10月13日公開の映画「キリエのうた」を鑑賞した。
この映画は歌う事しかできない女性が歌を通じてこれまでの13年間を振り返りその13年間で起きた出来事を回想しながら歌を歌い続けて良くストーリーである。
4人の人物にフォーカスを当てて描かれる作品は最後に繋がっていく1つのうたとして主役されていく事になる。
まずこの作品をレビューする前に本当ならこの作品を鑑賞する事を最後まで本当に悩みました。理由は言うまでもありませんが旧ジャニーズ事務所問題でこの作品が関連会社ジェイ・ストームが制作に関わっており、旧ジャニーズ事務所所属タレントが出演しているからです。2023年9月7日を基準(旧ジャニーズ事務所がジャニー喜多川氏の性犯罪を事実と認めた日)として旧ジャニーズ事務所にお金を払う事ができないという方針を当方もしております。
しかし所属タレントは全員被害者という観点から所属タレントを一切批判する事はせず1日も早い退所を促している立場として出演タレントが出演しているからではなく映画の制作に関与しているからこの作品を見送る事を検討していました。
しかし予告からこの作品を是非見たい!長年岩井俊二監督作品を好きで観てきた事からどうしてら旧ジャニーズ事務所にお金を払わず観る事ができるのか検討した結果本来ならこの為に貯めていた訳ではない劇場会員のポイントを利用して0円契約をする事で旧ジャニーズ事務所にお金を払わない趣旨を公表する事で鑑賞するという結論に達しました。
本来なら映画ファンとして鑑賞する作品をお金を出して鑑賞したいという意思が強い私としてこのような理由でお金を出せないというのはこれ以上の屈辱と不本意はありません。
旧ジャニーズ事務所はタレントのギャラは受け取りませんとは言っておりますが、制作会社の利益は受け取りませんとは一言も言っておりませんのでこのような形でお金を支払わない趣旨の表明をした次第です。
この作品に出演している旧ジャニーズ事務所所属の松村北斗さんとは個人契約という形で鑑賞させて頂きました。
その他監督、スタッフ、出演者の皆様には0円契約で鑑賞すると表明した事につきましては本当に申し訳なく思います。しかし鑑賞した以上はレビューする権利はありますのでレビューする事でこの作品についてお返ししたいと思います。
13年間を描いたストーリーとして4人の人物にフォーカスして描かれるこの作品はキリエという1人の女性がどうして歌う事しかできなくなってしまったのか?そしてキリエはこれまでどうやって生きてきたのか?という事が描かれていきます。
キリエがどうして歌う事だけはできるのか?そしてどうして言葉にする事ができなくなったのか?キリエが歩んできた13年間をキリエを含む4人の人物の視点からレビューしていきたい。
キャスト&ストーリー
結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとしてキリエは東京の街中で⼀条逸子イッコというかつての知り合いと再会する。そこからイッコがマネージャーとしてキリエの歌う姿を動画などでアップしていく事でキリエは歌で色々な人と出会い色々な人に歌を届けていく。
しかしキリエは歌う時以外は声を出す事ができない。
それにはキリエが歩んできた13年という月日に理由があった。
ここでは4人の登場人物について触れていく。
寺石風美
彼女は小学校の教師でキリエが大阪にいた時にキリエと出会う事になる。
潮見夏彦
キリエが小学生の時に出会いその後色々なところでキリエと接していく事になる人物。
一条逸子
キリエのマネージャーになるがキリエが高校生の時の友人であり当時から名前を変えている。
小塚路花
キリエの本名であり今はストリートミュージシャンとして活動しているが彼女には亡くなった姉に希(きりえ)がおりその名前からアーティスト名にしている。
寺石風美は大阪で小学校の教師をしているところにイワンと言われている少女がいる事を知る。そこで出会ったのがキリエだったがその少女は身寄りがなく一時的に風美の所で預かる。色々と聞き出すとその少女は宮城に住んでいて東日本大震災で身寄りを失いたまたま乗ったバスが大阪に着いた事でそこで身寄りもない中で路頭に迷っていたところを風美に助けられた。
当時東日本大震災で両親を失い震災孤児になった人も少なくない。キリエもまた家族を失い流れ着いたのが大阪だったがそこに身寄りもなくホームレス生活をしていた。そんな中で風美に助けられたのだった。
そんな風美は彼女を知る人の手がかりを探すとそこで見つけたのが潮見夏彦だった。夏彦はキリエのお姉さんと付き合っていた彼氏でキリエという名前は夏彦の彼女希(きりえ)だった。路花はキリエとして後にストリートミュージシャンとして活動するようになるが、それは10年先の話でありこの時点では小学生だった路花は夏彦とは1度だけあった事がある人だった。
夏彦と希は交際していた関係だったが希が妊娠した事によりどうしてよいのか決断できないでいた中で震災で希を失っていた。希を探していたがその中で路花の情報を知った事で大阪に向かって路花と再会するのだった。
ここまでは知っている人と出会った事で良かったとなるのだが問題はここからだった。風美も夏彦も路花とは血縁関係はないために2人が路花と暮らす事も育てる事もできないという法律の壁に直面してしまうのだった。
通常時なら血縁関係にない人が他人を保護したり育てる事ができないが、東日本大震災では多くの身寄りのない子供も増えて震災孤児になった人も多い。そんな中でも彼女を知る人でも法律上一緒に暮らす事も育てる事もできないという法律の壁が風美と夏彦に直面した。
既に親戚も震災で亡くなっていた路花は国が保護して施設に入る事になり施設で暮らした後に里親が見つかったらそこで育てられるという事だった。
2人にはどうする事もできなかったという描かれ方がされているし、実際にその後を知る由もなかった事が描かれるのだが法律の壁で助ける事も接する事もできなかった風美と夏彦はこの後路花とは疎遠になっていく。
その後路花は夏彦が帯広の牧場で働いている事を知り帯広の高校へ進学するのだが、そこで夏彦と再び再開する事になるが、そこで出会ったのが一条逸子で当時広澤真緒里として路花と真緒里は唯一の友人として高校時代唯一の心の拠り所となっていたが、当時の路花は施設で保護されている身分であり夏彦と暮らす事も許されず再び引きはがされてしまうのだった。
どうしても里親の意向が最優先にされてしまい路花個人の意思は完全にない。施設の人たちの都合によって路花は18歳になって高校を卒業するまで自由を手にする事ができなかった。
ここで夏彦の存在は路花の姉希が夏彦と付き合って妊娠していた事が描かれるけれど、夏彦の家族はその事を知らずに夏彦も家族に言えない状況を抱えていた。そんな中で希は希の家族が子供を育てようと決意していたのだが、これが東日本大震災がなかったらその後2人はどうなっていたのか正直わからないものの少なくても希が子供を育てながら生きていったのは間違いないけれど、それ以上に希は路花を守って亡くなったという事実が路花にとって言葉を失うだけのショックを受けた影響で言葉を話せなくなってしまった。
それから路花は里親の下から離れて東京へ出てくるが東京では住む場所もなくホームレス生活をしていた中で再会したのが真緒里で一条逸子と名乗って昔の名前を捨てていた。路花はキリエというアーティスト名を名乗り逸子はイッコとして2人はイッコの知り合いの家で泊まりながら転々としていた。
そんな中でキリエの曲を聴いて出会ったストリートミュージシャンが続々とキリエの下に集い、キリエをボーカルにしてフェスを開こうと動き出す。しかしその頃イッコは姿を消す事になるのだが、どうしてイッコは姿を消したのか?そしてキリエは何処へ向かっていくのか?
結末は劇場で観てほしいけれど、キリエの歌が人々の心を捉え始めて多くのミュージシャンがキリエと共に演奏していく訳だけれど、それと同時にイッコのこれまでの事も描かれていく訳だけれど、イッコもまた居場所を失って東京に出てきたけれど色々な男を騙し続けていたという事が発覚してそれを知らなかったキリエは警察に事情聴取を受けた事をきっかけに再び夏彦と再会するが、これまでの経緯や夏彦がキリエと暮らすという選択肢はこの時既に持っていなかった。
無理もないけれど夏彦がそれまでの語った心境からこの後2人で一緒になるという選択肢はできなかったのは心境を考えればわかるし、10年以上引き離されてしまった中でキリエに対してこれ以上関われないという思いが再会した時には既に持っていたという事だと感じる。
そしてイッコもまたこれまで積み重ねた事が最後に恨みによって追われてしまうのだが、キリエにとってはイッコも夏彦も失った中では1人で生きていかなければならないという事がラストで描かれる訳だけれどキリエにとって唯一残されたのは自らのうただったが、そのうたが生きていく為にこれからも必要な術なのだという事だ。
総評として13年に渡るストーリーが描かれたけれど声を失っても歌が残されたキリエはこれからも歌っていく事だけは間違いない。イッコも夏彦ももういない中でもキリエは1人で生きていく。でもキリエは歌で人を集えるだけの歌がある以上これからもキリエは歌で誰かに助けられて生きていくのだと姉希に見守られながら路花は歩んでいく。
この映画は歌う事しかできない女性が歌を通じてこれまでの13年間を振り返りその13年間で起きた出来事を回想しながら歌を歌い続けて良くストーリーである。
4人の人物にフォーカスを当てて描かれる作品は最後に繋がっていく1つのうたとして主役されていく事になる。
まずこの作品をレビューする前に本当ならこの作品を鑑賞する事を最後まで本当に悩みました。理由は言うまでもありませんが旧ジャニーズ事務所問題でこの作品が関連会社ジェイ・ストームが制作に関わっており、旧ジャニーズ事務所所属タレントが出演しているからです。2023年9月7日を基準(旧ジャニーズ事務所がジャニー喜多川氏の性犯罪を事実と認めた日)として旧ジャニーズ事務所にお金を払う事ができないという方針を当方もしております。
しかし所属タレントは全員被害者という観点から所属タレントを一切批判する事はせず1日も早い退所を促している立場として出演タレントが出演しているからではなく映画の制作に関与しているからこの作品を見送る事を検討していました。
しかし予告からこの作品を是非見たい!長年岩井俊二監督作品を好きで観てきた事からどうしてら旧ジャニーズ事務所にお金を払わず観る事ができるのか検討した結果本来ならこの為に貯めていた訳ではない劇場会員のポイントを利用して0円契約をする事で旧ジャニーズ事務所にお金を払わない趣旨を公表する事で鑑賞するという結論に達しました。
本来なら映画ファンとして鑑賞する作品をお金を出して鑑賞したいという意思が強い私としてこのような理由でお金を出せないというのはこれ以上の屈辱と不本意はありません。
旧ジャニーズ事務所はタレントのギャラは受け取りませんとは言っておりますが、制作会社の利益は受け取りませんとは一言も言っておりませんのでこのような形でお金を支払わない趣旨の表明をした次第です。
この作品に出演している旧ジャニーズ事務所所属の松村北斗さんとは個人契約という形で鑑賞させて頂きました。
その他監督、スタッフ、出演者の皆様には0円契約で鑑賞すると表明した事につきましては本当に申し訳なく思います。しかし鑑賞した以上はレビューする権利はありますのでレビューする事でこの作品についてお返ししたいと思います。
13年間を描いたストーリーとして4人の人物にフォーカスして描かれるこの作品はキリエという1人の女性がどうして歌う事しかできなくなってしまったのか?そしてキリエはこれまでどうやって生きてきたのか?という事が描かれていきます。
キリエがどうして歌う事だけはできるのか?そしてどうして言葉にする事ができなくなったのか?キリエが歩んできた13年間をキリエを含む4人の人物の視点からレビューしていきたい。
キャスト&ストーリー
結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとしてキリエは東京の街中で⼀条逸子イッコというかつての知り合いと再会する。そこからイッコがマネージャーとしてキリエの歌う姿を動画などでアップしていく事でキリエは歌で色々な人と出会い色々な人に歌を届けていく。
しかしキリエは歌う時以外は声を出す事ができない。
それにはキリエが歩んできた13年という月日に理由があった。
ここでは4人の登場人物について触れていく。
寺石風美
彼女は小学校の教師でキリエが大阪にいた時にキリエと出会う事になる。
潮見夏彦
キリエが小学生の時に出会いその後色々なところでキリエと接していく事になる人物。
一条逸子
キリエのマネージャーになるがキリエが高校生の時の友人であり当時から名前を変えている。
小塚路花
キリエの本名であり今はストリートミュージシャンとして活動しているが彼女には亡くなった姉に希(きりえ)がおりその名前からアーティスト名にしている。
寺石風美は大阪で小学校の教師をしているところにイワンと言われている少女がいる事を知る。そこで出会ったのがキリエだったがその少女は身寄りがなく一時的に風美の所で預かる。色々と聞き出すとその少女は宮城に住んでいて東日本大震災で身寄りを失いたまたま乗ったバスが大阪に着いた事でそこで身寄りもない中で路頭に迷っていたところを風美に助けられた。
当時東日本大震災で両親を失い震災孤児になった人も少なくない。キリエもまた家族を失い流れ着いたのが大阪だったがそこに身寄りもなくホームレス生活をしていた。そんな中で風美に助けられたのだった。
そんな風美は彼女を知る人の手がかりを探すとそこで見つけたのが潮見夏彦だった。夏彦はキリエのお姉さんと付き合っていた彼氏でキリエという名前は夏彦の彼女希(きりえ)だった。路花はキリエとして後にストリートミュージシャンとして活動するようになるが、それは10年先の話でありこの時点では小学生だった路花は夏彦とは1度だけあった事がある人だった。
夏彦と希は交際していた関係だったが希が妊娠した事によりどうしてよいのか決断できないでいた中で震災で希を失っていた。希を探していたがその中で路花の情報を知った事で大阪に向かって路花と再会するのだった。
ここまでは知っている人と出会った事で良かったとなるのだが問題はここからだった。風美も夏彦も路花とは血縁関係はないために2人が路花と暮らす事も育てる事もできないという法律の壁に直面してしまうのだった。
通常時なら血縁関係にない人が他人を保護したり育てる事ができないが、東日本大震災では多くの身寄りのない子供も増えて震災孤児になった人も多い。そんな中でも彼女を知る人でも法律上一緒に暮らす事も育てる事もできないという法律の壁が風美と夏彦に直面した。
既に親戚も震災で亡くなっていた路花は国が保護して施設に入る事になり施設で暮らした後に里親が見つかったらそこで育てられるという事だった。
2人にはどうする事もできなかったという描かれ方がされているし、実際にその後を知る由もなかった事が描かれるのだが法律の壁で助ける事も接する事もできなかった風美と夏彦はこの後路花とは疎遠になっていく。
その後路花は夏彦が帯広の牧場で働いている事を知り帯広の高校へ進学するのだが、そこで夏彦と再び再開する事になるが、そこで出会ったのが一条逸子で当時広澤真緒里として路花と真緒里は唯一の友人として高校時代唯一の心の拠り所となっていたが、当時の路花は施設で保護されている身分であり夏彦と暮らす事も許されず再び引きはがされてしまうのだった。
どうしても里親の意向が最優先にされてしまい路花個人の意思は完全にない。施設の人たちの都合によって路花は18歳になって高校を卒業するまで自由を手にする事ができなかった。
ここで夏彦の存在は路花の姉希が夏彦と付き合って妊娠していた事が描かれるけれど、夏彦の家族はその事を知らずに夏彦も家族に言えない状況を抱えていた。そんな中で希は希の家族が子供を育てようと決意していたのだが、これが東日本大震災がなかったらその後2人はどうなっていたのか正直わからないものの少なくても希が子供を育てながら生きていったのは間違いないけれど、それ以上に希は路花を守って亡くなったという事実が路花にとって言葉を失うだけのショックを受けた影響で言葉を話せなくなってしまった。
それから路花は里親の下から離れて東京へ出てくるが東京では住む場所もなくホームレス生活をしていた中で再会したのが真緒里で一条逸子と名乗って昔の名前を捨てていた。路花はキリエというアーティスト名を名乗り逸子はイッコとして2人はイッコの知り合いの家で泊まりながら転々としていた。
そんな中でキリエの曲を聴いて出会ったストリートミュージシャンが続々とキリエの下に集い、キリエをボーカルにしてフェスを開こうと動き出す。しかしその頃イッコは姿を消す事になるのだが、どうしてイッコは姿を消したのか?そしてキリエは何処へ向かっていくのか?
結末は劇場で観てほしいけれど、キリエの歌が人々の心を捉え始めて多くのミュージシャンがキリエと共に演奏していく訳だけれど、それと同時にイッコのこれまでの事も描かれていく訳だけれど、イッコもまた居場所を失って東京に出てきたけれど色々な男を騙し続けていたという事が発覚してそれを知らなかったキリエは警察に事情聴取を受けた事をきっかけに再び夏彦と再会するが、これまでの経緯や夏彦がキリエと暮らすという選択肢はこの時既に持っていなかった。
無理もないけれど夏彦がそれまでの語った心境からこの後2人で一緒になるという選択肢はできなかったのは心境を考えればわかるし、10年以上引き離されてしまった中でキリエに対してこれ以上関われないという思いが再会した時には既に持っていたという事だと感じる。
そしてイッコもまたこれまで積み重ねた事が最後に恨みによって追われてしまうのだが、キリエにとってはイッコも夏彦も失った中では1人で生きていかなければならないという事がラストで描かれる訳だけれどキリエにとって唯一残されたのは自らのうただったが、そのうたが生きていく為にこれからも必要な術なのだという事だ。
総評として13年に渡るストーリーが描かれたけれど声を失っても歌が残されたキリエはこれからも歌っていく事だけは間違いない。イッコも夏彦ももういない中でもキリエは1人で生きていく。でもキリエは歌で人を集えるだけの歌がある以上これからもキリエは歌で誰かに助けられて生きていくのだと姉希に見守られながら路花は歩んでいく。