1月26日公開の映画「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」を鑑賞した。
この映画は2002年10月からスタートした機動戦士ガンダムSEEDシリーズの続編にあたり、2025年9月に終了した機動戦士ガンダムSEEDDESTINY以来18年4か月ぶりの新作作品である。
長き時を待った先にみたのはまだ終わらない戦いの続きとデスティニープランの続きだった。
18年4カ月という今の高校3年生が生まれた年以来の新作という事で2006年に劇場版が発表されてから18年の月日が流れ途中ではもうSEEDの世界は完結したのではないかと思うほどもうないと思っていた事すらあった。
それが2021年にSEED劇場版が公開される事が発表され止まっていた時が再び動き出した。
あの時代10代20代30代も今は30代40代50代となりそれだけ長い時を待った訳です。キラ、ラクス、アスラン、カガリ、シンのその後はどうなったのか？を知りたかった。それがコズミックイラ75とわずか2年の歳月しか流れていない中での新作という事でその後の世界が描かれていく。
SEEDの世界の2年間は争いが続いている中でキラたちは再び世界の秩序を守るべく新たなる組織を新設してラクスを中心に世界と戦っていく。その中で再びキラとラクスを苦しめるのがギュランダルが残したデスティニープランだった。
果たしてギュランダルは自身亡き後何を残してそしてどう世界を支配しようとしたのだろうか？レビューしていきたい。
キャスト
ストーリー
結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとしてコズミックイラ75という事でDESTINYのコズミックイラ73から2年の月日が流れていた。わずか2年なのか？もう2年なのか？はそれぞれだがラクスたちは世界秩序を守る為の組織コンパスを創設してその総裁にラクスが就任し、キラはシン、ルナマリア、そしてアグネスを加えて4人のヤマト隊を結成し、コンパス参加メンバーにはマリュー、ムウ、ヒルダなど前の大戦で生き残って共に戦ったメンバーが名を連ねていた。
これだけのメンバーなら相当な強敵が出てこないとまず勝つ事はできないはずだが、上には上がいるというのがこの世界では当たり前な訳で、新たなる新興勢力としてファウンデーション王国がユーラシアから独立して2年でそれなりの勢力として台頭していた。
そしてブルーコスモスは壊滅しておらずゲリラ戦が繰り広げられていた。故に母艦がない指揮官も見せない戦いにコンパスも終わりが見えない戦いを続けていた。
そんな中でキラはヤマト隊を率いて自ら前線で戦い続けていた。
ここでキラは新たなる機体ライジングフリーダムに搭乗し、シンはイモータルジャスティスに搭乗し、ルナマリアがゲルググ、アグネス、ヒルダがギャンシュトロームを搭乗していた。
どうしても大気圏突入能力を有したり大気圏で戦う上ではストライクフリーダムやインフィニットジャスティス、デスティニーでは難しく宇宙から出撃する上ではこの方法が最も最善でもあった。
ベースがオーブ製という事でオーブのムラサメの型式を組み込んだ機体となっている。地上を行き来する上ではライジングフリーダム、イモータルジャスティスの変形型とシールド装備は運用上理に適っている。
但し地球圏でのキラについては地球圏ではドラグーンシステムを使えない事もあり思ったよりも無双の強さがある訳ではない。地球圏でSEEDやDESTINYでも意外と苦戦しているし、かなり被弾している。宇宙のキラはかなりの強さを示しているからね。
このストーリーは前半が地球圏、後半が宇宙圏で戦う事になるので根本的に戦い方が異なる。１番はドラグーンシステムは地上では使えないという事だ。重力下では使えずデストロイガンダムがロケットで遠隔操作できるぐらいで基本的には格闘戦仕様の期待の方が地球圏では有利である。
前半は地球圏の戦いとなった訳だけれどどうしても火力の威力次第になるのが地球圏の戦いでキラたちの新たなるコンパスの旗艦ミレニアムはミネルバ以上の高速運用艦でありミネルバ以上の火力と動力がありさらには多くのMSの搭載が可能の戦艦となっている。
毎回地球でブルーコスモスの残党が各地でゲリラ戦を繰り広げており宇宙圏からの方が即駆け付けられる側面がある。最もザフトが装備しているジンやディンではストライクダガー、ウィンダム相手にするのがかなり厳しいと思うのだけれど、そこにデストロイガンダムが登場したらまず勝ち目はない。ジンやディン、バグーなどは流石に防衛するには心もとない。
ブルーコスモスもこの時代になるとユーラシア中心の残党という扱いになっているがジブリールに代わるブルーコスモスの盟主はこのストーリーでは登場せず相手の指揮官ミケールだけが登場している。この指揮官がやられたところでブルーコスモスの残党はまだまだ各地に存在するだけにブルーコスモスの一層はまだまだ先なのだとこの時点で感じる。
そしてここで新たに登場したのがファウンデーション王国という新たなる敵となる勢力だ。第２次連合、プラント大戦以降に独立した国らしくユーラシア連邦から独立し対立しているという構図になっている。しかもギルバート・デュランダルがデスティニープランを導入に反対してラクスたちは戦った後の世界の混乱が続いている事でラクスたちもその混迷の状況をどう終わらせれば良いのか答えが見つからないままだ。
その中でデスティニープランの導入をデュランダルが亡きあとも再び浮上できるようにデュランダルは新たなる種を作り出している事が判明する。これは地上編の前半では描かれないが、ファウンデーション王国がブルーコスモスを討つ提案に半年前にフリーダム強奪事件で彼らに借りがあるコンパスはその提案を受け入れる事にした事から完全に罠だという事でもあった。
フリーダム強奪事件は劇中では一瞬しか触れられていないがストライクフリーダムが何者かに強奪されそれをブラックナイトスコードによって撃墜した事により未遂に終わった事件だった。元々ストライクフリーダムを操縦する事すらキラ以外は難しい期待だけにこれを操縦できるほどの能力を持つ相手だった事がキラたちには衝撃的だった事は言うまでもない。それを防いだブラックナイトスコードはコンパスにとって脅威と捉えた。
当初は連合軍として行動していたファウンデーションだったが、彼らには人の心を操れる特殊能力を持っている事をラクス、キラたちは知らずに彼らの術中にはまり圧倒的不利な状況で彼らと戦う事になった。
そしてこれもファウンデーションの口実作りの為にやった事だと知るのはこの戦いの後だったが、ブラックナイトスコードのフェムテク装甲（FT装甲）はビーム兵器を無効にする装甲でビーム兵器中心のライジングフリーダム、イモータルジャスティスは苦戦する。
想定を超える火力の前にエネルギー切れを起こした2機はフェイズシフトダウンを起こし、アークエンジェルはブラックナイトスコードによって撃沈されるという状況に追い込まれた。
コーディネーターとは思えない能力を持つファウンデーションのブラックナイトスコードたちにキラたちが苦戦する姿が描かれるが、そもそもがコーディネーターではない事がこの後明らかになるのだった。
この戦いによりライジングフリーダム、イモータルジャスティス、アークエンジェルを失い、ヒルダを慕うマーズ、ヘルベルトが戦死と失うものは大きかった。
その中で核による報復によりファウンデーション王国は国ものとも消え去り、ファウンデーションはコンパスも一緒に葬り去る手はずだったが、彼らも脱出しなければならず止めを刺せずに撤退した事でキラたちはターミナルのアスランのズゴックの救援によりこの領域を脱出する事に成功した。
ミレニアム、ルナマリアのゲルググは水面に回避した事で核の爆風に巻き込まれずに済んだがコンパスはこの一件により活動凍結、さらにラクスがファウンデーションに連れ去られてしまうという事態になった。
地上圏では圧倒的不利な状況から不意打ちをされている事もあり状況は完全にファウンデーション有利に進んだ。そして戦力的にもライジングフリーダム、イモータルジャスティス中心でしかもビーム兵器中心ではフェムテク装甲相手では圧倒的に不利であり、既に高速艦の時代にアークエンジェルの速度ではブラックナイトスコードにとっては完全に的状況であり、さらに最初からゴッドフリードが落されて反撃する術をほぼ失った状況では戦える状況ではなかった。ムラサメ改、ギャン、ゲルググではブラックナイトスコードに対抗するには厳し過ぎた。
そして格闘戦仕様のブラックナイトスコードにライジングフリーダム、イモータルジャスティスでは対抗し切れなかった事も大きかったし、相手の強さを知らずに戦った事で戦況は圧倒的コンパス不利でファウンデーションの思惑通りに戦況が進んだ。そしてアグネスの裏切りにより戦況はファウンデーションの圧勝、コンパスはマーズ、ヘルベルトが戦死したが、それ以外は辛くも脱出に成功し、アスランとメイリンのターミナルの救援により全員無事に戦域を脱出した事は歴戦の大戦を生き抜いたキラたちの生き抜く術というところだ。
脱出後にコンパスはラクスがファウンデーションにより拉致された事により凍結となり、ミレニアムもゲルググ1機だけという戦力しかない状況となりとても戦える状況ではなかった。キラたちもアスランたちの救援によりオノゴロ島の秘密ドックでその後の事を話しあっていた。
ここで判明したのがファウンデーションのファウンデーションの女王アウラ・マハ・ハイバルがかつてメンデルの遺伝子研究所の研究員だったという事と、そこでラクスの母が働いていた事だった。ギュランダルがこの遺伝子研究所にいた事からもアウラ・マハ・ハイバルがギュランダルと精通していた事が明らかとなり、しかもラクスの母親が同じ施設で働いていた事でラクスはコーディネーターではない事もここで判明する。その直後にオルフェが自分たちはコーディネーターを超えた種アコードと表明している。
アコードというのはコーディネーターを超えた種とされているけれど人の心を読めるとかカリスマ的な能力を発揮するなど能力とは違った特性を持つ種とされる。国を統治するだけの魅力を持つラクスもアコードだったという事でオルフェは最初からラクスを拉致してギュランダルが目指したデスティニープランを再度目指すと宣言するのだった。
デスティニープランは能力と特性をその人の最適なポジションに配置するプランで適材適所と言われるけれど、要するにそれ以外のポジションでは戦力外という事で使えなければ切り捨てられるプランだ。
これは前シリーズでアスランがパイロットしての俺、ミーアが議長の都合の良いラクスとされたようにその役割を担っているうちは良いけれどそうじゃ無くなれば排除される。自由の世界では適材適所や能力の有無はあるものの様々な事を経験したり、望んだ事を目指せるのでそのポジションで上手くいかなくても新たなる新天地で新たなる目標を目指せる世界だ。
適材適所も様々なポジションを経験してわかる事もあるし、そのポジションが必ずしも適しているとも限らない時に新しい事に向かう事で未来を拓けるが、デスティニープランでは適したポジション以外は必要とされない世界なので新しい事が開かれない。それは種の進化を止めるという事にも繋がるだけに既に新たなる種を生み出せないとされるコーディネーターにとっては良いプランなのかもしれないが、ナチュラルはそうじゃない。結果的には自由の中の秩序を目指す世界が続く事になったのだが、ブルーコスモスのような組織は人種差別的な思想を持つ人たちがそれを良しとしないだけにこの世界を平和にする事は現実社会でもそうだけれど難しいものだと感じる。
戦力を失ったキラたちはどうやってラクスを救出するのか考えたがキラとアスランが殴り合いとなるも格闘ではアスランの方が上でキラはアスランの言葉からラスクに自分の口で思いをこれまで伝えていない事を後悔してラクスにその気持ちを伝える為にそして助け出す為に宇宙へといく事を決心する。
ここで新たなるモビルスーツで戦う事になると言いたいところなのだが、この時代ではまだキラたちには新たなる機体が完成しておらず、ユニット開発も途中だったプラウドディフェンダーがようやく完成した段階だった。新型を完成させる前に回収されたストライクフリーダム、デスティニー、インパルスなどのspec�供�弐式と前大戦を戦い抜いた機体を改修した機体で戦う事になった。
エリカ・シモンズがブラックナイトスコードに対抗するには心もとないと言われるものの、前大戦時のトップクラスの機体に変わりなく、シンもこの機体さえあればと言う位だから全然戦えるだけの能力は十分備えていた。そして何よりも1度戦っている事でブラックナイトスコード対策もインプットされていたのでフェムテク装甲（FT装甲）に対抗する対策も練られていた。
フェムテク装甲（FT装甲）もビームは無効にするが実弾はそうでもないというデータがありそれに接近戦では十分通用する以上相性的にはシンやアスランの機体は有利だがストライクフリーダムは不利だった。
ファウンデーションの目的が撃つ為の口実だった事から改修されたレクイエムによってユーラシア連邦の首都モスクワは撃たれ、もう撃つ事に何の躊躇もないと知ったキラたちはミレニアムに搭乗して宇宙に向かうがそこでファウンデーションの手口を世界に明らかにした事でファウンデーションと戦う国が続々戦闘の意思を示した。
とは言ってもオーブ中心にザフトはクーデターで占拠されている中でかなり厳しい戦力で戦うが元々わずか3隻で1次大戦を戦ったキラたちにはミレニアム1隻とオーブ艦隊で十分過ぎるだけの戦力だった。問題はブラックナイトスコードとどう戦うかだったが、ザフトもイザークたちが議長を救出した事でイザークとディアッカがエターナルからデュエルブリッツ、ライトニングバスターと核エンジン搭載により回収された機体でミーティアを使って戦うというこの戦力だけでもかなり違う。
1次大戦後この2機は大西洋連邦に返却されたようだがその後ザフトに再び返却された事で2人の機体になったのは既に旧式だった事もあるのだろうけれどそれでもPS装甲は一般機にはない装甲なので核エンジン搭載でダウンする事はほぼなくなった。コックピットはグフとザグ同様にされている事から2人には使いやすいらしい。
ザフトのクーデターは鎮圧されキラたちもラクス救出に成功した事で最後はオルフェたちと戦う事になるがストライクフリーダムは果たしてオルフェに勝つ事ができるのだろうか？
結末は劇場で観てほしいけれど、最初から最後まで見ごたえあるシーンばかりでこのレビューほぼネタバレなのですがラストではマイティーストライクフリーダムガンダムになった時にはまさか2人で戦うというシーンになるとはあれだけでもかなり感動ものです。
1次大戦で登場していた人物が2次大戦では登場しなかった人物も劇場版では登場していたりしたのであれはあれでその後どうしていたのかと思いましたが生存確認ができただけでも十分過ぎます。
元々キラたちは少数精鋭で戦い続けてきただけに圧倒的戦況が不利でも跳ね返すだけの力を持っている。そこにイザークやディアッカも加わったらそれはさらに強くなる訳でミーティア2機で艦隊を圧倒できるだけの力があるだけにこの時点でブラックナイトスコード以外は相手にならない。
ファウンデーションの艦隊はかなり最新鋭の艦隊でしたがこれもミレニアムとマイティーストライクフリーダムガンダムの前には力の差が歴然としていた。2つの大戦を戦った歴戦の戦士たちの力は伊達じゃない事を示した戦いだったし、シンも迷いを断ち切って戦えばアコードを超える戦いができる事を証明し大活躍だった。そしてキラとラクスはこの戦いを共に戦い抜いたのだった。
総評として登場人物全員が大活躍するという期待を裏切らない戦いに何度も観たいと思わせるだけ20年近く待った甲斐がありました。そしてまだ混迷の世界が続く中でキラたちの戦いは続いていくと思いますが次があるとすればどんな戦いになるのかも楽しみではあります。まだまだキラたちの活躍が観たいしその後が観たいと思わせてくれたSEEDの世界はまだまだ続くのだと感じるラストでした。
この映画は2002年10月からスタートした機動戦士ガンダムSEEDシリーズの続編にあたり、2025年9月に終了した機動戦士ガンダムSEEDDESTINY以来18年4か月ぶりの新作作品である。
長き時を待った先にみたのはまだ終わらない戦いの続きとデスティニープランの続きだった。
18年4カ月という今の高校3年生が生まれた年以来の新作という事で2006年に劇場版が発表されてから18年の月日が流れ途中ではもうSEEDの世界は完結したのではないかと思うほどもうないと思っていた事すらあった。
それが2021年にSEED劇場版が公開される事が発表され止まっていた時が再び動き出した。
あの時代10代20代30代も今は30代40代50代となりそれだけ長い時を待った訳です。キラ、ラクス、アスラン、カガリ、シンのその後はどうなったのか？を知りたかった。それがコズミックイラ75とわずか2年の歳月しか流れていない中での新作という事でその後の世界が描かれていく。
SEEDの世界の2年間は争いが続いている中でキラたちは再び世界の秩序を守るべく新たなる組織を新設してラクスを中心に世界と戦っていく。その中で再びキラとラクスを苦しめるのがギュランダルが残したデスティニープランだった。
果たしてギュランダルは自身亡き後何を残してそしてどう世界を支配しようとしたのだろうか？レビューしていきたい。
キャスト
ストーリー
結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとしてコズミックイラ75という事でDESTINYのコズミックイラ73から2年の月日が流れていた。わずか2年なのか？もう2年なのか？はそれぞれだがラクスたちは世界秩序を守る為の組織コンパスを創設してその総裁にラクスが就任し、キラはシン、ルナマリア、そしてアグネスを加えて4人のヤマト隊を結成し、コンパス参加メンバーにはマリュー、ムウ、ヒルダなど前の大戦で生き残って共に戦ったメンバーが名を連ねていた。
これだけのメンバーなら相当な強敵が出てこないとまず勝つ事はできないはずだが、上には上がいるというのがこの世界では当たり前な訳で、新たなる新興勢力としてファウンデーション王国がユーラシアから独立して2年でそれなりの勢力として台頭していた。
そしてブルーコスモスは壊滅しておらずゲリラ戦が繰り広げられていた。故に母艦がない指揮官も見せない戦いにコンパスも終わりが見えない戦いを続けていた。
そんな中でキラはヤマト隊を率いて自ら前線で戦い続けていた。
ここでキラは新たなる機体ライジングフリーダムに搭乗し、シンはイモータルジャスティスに搭乗し、ルナマリアがゲルググ、アグネス、ヒルダがギャンシュトロームを搭乗していた。
どうしても大気圏突入能力を有したり大気圏で戦う上ではストライクフリーダムやインフィニットジャスティス、デスティニーでは難しく宇宙から出撃する上ではこの方法が最も最善でもあった。
ベースがオーブ製という事でオーブのムラサメの型式を組み込んだ機体となっている。地上を行き来する上ではライジングフリーダム、イモータルジャスティスの変形型とシールド装備は運用上理に適っている。
但し地球圏でのキラについては地球圏ではドラグーンシステムを使えない事もあり思ったよりも無双の強さがある訳ではない。地球圏でSEEDやDESTINYでも意外と苦戦しているし、かなり被弾している。宇宙のキラはかなりの強さを示しているからね。
このストーリーは前半が地球圏、後半が宇宙圏で戦う事になるので根本的に戦い方が異なる。１番はドラグーンシステムは地上では使えないという事だ。重力下では使えずデストロイガンダムがロケットで遠隔操作できるぐらいで基本的には格闘戦仕様の期待の方が地球圏では有利である。
前半は地球圏の戦いとなった訳だけれどどうしても火力の威力次第になるのが地球圏の戦いでキラたちの新たなるコンパスの旗艦ミレニアムはミネルバ以上の高速運用艦でありミネルバ以上の火力と動力がありさらには多くのMSの搭載が可能の戦艦となっている。
毎回地球でブルーコスモスの残党が各地でゲリラ戦を繰り広げており宇宙圏からの方が即駆け付けられる側面がある。最もザフトが装備しているジンやディンではストライクダガー、ウィンダム相手にするのがかなり厳しいと思うのだけれど、そこにデストロイガンダムが登場したらまず勝ち目はない。ジンやディン、バグーなどは流石に防衛するには心もとない。
ブルーコスモスもこの時代になるとユーラシア中心の残党という扱いになっているがジブリールに代わるブルーコスモスの盟主はこのストーリーでは登場せず相手の指揮官ミケールだけが登場している。この指揮官がやられたところでブルーコスモスの残党はまだまだ各地に存在するだけにブルーコスモスの一層はまだまだ先なのだとこの時点で感じる。
そしてここで新たに登場したのがファウンデーション王国という新たなる敵となる勢力だ。第２次連合、プラント大戦以降に独立した国らしくユーラシア連邦から独立し対立しているという構図になっている。しかもギルバート・デュランダルがデスティニープランを導入に反対してラクスたちは戦った後の世界の混乱が続いている事でラクスたちもその混迷の状況をどう終わらせれば良いのか答えが見つからないままだ。
その中でデスティニープランの導入をデュランダルが亡きあとも再び浮上できるようにデュランダルは新たなる種を作り出している事が判明する。これは地上編の前半では描かれないが、ファウンデーション王国がブルーコスモスを討つ提案に半年前にフリーダム強奪事件で彼らに借りがあるコンパスはその提案を受け入れる事にした事から完全に罠だという事でもあった。
フリーダム強奪事件は劇中では一瞬しか触れられていないがストライクフリーダムが何者かに強奪されそれをブラックナイトスコードによって撃墜した事により未遂に終わった事件だった。元々ストライクフリーダムを操縦する事すらキラ以外は難しい期待だけにこれを操縦できるほどの能力を持つ相手だった事がキラたちには衝撃的だった事は言うまでもない。それを防いだブラックナイトスコードはコンパスにとって脅威と捉えた。
当初は連合軍として行動していたファウンデーションだったが、彼らには人の心を操れる特殊能力を持っている事をラクス、キラたちは知らずに彼らの術中にはまり圧倒的不利な状況で彼らと戦う事になった。
そしてこれもファウンデーションの口実作りの為にやった事だと知るのはこの戦いの後だったが、ブラックナイトスコードのフェムテク装甲（FT装甲）はビーム兵器を無効にする装甲でビーム兵器中心のライジングフリーダム、イモータルジャスティスは苦戦する。
想定を超える火力の前にエネルギー切れを起こした2機はフェイズシフトダウンを起こし、アークエンジェルはブラックナイトスコードによって撃沈されるという状況に追い込まれた。
コーディネーターとは思えない能力を持つファウンデーションのブラックナイトスコードたちにキラたちが苦戦する姿が描かれるが、そもそもがコーディネーターではない事がこの後明らかになるのだった。
この戦いによりライジングフリーダム、イモータルジャスティス、アークエンジェルを失い、ヒルダを慕うマーズ、ヘルベルトが戦死と失うものは大きかった。
その中で核による報復によりファウンデーション王国は国ものとも消え去り、ファウンデーションはコンパスも一緒に葬り去る手はずだったが、彼らも脱出しなければならず止めを刺せずに撤退した事でキラたちはターミナルのアスランのズゴックの救援によりこの領域を脱出する事に成功した。
ミレニアム、ルナマリアのゲルググは水面に回避した事で核の爆風に巻き込まれずに済んだがコンパスはこの一件により活動凍結、さらにラクスがファウンデーションに連れ去られてしまうという事態になった。
地上圏では圧倒的不利な状況から不意打ちをされている事もあり状況は完全にファウンデーション有利に進んだ。そして戦力的にもライジングフリーダム、イモータルジャスティス中心でしかもビーム兵器中心ではフェムテク装甲相手では圧倒的に不利であり、既に高速艦の時代にアークエンジェルの速度ではブラックナイトスコードにとっては完全に的状況であり、さらに最初からゴッドフリードが落されて反撃する術をほぼ失った状況では戦える状況ではなかった。ムラサメ改、ギャン、ゲルググではブラックナイトスコードに対抗するには厳し過ぎた。
そして格闘戦仕様のブラックナイトスコードにライジングフリーダム、イモータルジャスティスでは対抗し切れなかった事も大きかったし、相手の強さを知らずに戦った事で戦況は圧倒的コンパス不利でファウンデーションの思惑通りに戦況が進んだ。そしてアグネスの裏切りにより戦況はファウンデーションの圧勝、コンパスはマーズ、ヘルベルトが戦死したが、それ以外は辛くも脱出に成功し、アスランとメイリンのターミナルの救援により全員無事に戦域を脱出した事は歴戦の大戦を生き抜いたキラたちの生き抜く術というところだ。
脱出後にコンパスはラクスがファウンデーションにより拉致された事により凍結となり、ミレニアムもゲルググ1機だけという戦力しかない状況となりとても戦える状況ではなかった。キラたちもアスランたちの救援によりオノゴロ島の秘密ドックでその後の事を話しあっていた。
ここで判明したのがファウンデーションのファウンデーションの女王アウラ・マハ・ハイバルがかつてメンデルの遺伝子研究所の研究員だったという事と、そこでラクスの母が働いていた事だった。ギュランダルがこの遺伝子研究所にいた事からもアウラ・マハ・ハイバルがギュランダルと精通していた事が明らかとなり、しかもラクスの母親が同じ施設で働いていた事でラクスはコーディネーターではない事もここで判明する。その直後にオルフェが自分たちはコーディネーターを超えた種アコードと表明している。
アコードというのはコーディネーターを超えた種とされているけれど人の心を読めるとかカリスマ的な能力を発揮するなど能力とは違った特性を持つ種とされる。国を統治するだけの魅力を持つラクスもアコードだったという事でオルフェは最初からラクスを拉致してギュランダルが目指したデスティニープランを再度目指すと宣言するのだった。
デスティニープランは能力と特性をその人の最適なポジションに配置するプランで適材適所と言われるけれど、要するにそれ以外のポジションでは戦力外という事で使えなければ切り捨てられるプランだ。
これは前シリーズでアスランがパイロットしての俺、ミーアが議長の都合の良いラクスとされたようにその役割を担っているうちは良いけれどそうじゃ無くなれば排除される。自由の世界では適材適所や能力の有無はあるものの様々な事を経験したり、望んだ事を目指せるのでそのポジションで上手くいかなくても新たなる新天地で新たなる目標を目指せる世界だ。
適材適所も様々なポジションを経験してわかる事もあるし、そのポジションが必ずしも適しているとも限らない時に新しい事に向かう事で未来を拓けるが、デスティニープランでは適したポジション以外は必要とされない世界なので新しい事が開かれない。それは種の進化を止めるという事にも繋がるだけに既に新たなる種を生み出せないとされるコーディネーターにとっては良いプランなのかもしれないが、ナチュラルはそうじゃない。結果的には自由の中の秩序を目指す世界が続く事になったのだが、ブルーコスモスのような組織は人種差別的な思想を持つ人たちがそれを良しとしないだけにこの世界を平和にする事は現実社会でもそうだけれど難しいものだと感じる。
戦力を失ったキラたちはどうやってラクスを救出するのか考えたがキラとアスランが殴り合いとなるも格闘ではアスランの方が上でキラはアスランの言葉からラスクに自分の口で思いをこれまで伝えていない事を後悔してラクスにその気持ちを伝える為にそして助け出す為に宇宙へといく事を決心する。
ここで新たなるモビルスーツで戦う事になると言いたいところなのだが、この時代ではまだキラたちには新たなる機体が完成しておらず、ユニット開発も途中だったプラウドディフェンダーがようやく完成した段階だった。新型を完成させる前に回収されたストライクフリーダム、デスティニー、インパルスなどのspec�供�弐式と前大戦を戦い抜いた機体を改修した機体で戦う事になった。
エリカ・シモンズがブラックナイトスコードに対抗するには心もとないと言われるものの、前大戦時のトップクラスの機体に変わりなく、シンもこの機体さえあればと言う位だから全然戦えるだけの能力は十分備えていた。そして何よりも1度戦っている事でブラックナイトスコード対策もインプットされていたのでフェムテク装甲（FT装甲）に対抗する対策も練られていた。
フェムテク装甲（FT装甲）もビームは無効にするが実弾はそうでもないというデータがありそれに接近戦では十分通用する以上相性的にはシンやアスランの機体は有利だがストライクフリーダムは不利だった。
ファウンデーションの目的が撃つ為の口実だった事から改修されたレクイエムによってユーラシア連邦の首都モスクワは撃たれ、もう撃つ事に何の躊躇もないと知ったキラたちはミレニアムに搭乗して宇宙に向かうがそこでファウンデーションの手口を世界に明らかにした事でファウンデーションと戦う国が続々戦闘の意思を示した。
とは言ってもオーブ中心にザフトはクーデターで占拠されている中でかなり厳しい戦力で戦うが元々わずか3隻で1次大戦を戦ったキラたちにはミレニアム1隻とオーブ艦隊で十分過ぎるだけの戦力だった。問題はブラックナイトスコードとどう戦うかだったが、ザフトもイザークたちが議長を救出した事でイザークとディアッカがエターナルからデュエルブリッツ、ライトニングバスターと核エンジン搭載により回収された機体でミーティアを使って戦うというこの戦力だけでもかなり違う。
1次大戦後この2機は大西洋連邦に返却されたようだがその後ザフトに再び返却された事で2人の機体になったのは既に旧式だった事もあるのだろうけれどそれでもPS装甲は一般機にはない装甲なので核エンジン搭載でダウンする事はほぼなくなった。コックピットはグフとザグ同様にされている事から2人には使いやすいらしい。
ザフトのクーデターは鎮圧されキラたちもラクス救出に成功した事で最後はオルフェたちと戦う事になるがストライクフリーダムは果たしてオルフェに勝つ事ができるのだろうか？
結末は劇場で観てほしいけれど、最初から最後まで見ごたえあるシーンばかりでこのレビューほぼネタバレなのですがラストではマイティーストライクフリーダムガンダムになった時にはまさか2人で戦うというシーンになるとはあれだけでもかなり感動ものです。
1次大戦で登場していた人物が2次大戦では登場しなかった人物も劇場版では登場していたりしたのであれはあれでその後どうしていたのかと思いましたが生存確認ができただけでも十分過ぎます。
元々キラたちは少数精鋭で戦い続けてきただけに圧倒的戦況が不利でも跳ね返すだけの力を持っている。そこにイザークやディアッカも加わったらそれはさらに強くなる訳でミーティア2機で艦隊を圧倒できるだけの力があるだけにこの時点でブラックナイトスコード以外は相手にならない。
ファウンデーションの艦隊はかなり最新鋭の艦隊でしたがこれもミレニアムとマイティーストライクフリーダムガンダムの前には力の差が歴然としていた。2つの大戦を戦った歴戦の戦士たちの力は伊達じゃない事を示した戦いだったし、シンも迷いを断ち切って戦えばアコードを超える戦いができる事を証明し大活躍だった。そしてキラとラクスはこの戦いを共に戦い抜いたのだった。
総評として登場人物全員が大活躍するという期待を裏切らない戦いに何度も観たいと思わせるだけ20年近く待った甲斐がありました。そしてまだ混迷の世界が続く中でキラたちの戦いは続いていくと思いますが次があるとすればどんな戦いになるのかも楽しみではあります。まだまだキラたちの活躍が観たいしその後が観たいと思わせてくれたSEEDの世界はまだまだ続くのだと感じるラストでした。
