8月8日公開の映画「瞽女GOZE」を観賞した。

この映画は最後の瞽女と言われた小林ハルさんの生涯を描いた作品で、盲目の歌い手瞽女になる為に厳しい修行に耐えて瞽女となった小林ハルの若き日の姿が描かれている。

かつて存在した瞽女の存在を知る機会になる。




かつて存在した瞽女という盲目の歌い手はこの時代に盲目の女性が生きていく為の唯一の手段だった。今のように盲目の人が生きる事ができる時代じゃない時代にはそういう一芸に長けていなければ生き残れなかった。そんな小林ハルさんもその1人で最終的に105歳まで生きたのだが、その人生は波乱万丈だった。その人生をレビューしたい。

キャストストーリー

結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとして盲目として生まれた小林ハルは生きている為に瞽女になるしか道はなかった。明治の時代に盲目の人が生きていく為には芸を身に付けなければ生き残る事ができない時代に、この時代に生き残るには瞽女という歌い手になる事だった。

小さい時から厳しく育てられたハルはできるようになるまで糸通しをするなどとにかく厳しい練習を続けていく事で時には絶望も感じたが、次第に覚えて成長していく。そして寒い冬の日に吹雪の中歌わせるなどそれだけ厳しい経験をさせなければ生きていけない事を身を持って教え続けた。

今の時代なら確実に虐待とされてしまう事ですが、当時はこれが当たり前のようにやっていた。それ位昔は厳しい環境でも生きる術を覚えなければならなかった。

そうやって幼かったハルは厳しい親方の執拗ないじめにも耐えて修行を積んでいく。そしてハルが成人する頃に良い親方と出会った事でハルの人生は瞽女として生きていく為の道筋が見えるようになっていく。

しかしその親方との別れによりハルはついに自ら親方として後輩の瞽女を育てていく訳ですが、その中でもハルにとって人生を左右する事件に巻き込まれてしまうのだった。

結末は劇場で観てほしいけれど、どの時代にも障害者という存在は存在したが、そういう人がどうやって生き抜いてきたのかを知る術が実は非常に少ない。そんな中で江戸時代から存在し続けた瞽女を通じて瞽女がどうやって生き抜いてきたのかを確り描いた事は今後の歴史を残す上でも重要な事だ。

それだけ厳しい訓練と鍛錬を積まなければ生き抜く事ができなかった盲目の女性たちはその中で芸を磨きその芸で生き抜いた時代があった事を私たちは知らなければならないし、その中で数多くの壮絶な差別やいじめを受けていた事も知らなければならないと思います。

総評として近年まで生き続けた小林ハルさんの生涯は波乱万丈でした。それでも105歳まで生き抜いた事でこういう瞽女という存在を残す事ができた功績は大きい。小林ハルさんが生き抜いた時代をこれからも語り継げるようにこの映画を残せた事は大きな作品として受け継いでいく事だと思います。