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ＰＧＭ２１(@pro_g_mania21)がシェアした投稿

私自身アンナチュラル、MIU404は観ていないのにこの作品を観ると決めてしまったけれど、正直2つの作品を知らなくても十分楽しめる作品である。登場人物が同じ世界軸にいるという事でその世界で起きた連続爆破事件に大手通販サイトの倉庫が巻き込まれていく。そこにやってきたセンター長が通販倉庫を止めない為に攻防を繰り広げていくが、その先にはある労災が絡んでいた。果たしてセンター長はここに来た目的とは何だったのか？

キャスト＆ストーリー




結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとしてセンター長に着任したばかりの舟渡エレナはチームマネージャーの梨本孔と共にブラックフライデーの臨時体制による忙しい1週間を送ろうとしていた。

そんな最中にこの流通センターから出荷された荷物が爆破事件として発生し、警察はこの流通センターに爆弾をどうやって仕掛けたのかを捜査しようとするが、流通センターを止める訳にいかない為にエレナは抵抗していく事になる。2年前からここにいる梨本はこのセンターで起きた色々な出来事には過去の事が絡んでいるかもしれないと感じるようになる。

流通センターの現状はとにかく秒単位で注文が入る事で休む時間もなく動き続けている事だ。Web注文が当たり前になった事で翌日には届く事も珍しくなくなったが、その反面深刻なドライバー不足により近年は2024年問題として物流の制限が掛かるようになった。

商品を届けるのに当然配達する配達業者が必要だが、その配達数はとんでもなく多く、その割に数を裁いても単価が安く抑えられており儲からない事業になっているのが現状だ。

様々な限界を超えている中でこの流通センターで過去に起きた事故が今回の連続爆破事件に絡んでいるという事が次第に明らかになっていく。

そしてエレナは当初地方のセンターから配属されてきたとなっていたが、実は全然別のところから派遣されていた事が次第に明らかになり、そしてその目的もまた明らかになっていく。しかしこのショッピングサイトの本部や支店は絶対に止めてはならないと厳しい指示が飛んでくるのだが、それがこの事件が起きた原因に直結していく事になる。

果たして連続爆破事件をこれ以上の発生を阻止できるのか？

結末は劇場で観てほしいけれど、どうやってこの流通センターに爆弾を持ち込む事ができたのか？というのが最大の疑問点ではあったのだが、やはりこのセンターに入る事ができる人物であり、このセンターの仕組みを理解している人物でなければ不可能という事でもある。しかし殆どが臨時のスタッフばかりのこのセンターではそこまで管理したとしてその人物に辿り着く事はそう簡単ではなかった。

何事も事件が起きる時にはどうやって仕組まれたのかを知る必要がある。それが知らなければ起きた原因、及び起きた経緯にもたどり着かない。その上で事件の背景が見えてくるのだが、最近はキャパに対して限界値を超えた仕事量をしているケースは少なくない。

限界値を超えて仕事をし続けると当然ミスも起きるし、命を落としてしまう事もある。当たり前と思う事もそれが実現している背景を知らなければ誰も続けられないし、誰も救われないという事だ。

総評として事件の結末を知るとこの事件が起きた背景は見えてくる訳だけれど、人の限界とキャパの限界を確りと把握しなければこのような悲劇は再び起きる事になると感じるし、改めてできる事とできない事を見つめ直さなければならないと教えてくれた作品なのだと感じます。