5月20日公開の映画「大河への道」を観賞した。

この映画は日本地図を完成させた伊能忠敬を大河ドラマの主人公にしようと動いた役所が伊能忠敬の秘密を知り右往左往していく姿が描かれる。

果たして伊能忠敬の秘密とは何だったのか?

日本で初めて日本地図を完成された伊能忠敬だが、実際には最後まで完成させずにというのがこのドラマの予告であるのだが、これは難しいもので、誰が最終的に完成させた人が主に責任者になるのだが、かつてモンゴル帝国を完成させたチンギスハーンですら志半ばで亡くなっており、その後その一族が世界最大の帝国を作り上げた歴史がある。

ただ事はそう簡単にいかず、この時代にはそれ相応の事情と言うものがある事が描かれていく。果たして伊能忠敬の秘密はどうして守られる事になったのだろうか?

キャスト&ストーリー



結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとして伊能忠敬が日本地図を完成させたと知っているけれど、その理由がこの時代には当然飛行機も衛星もなく、空から日本を観る事はできない時代だ。しかも当時は外国から船で日本にやってくるケースが増えている時代でもあり、江戸幕府も日本を守る為には地形を知る必要があった。

そこで伊能忠敬に幕府が依頼して北は北海道、樺太付近、南は鹿児島まで全国を歩き回って実際の地形を調べさせたのが伊能忠敬が日本地図を作成する事になった経緯だ。

日本は海岸線がかなり広くそれを全国津々浦々回るとなると当然幕府の許可が無ければ回れない訳であり、海岸線を調べるだけでなく山の地形も調べ続けた訳で、これだけでもかなりの時間が必要となった。

これだけ聞けば大河の主人公になっても不思議はないと思うが、残念ながら伊能忠敬は日本地図を完成目前に亡くなっていた事が明らかになるのだった。

それを知った先に伊能忠敬は日本地図完成までの3年間死を伏せられているのだが、それはこのままでは完成せずに終わってしまうという切実な事情があったのだった。どの世の中も金次第というけれど、でもこの地図が完成しなかったら今頃日本はその後明治維新へと続く国土防衛という点では大きな支障が出た事は言うまでもない。

そしてその事情を知っていく役所の担当者はそれでも伊能忠敬を大河の主人公にしようとして行くのだろうか?

結末は劇場で観てほしいけれど、誰も完成させた事がない事をやろうとすると必ず妨害しようとする者が現れる訳でそういう事情をどうやって潜り抜けていったのかが描かれる訳だが、こういうのは完成させてしまえば不問になる事もない訳ではなく、志半ばで終わらせない弟子たちの強い気持ちが伊能忠敬のやってきた日本地図完成の事業を継承した。

そういう事情を知った上で後世に忠実を伝えられるかはまた別の話になる訳で、まだ200年前の伊能忠敬の場合はまだ生き証人が多く残っておりそういう記録が残っているが、これが江戸時代初期以前になるとそういう記録は残されていない事が少なくない。

それらを踏まえて大河ドラマになるかは後世の人たちの判断になるだろう。

総評として日本地図完成に秘められた秘密を知る事になったけれど、歴史を知るというのはそれだけ色々な出来事を知り学ぶ事になる。もし伊能忠敬が中心となり日本地図を完成できなかったら今の日本はなかったのは間違いない。

200年後の今伊能忠敬は当時誰も成し得ない完成度の高い地図を完成させた伊能忠敬一同の日本地図を完成させるというストーリーは十分大河ドラマに値するだろう。