5月5日公開の映画「銀河鉄道の父」を鑑賞した。

この映画は宮沢賢治の父が宮沢賢治が作家として成長していく姿を見届けていくストーリーである。

宮沢賢治はいかにして作家として銀河鉄道の夜を描いていったのかを知る事になる。




宮沢賢治の父から見た宮沢賢治という事で宮沢賢治が銀河鉄道の夜を執筆してこの世を去るまでを見届けた父の物語である。有名な人にも家族がいるし両親もいる訳だが、その両親にスポットを当てた作品となっている。

果たして宮沢賢治はどうやって銀河鉄道の夜を完成させたのだろうか?

キャスト&ストーリー




結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとして宮沢賢治の父政次郎は賢治をとにかく愛した人だった。賢治がやりたい事があれば店の跡取りでも色々な事をさせている。そんな賢治には妹のトシがいて父よりもよき理解者として賢治を支える。

順風満帆に見えた賢治だったが、トシが当時は不治の病と言われた結核になった事で闘病生活の末にこの世を去ってから銀河鉄道の夜の執筆活動をしていく事になるのだけれど、当時作家として何冊か出版していたがどれも当時は売れなかった。

それを父政次郎が買い占めた事もあるなど当時から人気作家だったという事ではなく、知られるようになったのは賢治が亡くなった後の話になる。

そんな賢治に父政次郎は賢治に一番の読者になると告げて賢治の著書を読むのだが、そんな賢治にも結核の魔の手が迫り銀河鉄道の夜を完成させながらも志半ばでこの世を去る事になる。

果たして父政次郎は賢治の為に何を残そうとしたのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、父から見た宮沢賢治という事で観る視点によってその人物像が代わるのは当然と言えば当然だけれど、賢治が書き残した著書を後世に残すために賢治亡き後奔走していくのだが、これも家族として賢治を愛したからこそであり、この家族の物語として子供に先立たれた父親としてできる事は何かという事を描いている。

どの時代も子供に先立たれるのは辛い事だがそれでも子供を愛した気持ちは亡くなっても変わらない訳で政次郎からみた宮沢賢治は良き理解者であり1番の読者だった。

総評として父の視点から観ると子供のやる事を尊重する事がいかに難しいのかを感じるし、子供がやりたい事を希望通りにやらせてあげる事が簡単ではないという事も痛感する。

それでも賢治がやりたい事を最期までやらせてあげた父の姿は子供と向き合う上で子供が何をしたいのかを理解し、そのやりたい事に対して理解する事がどの時代にも必要なのだと感じます。





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