が少ないからでもある。

そんな南海MERに出動要請が出たのは大規模噴火により島民に怪我人が発生したからでもある。

そもそも火山が噴火した島に行く事の方が非常に危険であり、この映画のシーンだと噴火した石が海まで飛んできているほどだからどれだけ大変なところへ行くのかを考えると南海MERの装備では上陸も危ないほどだ。

そんな中でも行くのが喜多見でもある訳だが、流石に死にたくないといういう南海MERのメンバーもいる訳でこの島にまず上陸する事の方が大変な訳だ。

しかしここから過酷なミッションの開始になる。

喜多見、牧志、常盤、武の4人が上陸し、蔵前と知花は船に残って一度会場へ引き返している。

1分1秒を争うだけにここで判断を誤るとそれは死を意味する。

特に火山流は非常に危険で巻き込まれたら命は助からない。その中に走り込んでいく喜多見と牧志は残された住民のところまで辿り着いてそこから脱出を図る。

もう猶予がない中で住民と共にMERまで辿り着いた事で喜多見たちは島を脱出する事に成功するが問題はその後だった。

果たして喜多見たちはこの困難をどう乗り切ったのだろうか?

結末は劇場で観てほしいけれど行かなければ失われた命であった事は間違いないし、命がけのミッションだった事も確かだ。

この向かう判断が正しいのか?と問われると非常に難しく行かなければ命を失われ見捨てたと非難され、行ったとしてもどうして行ったのか?と問われる。

どちらを選んでも非難される訳だからやらないよりやって後悔した方が良いと牧志は考えていく決断をしている。

この状況では自衛隊の救助は間に合わあいし、行くしかないという決断だった。

実際の現場を考えるとこの島に住んでいる時点でかなり危険な訳であり、この島から一時離島を早めに考慮しておく必要はあった。

火山島の場合噴火したら全員離島レベル5 (避難)に該当するのでここまでの大噴火になれば逃げなければならないものの島そのものが小さいと逃げる事も困難だという事だ。

その中で果敢に乗り込んだ喜多見と牧志は本当に命知らずでもあるが行かなければ救えない命があるという使命で乗り込んだ。

次々と襲う想定を超えた対応に喜多見は最後まで諦めない姿勢がこの作品の感動を呼ぶところでもあるが今回は感動するのではなくこういう時何が最善の判断なのかを考えさせられたのだった。

総評として死者0を掲げて活動するMERだがこれだけの大災害の中で救助に向かうとなると想定以上の装備をしなければまず現実に向かう事は困難だ。

それでも救いたい一心で動いた喜多見と牧志だがいくつ命があっても足りないほど彼らは危険がある場所へ向かっていく。そこに救える命があるからこそというのを喜多見は再び体現したのだった。






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