3月22日公開の映画「四月になれば彼女は」を鑑賞した。

この映画は川村元気の「四月になれば彼女は」を映画化した作品で精神科医となった医師がかつての恋人から10年ぶりに手紙が届いた事から今の恋人から「愛を終わらせない方法、それはなんでしょう?」と言われた事から繰り広げられる10年を経て知るラブストーリーである。

元カノと今カノとの間に揺れる心境とその真実を知った時にその愛は繋がっていく。


誰も最初の初恋の人と一緒になるという事はなかなかないものだけれど、その時代に生きるとその時の恋人やその時の人間関係の中で生きている。私も学生時代、社会時代では人間関係は全然別物だし、仕事とプライベートの関係性も全くリンクしていない。学生時代の人とは誰とも交流はないのでその後の人たちがどうしているのかも知らない。

中には忘れられないほどの付き合いをした人なら10年の月日はそれほど昔ではないのだが、その中で付き合っていた元カノから突然手紙が届いた事から動き出す10年の空白と真実を知っていく事になる。それを知った今カノはある言葉を残して突然消えてしまう。果たしてカレは今カノがどうして消えたのかを知る事となるのだろうか?

キャスト&ストーリー




結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとして藤代俊は現在は精神科医として働いていて患者だった坂本弥生と交際し婚約していた。そんなある日に10年前に付き合い別れた元カノの伊予田春から手紙が届いた事によって弥生が姿を消す事になる。

それは今カノからしたら元カノから手紙が届いたらいくら聞かされていたとしてもいい気持ちにならないだろうし、色々考えるところはあると思う。それでも10年以上前の事なので気にしなければよいのだがそれはそう簡単にはいかないのが人間なので弥生は春の事を色々と知っていく事にになる。

春は俊が学生時代に付き合っていた恋人でそのまま付き合い続けると当時の俊は思っていたが春の家庭環境の問題から別れる事になった。その時の出来事は俊も忘れられない期間になっており、それが弥生にとっては1つのネックになっていた。

確かに結婚後に元カノが現れて突然元カノと再び寄りを戻したくなったというケースは少なくない。独身同士なら久しぶりの再会によってその後結婚するケースはあるだけにやはり弥生にとっては穏やかな心境ではない。まして突然手紙を送ってきただけに尚更という事になる。

でもそんな弥生が突然「愛を終わらせない方法、それはなんでしょう?」という謎の言葉を残して姿を消したのだが、その弥生も俊との出会いは患者として出会っている。弥生自身かなり精神的不安定な人だっただけに色々な苦しみを経験しているようだ。

そんな弥生が突然消えたのだから俊は何故となってしまう。でもその後色々な人に相談していくうちに俊は春の今と弥生が何処へ行ったのかを知る事になる。

春は俊と別れた後に世界を旅していたのだが、その旅先は俊と行くはずの場所だった。しかしそんな春は旅をする理由が明らかになると俊は春の下へ行く事になる。そこで知る真実を知った時に俊は弥生の言葉の意味を知る事になるのだった。

結末は劇場で観てほしいけれど、このストーリーの結末を考えるとなかなかできる事ではないなと感じますよね。よく知る親友なら有り得るとは思いますが、全く知らない相手ですのでその最期に立ち会うというのはその思いを私が受け継ぐという気持ちが弥生にあったからこそ「愛を終わらせない方法、それはなんでしょう?」という言葉に繋がっていると思うんですよね。

弥生が春が今どんな状況なのかを知ったからこその行動であり知らなかったならこの行動をする事はしない。でも俊に知らせる前に春の手紙を弥生が読んだからこそ俊に知らせずに先に行動したという事だ。俊の大切な人の最期に立ち会う事が俊とこれからも続いていく方法だったという事を弥生は考えた結果だし、俊も最終的に受け入れた。

総評としてかつて付き合った人のその後を知る事は時として人生の歩む道を変える事がある。その中でも同じ道を歩む為には向き合わなければならないし、今を大切にする事も必要だ。それぞれ幸せな道を歩む為には過去の彼が愛した事も愛する事こそが終わらせない方法の1つなのだと思います。





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