11月15日公開の映画「室井慎次 生き続ける者」を鑑賞した。

この映画は踊る大捜査線シリーズの室井慎次に焦点を当てたスピンオフ作品で退職した室井慎次のその後が描かれるストーリーである。日向真奈美の娘杏と向き合う室井慎次は残された時間で子供たちに何を伝えるのだろうか?



敗れざる者の続編となる生き続ける者では室井慎次の最期が描かれる事になるんだけれど、史上最悪の猟奇的な殺人者日向真奈美の娘日向杏と向き合う事になった室井慎次は2人の子供たちと共に3人に何を伝えようとしたのだろうか?レビューしたい。

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結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとして日向杏が現れた事でこれまでの状況が一変した中で室井慎次は日向杏と向き合う事になる。どうしても日向真奈美の娘として生まれた為に逃れられない自分が日向杏にはあった。貴仁と凛久一緒に暮らす中で杏は日向真奈美に洗脳されている事と母親から逃れられない自分がいた。

その中で遺体遺棄事件に進展も見られる事になっていくのだが、そちらの方はそれほど大規模な事なく事件は解決していくが室井慎次には日向杏と貴仁、凛久に残された時間でこれからどう生きるのかを伝えていく事になる。

3人とも親を選ぶ事はできない。その中で育ってきた事は変えられないが、室井慎次は3人にこれからの未来は変えられるとそれぞれのその後の進路について語りかける。

日向杏も最初は母親に洗脳され室井慎次を追い込む為にやってきたが室井慎次はそれを理解した上で杏と向き合い続けた。それは母親と杏は違うという事を諭す事になる。

当然だが3人とも親から逃れられない現実があるにしても3人の未来がない訳ではない。それに3人ともまだこれから生きる可能性というのはある以上ここで未来に絶望させてはならないというのは室井慎次がこれまで数多くの事件と向き合ってきたからこそその後の加害者家族の事を向き合う事が彼にとっての罪滅ぼしにもなると考えるようになったという事もある。

そんな中で室井慎次に最後の時が訪れる事になる。

結末は劇場で観てほしいけれど、室井慎次の最期が描かれていく訳だが室井慎次にとって史上最悪の猟奇的殺人犯の娘である日向杏にこれからの人生をどう生きるのか?というのを残された時間で伝える為に向き合ったともいえる。もちろんここに日向杏が現れるなんて考えてもいなかったし、まさか日向真奈美に娘がいるなんて知らなかった。

それでも杏には母親とは違うという事を伝え続けた。案も貴仁と凛久と一緒に暮らす事でこれまで1人で生きていた自分は同じ境遇の人は私だけじゃないと感じるようになり室井慎次の亡き後3人と共に暮らす事を決断する。3人とも1人で生きる事は容易じゃないけれど3人なら生きられるという事をこの時は決断している。

室井慎次は最後の最期で青島の約束を果たせなかった分を果たしたと言えるのかもしれない。

総評として室井慎次は警察内部を変える事はできなかったけれど3人の加害者の子供たちの人生の道標になる事はできた。いくら加害者の子供であってもその子供に罪はないし、その子供に未来があって良いのは当たり前だ。その人はその人なのだから!3人の子供たちは室井慎次の遺言を胸に3人で生きていく姿が印象的だ。そして青島は室井慎次ができなかった事をどうやって行くのか青島最後の戦いも今後注目される。





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