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銭湯はそれなりの豪華施設ならチェーン店にしているところもあるけれど、身近な銭湯になるとなかなか経営が厳しく存続が危ぶまれているほどなので、この作品でも事業継続を考えながら続けるのか断念するのか揺れる事になる。

銭湯も色々な規制や燃料費の高騰など本当に厳しいけれど、そんな中でも庶民にとって欠かせない人も少なくないだけにそこで繰り広げられる人間模様が描かれていく。

果たして銭湯は継続するのだろうか？

キャスト



ストーリー



結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとしてまるきん温泉の長男である三浦史朗は父親が他界した事から実家に戻ってきた。

史朗不在の間は弟の三浦悟朗が銭湯を経営し、そこに秋山いづみが看板娘として働いていた。

史朗はこのままでは経営が成り立たないという事でこの銭湯を売却して建て替える事を悟朗に話そうとするが、悟朗はその話に一切耳を貸さず話は平行線のまま過ごしていく。

そんな中でも色々な常連やお客が銭湯に来る事になるが、そこでは数多くのドラマが繰り広げられていく。これも人と人が触れ合う銭湯だからこそ成り立つのであって自宅のお風呂ではまた味わえない部分でもある。

そんな中でもお風呂好きのお客がやってきて湯を極める人の集まりがある事も描かれるのだが、それだけお風呂1つ温泉１つ銭湯１つとっても色々な形式があるという事でもある。

それを色々な形で極めていくというのが湯道という形にしている訳だけれど、お風呂であるからこそ疲れを取るだけじゃなく、心が安らいだり、人とのふれあいだったりがある。

様々な人間模様が描かれていく内に史朗と悟朗もお互いの壁が次第に解けていく事になるのだった。

結末は劇場で観てほしいけれど、今は住む場所にシャワーやお風呂が完備されている事が殆どだけれど、家賃が安い場所だとないケースもあり、そういう場合は銭湯に行くというケースは珍しい事ではない。

特に東京などの大都市の中心部では相当な稼ぎのある人でなければ家賃を節約するためにあえてシャワーと風呂なしの家を選ぶケースもある。

そういう時に銭湯は庶民にとってありがたい場所でもある。実際に光熱費を考えるとそういうところを使った方が節約できるケースがありますからね。銭湯に入るだけなら1000円はしませんからね。

そして1番の問題であったのは経営問題だけれど、やはり相当なやりくりをしないと経営を続ける事は難しいのは良くわかる。施設の維持及び燃料費を踏まえたら経営継続を断念するケースも珍しい事ではない。そう踏まえると改めてそういう施設の維持費についても考えていくキッカケになったと感じる作品だった。

総評として銭湯は庶民にとって欠かせない施設である事は今の時代でも変わらないという事だ。どの時代でも誰もが自宅に風呂がある訳じゃないし、壊れた時にはやはり銭湯を頼る訳でそういう施設の大切さを改めて感じたし、そこでは色々な人の人間模様がある事も忘れてならないと感じるのだった。