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ＰＧＭ２１(@pro_g_mania21)がシェアした投稿

戦国時代の弱肉強食をここまで描く作品も珍しいけれど、それだけこの時代は自分の首の値打ちというのがそれだけ大きなものだという事を示している時代でもある。

特に1573年以降は信長中心に天下が動いていく訳だけれど、その信長の首を狙う者たちが家臣団にいる中でどうやって信長の首を獲るのか？というのがあった。

このまま信長を生かしておいたら命がいくらあっても足りない訳であるけれどそんな自身の首も守りながら誰かの首を狙う弱肉強食の果てに見る勝者とは？

キャスト＆ストーリー




結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとして時代背景とストーリーの流れについては何度もこの時代の事を書いているので省略するけれど、信長の後年というのはとにかく孤独の立ち位置にあったという事で自分がどれだけ強いのかを常に示し、常に恐怖の存在でなければ纏められないという状況にあったのだと感じる。

信長の場合は幼少期から何時も命を狙われて何時も誰かに裏切られてきた人生故にそうなってしまったのだろうけれど、それを守る為には常に家臣たちに自分が恐怖のものである必要があったという事でもある。

その結果荒木村重、明智光秀に裏切られる事になる訳だけれどそれだけこの時代を生き抜く事は大変だったという事だ。そして家臣たちはそれ以上に生き残る為に数多くの術を尽くしてきた訳だけれど、ここまで首の勝ちに拘る作品も凄いけれど、これだけ戦国の世を泥臭く描く作品もない。

それだけ戦というものが奇麗なものではないという事でもあるけれど、戦の果てにはどうやって生き残るのか？という事を常に考える者たちの生き抜く術も描かれている。

秀吉が信長の後に中心となる訳だけれど、秀吉もまた生き抜くために信長の命に従ってきた訳だが、それが最終的にはお家存続できない状況に陥るとはこの頃の秀吉は考えもしなかったのかもしれない。

総評としてここまで戦の残忍さを描く作品も凄いけれど、これが戦の現実と捉えてみればあながちない事はない。それだけ戦とは色々な不都合の真実であるという事をこの作品で描いているし、最終的には首なんてどうでもよく自身が大義名分が立てば成り立つという事も描いていた。