9月13日公開の映画「スオミの話をしよう」を鑑賞した。

この映画は三谷幸喜監督作品で9作目の劇場作品となり、スオミという女性を巡り5人の男がかつて結婚したスオミを巡りあれこれ語られるコメディ作品である。

スオミは果たして何者だったのか?5人の男の5人の視点から語られる。



5年ぶりとなる三谷幸喜監督作品だったけれど久しぶりに大外れを引かされたという気持ちになってしまうほどこの作品は何を伝えたかったのか?と思うほど理解する事がかなり厳しい作品でもある。要するに5人の男が知るスオミは全く別の人物像というのがそれぞれの視点から語られるだけに果たしてスオミは何者だったのか?レビューしていきたい。

キャスト&ストーリー/b>



結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとしてスオミを巡って5人の結婚した男たちが集まってスオミの話をしていく訳だけれど、1番目の夫である魚山大吉、2番目の夫である十勝左衛門、3番目の夫である宇賀神守、4番目の夫である草野圭吾、5番目の夫である寒川しずおと5人の夫たちが集まってスオミの話をするが、この5人とも自分の知るスオミと他人が話すスオミは全く別人物に聞かされる事になる。

料理が苦手なスオミ、料理が得意なスオミ、サバイバルゲームをするスオミなどなど人物像が異なり過ぎてそれぞれの男たちが混乱してしまう。

まあそれぞれの夫婦生活をするとそれぞれ違う人物像に見える事は少なくなく、スオミも色々な男の経験をするうちに様々な人生経験をしていく訳だから自分の知る人物じゃないというのは理解できない事はない。かつて料理は苦手だったが鍛錬して料理上手になったりするし、これまで趣味じゃなかった事が趣味になる事も珍しい事ではない。

ただ言える事は一緒にいた時間とそうじゃない時間では環境がスオミも違うという事だ。

最初の夫は教師であり教え子との関係だが、学生時代から知るスオミとその後のスオミは違う訳であり、さらには2番目の夫はかなりチャラい人物な訳であり、そして警察の上司と部下、さらにお金持ちの作家とこれだけ違う夫との生活をしていけば人物像が変わる事は珍しい事ではない。

生活環境で人は大きく変わる訳だが、それがそれぞれの視点から観たら自分の知るスオミと知らないスオミにギャップを感じてしまい混乱する男たちが描かれる事になる。

そしてそのスオミもある目的で色々な男と接してきてそれに協力する友人がいる事も判明した事で5人の男たちやその使用人や部下は翻弄されていく事になる。

結末は劇場で観てほしいけれど、酷評したくなる理由はわかるし、5人の夫を集めて自分しか知らないスオミを語らせる事でスオミの姿が見る人に不思議な人物にさせようとしたのも理解するが、それでも結局この作品はスオミがカメレオンのような七変化の人物に錯覚させようとしていたという部分があるだろうし、結局スオミは目的の為には手段を選んで男たちを変えている。

色々な男と付き合うとどうしても色々な男の性格を知る事になりその期間しかその男たちは知らないから知らないスオミを知り動揺していく様は自分の知る世界しか知らない人たちに知らない世界もあるという事を本当は伝えたかったのだろうとは感じます。

総評として自分の世界しか知らない男たちが自分の知らないスオミを知り混乱していく様はそれぞれが自分の知る事しか知らないという事でもある。色々知る事により色々な事を知る訳だが、人は意外と知らない世界を知る機会がない。知った時にそのカルチャーショックは計り知れない。

酷評はしたくなるもののもし三谷幸喜監督が伝えたかった事があるとすればその付き合った期間しか男たちはその人を知らないのだと付き合った男たちが集まればそれが更に知らない事を知る事になりカルチャーショックを引き起こしパニックになる。結果スオミがわからなくなる。そう伝えたかったのかもしれないと感じました。





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