2月19日公開の映画「あの頃。」を観賞した。

この作品はバンド活動をしながらも上手くいかない日々が続いた中である観た松浦亜弥のミュージックビデオを観てからアイドル推しのオタクになった人がその後であった仲間たちと推し生活をしていく姿が描かれる。

アイドル推しが今や当たり前の時代になった中で当時あまり推しと言われた初期の頃のアイドルシーンが描かれていく。




この映画では松浦亜弥を推しになったハロプロについて描かれているけれど、今のようにアイドル戦国時代になる前はモーニング娘。などハロプロがアイドルの代表格になっていた時代でもある。

20年前のモー娘。の凄さは今の坂道グループの勢いと言った方がわかり易いと思いますけれど、私自身もアイドル好きでもあるし、今でもアイドル関連の事は良く取り上げるし、実際に会員にもなっていますので年齢を重ねたけれど何かを推すというのは別にアイドルシーンだけじゃないなと感じてこの20年はやってきていますね。

その当時の松浦亜弥はハロプロでは珍しくソロで大人気になったアイドル第一人者だった。今の時代はソロのアイドルで大人気な人ってまずいませんからね。グループの1番人気の人は多いですが、それだけソロでアイドル活動をして人気者の人は松浦亜弥以降では殆ど出ていない。

その松浦亜弥も芸能界の一線を退いてからもう10年になる訳だけれど、引退した訳ではないものの今や3児の母ですから子育てが終わって40代で復帰する可能性はあるかもしれませんが伝説のアイドルの1人としておいた方が良いのかもしれません。

そんな松浦亜弥推しとなった人の推し生活が描かれる訳ですが、果たして当時の推し生活とはどんなものだったのか?

ストーリー




結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとして劔樹人は大学受験に失敗しバンド活動もパッとしない中である日渡された松浦亜弥のミュージックビデオを見て涙して松浦亜弥推しのアイドルオタになる。

何をキッカケにアイドルオタの誰推しになるかはわからないものですが、人は時としてある事をキッカケに何かの推しになる事は珍しい事ではない。ここではアイドルで描かれていますが、それがスポーツ選手でも良い訳で、色々な推しがあるから頑張れるというのはあります。

そういう誰かを推すという気持ちになると色々な生活を頑張れるというのがこの作品でも描かれて、推しの為に毎日生活しているようなものです。

そんな私も個人推しというのはあまりしませんが、箱推しという形はやっていますからね。スポーツでは巨人、アルビレックス新潟、浦和レッズ、アイドルでは会員にもなっているNGT48とこれは地元にできたからこそ推そうという事できっかけでしたが、個人推しにするとスポーツならどうしても移籍というものがつきものとなるし、引退は避けられません。アイドルの場合はアイドルから女優、タレントになっていくという事はありますが、アイドルからファンになるとその後は続いていかない人も少なくないようです。

私自身色々な人を推しちゃうので何でも入ったらそれこそ破産してしまうので個人はあえて特定致しませんが、それでも推している人はいます。ここ数年色々あって改めて推す事について問われましたけれど、やっぱり1度推したなら最後まで推し続ける事の大切さと本当にやり直そうとするならそれを後押しする事も必要なのだと感じます。

推したくない人を叩くような事をする人を色々観ているとその力を推す人だけに向けて他の人は観ないという割り切りができないものなのか?と感じる今日この頃ですね。そういう事をする人がその人の活動を阻害している事に気づかない人も少なくないだけに、1度かけられた魔法は解けないものなのだとも感じます。

私自身推す人について悪い事をしてやり直せない事(違法薬物等)ならバッサリ切り捨てる事もしてきているので、意外と厳しい部分もあるのですが、そうでないならトコトン庇い推していくタイプでもあるだけにやっぱり愛する人を推していきたいという気持ちは年齢問わずあります。

一部の内容については一体何について何に対して語っているのかは想像にお任せ致しますが、推すという事はどんな困難があったとしても貫く事だという事を忘れてはならないという事です。

そんな劔はアイドルオタを続けていくうちにそこで出会った人たちとアイドルオタ活動をしていく訳ですが、ここで出てくる人たちは一見近寄りがたいのですが、話すと本当に根が真面目なんです。

アイドルファンって周りが思う以上にまじめに活動している人は多いんです。それは世間から好機の目で見られているという自覚も持っていて自分たちが変な事をしたら推しているアイドルに迷惑が掛かるという自覚を持っているんです。

だから見かけだけでなく彼らの行動をよく観察するとわかったりする事ってあるんですよね。

私も実際に握手会の会場などへ行った事がありますけれど、その脇で彼女たちをサポートするファンの人たちを観ますし、そういう人たちにアイドルは支えられている事を知るとまた見方は違ってくるものです。

そういう活動をしている事でまた劔もこれまで考えられない人との出会いも描かれていく訳ですが、アイドルが必ずしも若い世代だけのものではないという事と、異性だけのものではないという事です。今は男女も世代関係なく推されるアイドルっていうのがこれから進んでいく道なのかなと感じます。

地元にはNegiccoという18年活動するアイドルがいますけれど、今は3人とも結婚して史上初の結婚してもアイドルですが、彼女たちの場合は長年商店街などの地元の地道な活動でおじいちゃんおばあじゃんにも応援されていますし、何よりも世代問わず支持されているので世代は問われない人になりました。

結末は劇場で観てほしいけれど、アイドルに限らず誰かを推すという事をその人の人生を推すという事を理解してほしいですが、それがアイドルなのかスポーツ選手なのかは人それぞれになりますのでジャンルを特定してはいけないのだとも感じます。

誰かを推せる人生がこれからの人生の生きる糧なのだと教えてくれる作品です。

総評としてあの頃推した人がいるから今を生きていけるというのがこの作品のコンセプトですが、アイドルを卒業してもその人の人生は続いていきます。その先も推していける人になれるかはその人次第ですが、1度推したらトコトン推し続けてほしい。どうしても無理なら違った何かを推す事もありです。

何かを推す人生こそ生きる意味を持てる人生だという事を知ってほしいです。





あの頃。 男子かしまし物語
劔樹人
イースト・プレス
2020-02-06

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