1月22日公開の映画「さんかく窓の外側は夜」を観賞した。

この映画は霊が見える2人の男が出会った事から霊を成敗する仕事を共にしていく事になるが、その先にそれぞれの過去が明かになっていくストーリーである。

事件の先にみる真実とは一体何なのだろうか?





今年最初に鑑賞作品という事で霊が見える2人が霊を操る少女と出会った事で事件は過去までさかのぼっていくという流れである。人には見えない霊に対してどう向き合うかで変わってくるのだけれど、全ての霊が狂暴ではなく成仏できない霊もある。

そんな中で悪霊を成仏させていく2人の前に現れる少女は一体何者なのだろうか?

ストーリー



結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとして書店で働く三角康介は幼いころから幽霊が視える特異体質に悩んでいたが、そんなある日除霊師・冷川理人が現れて「僕といれば怖くなくなりますよ」という一言から三角は冷川と共に除霊作業の仕事をしていく事になる。

除霊作業というけれど、これは霊の強い場所に対して悪霊を成仏させる作業と言った方がわかり易いんだけれど、主にその場所で自殺したとか、その場所で殺人事件があったりするとそういう依頼があるようだ。

そしてその協力者として刑事の半澤が未解決殺人事件の捜査協力という形で持ち込まれるケースも少なくなくそこでは霊感が全くない半澤にかわって三角と冷川がその正体を探っていく訳だけれど、三角は冷川よりも霊感が強く、冷川は三角と一緒にいる事でさらに見えるというのが三角を必要とした理由のようだ。

しかし未解決事件を追っていく事で冷川がかつていたという教団との関係が切っても切れない事が明らかになっていくが、その未解決事件を追っていく音である女性の名前が出てきた。

その名前は非浦英莉可というヒウラエリカという名前だけが独り歩きして実際に実在するのかわからないままだった。そんなある日半澤が非浦英莉可らしき女性を発見して呼び止めると偶然近くにいた半澤の妻に呪いをかけて逃げられてしまい、半澤は呪いを掛けられた妻を助けてほしいと冷川と三角に頼み込んだ。

そしてその直後にある組織から非浦英莉可の呪いを解いてほしいと依頼を受けた冷川と三角はそこで初めて非浦英莉可が呪いを操れる事を知り、そしてその呪いは想像以上に強いものだという事を知る。

そして非浦英莉可から色々と聞くとこの事件がある宗教団体による事件だと突き止めた冷川と三角だったが、三角はこの事件から手を引こうとするもかつて霊が見えた時の事を思い出してある場所へと向かう。

そしてそこには非浦英莉可も来て、更に冷川も後を追ってくる。果たしてその先にあるものとは何なのだろうか?

結末は劇場で観てほしいけれど、三角が持っていた霊感が冷川が過去に抱えていた過去と向き合わせる事になる訳だけれど、霊が見える三角と霊を成敗できる冷川の2人が揃って初めて悪霊を退治できるというのはそれぞれの役割が1つになって初めて成り立つ事でもある。

悪霊になってしまうような成仏ができない霊が多いのはこの世の中に色々な理不尽な事が多すぎるという事でもある。それを利用して悪霊を集めようとした宗教団体に非浦英莉可が利用されていたという事でもあるんだけれど、それを救ったのも三角であり冷川でもあった。

悪霊を除霊した先に観たのは呪われし悪霊の根源だった。

総評として悪霊は霊を感じる人には大きな恐怖の相手になるが、半澤のように全く霊を感じない人には無害の相手でもある。霊を信じる人と霊を信じない人の対極にいる三角、冷川と半澤がいるからこそこういう未解決事件を解決するに至った。霊と立ち向かう時にはその霊がどんな経緯で霊になってしまったのかを理解する必要があるという事だ。





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ヤマシタ トモコ
リブレ出版

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