1月27日公開の映画「レジェンド&バタフライ」を鑑賞した。

この作品は織田信長と濃姫との出会いから亡くなるまでを描いた2人の物語である。

色々な作品で信長と濃姫が描かれてきたがこの作品では2人の関係はより濃く描かれている。





数多くの信長及び濃姫の作品を観てきているけれど、今作では信長と濃姫中心に描かれていく訳だけれど、濃姫の亡くなった年はわかっていない。実際には本能寺の変後も生きたという記録もあると言われるだけに様々な作品では濃姫は本能寺の変には既に信長の身近にはいなかったとされている。

そんな中でも信長と濃姫はこの作品においては最初こそ分かり合えなかったが、次第に分かり合えるようになっていく。そして互いに目指した海の向こうの世界に信長と濃姫は目指そうとした。

はたして2人の旅路の果てに見たものとは?

キャスト&ストーリー




結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとして信長と濃姫は信長の父信秀と濃姫の父道三との政略結婚で結婚する事になるのだが、濃姫は相当強かったという描かれ方をしており信長も濃姫の強さと信長自身が濃姫に助けられるというシーンが描かれた。

確かに濃姫は強気の女性であったという描かれ方をしておりその強さは信長以上だったという描かれ方だが確かにそれだけたくましくないと信長と対等に渡り合えなかった。

そして道三が亡くなると自害しようとするもそれを止めたのもまた信長だった。そこから2人の関係は同じようになり、桶狭間の戦いでは濃姫が信長に戦い方を伝授するというシーンは道三に様々な教えを受けたからこそという描かれ方をしている。

そしてそこから天下取りへの道を歩んでいくのだが、美濃を獲り岐阜へ移ってから2人の関係は微妙に離れていく事になり、ある時期を境に2人は離れる事になる。

そしてその間信長は天下取りへと各地を戦い続けていよいよ西の毛利を倒せば対抗できる相手はいなくなるというところまで来た時には信長はこれまでと違う姿を家臣たちに見せるようになりこれが本能寺の変に繋がっていく事になる。

はたして信長と濃姫は見ようとした世界はどんな世界だったのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、この作品では本能寺の変では光秀がかなり非道な信長を心酔している姿が描かれており、信長が普通になってしまった事で用なしと謀反を起こしたという筋書きになっている。光秀をどういう描き方をするのか?というのは難しく、麒麟が来るでも濃姫が信長を討て!という演出で光秀は死ななかったという最後で終わっている。

信長の骨が見つからなかったというのはあれだけの炎の中では焼け残らなかったというのが正しいと思うけれど、実は逃げ出して海外へ渡ったとする説もありでは?という事もある。ただ400年以上前の話なので信長がどうして光秀に殺されなければならなかったのか?というのは今だに謎とされている。

だからこそ光秀の描き方も違うし、信長の描かれ方も違う。元々本能寺は家康を殺すために家康を招待したという説もあり、実は家康と光秀が密約で信長を殺そうとしたというケースもあり、そうでなければ秀吉が中国大返しができたとも思えないという話にもなる訳だが、それはそれでさておき、この作品では信長と濃姫が世界を目指したという話で完結して良いと思う。

総評としてこれまで数多く描かれてきた信長作品だが、今回は濃姫との関係が描かれた。実際に濃姫は生涯子供を授からなかったとされるが、2人の関係は本能寺まで続いていたと考えてよいのかもしれない。

2人が目指した世界が本当にあったならどういう光景が映って見えたのかそれはそれで2人の夢は夢の続きとして見てみたかった。





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