11月30日公開の映画「かぞくいろ−RAILWAYS わたしたちの出発ー」を観賞した。

この映画は夫を亡くした事で連れ子と共に夫の故郷の鹿児島に住む事になった女性が夫の息子の為に電車の運転手になり家族の再生をしていくストーリーである。

見ず知らずの土地で全く異なる電車の運転手になるまでの過程に全国の人材不足も考えていかなければならないのだと感じる。

7年ぶりとなるRAILWAYSシリーズだけれど地方の第3セクター鉄道は赤字経営や人材不足などで経営は苦しい訳だけれど、このシリーズでは初となる女性運転手が主人公となる訳だが、今の時代女性が鉄道の運転手になる事そのものは珍しい事ではない。

今の時代は大型トラックの運転手でも女性が運転している事も珍しくない訳でこういう世界でも女性運転手が進出している時代なのだと思います。

そんな血の繋がらない息子と義理の父と暮らす事になる女性が肥薩おれんじ鉄道の運転手になるまでの過程とはどんなものだったのか?


キャスト

奥薗晶演じる有村架純
奥薗節夫演じる國村隼
佐々木ゆり演じる桜庭ななみ
奥園駿也演じる歸山竜成
相羽雅樹演じる木下ほうか
楠木幸江演じる筒井真理子
水嶋徹演じる板尾創路
奥薗修平演じる青木崇高

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

夫を突然亡くしてしまった奥薗晶は残された夫の連れ子・駿也を抱え、夫の故郷である鹿児島県に住む義父・節夫に会いに行く。「肥薩おれんじ鉄道」の運転士で、妻に先立たれてからひとり暮らしの節夫は、疎遠だった息子の死、さらに初めて会う息子の嫁、そして孫の存在に困惑する。戸惑いながらも、ふたりを家に住まわすことを認める節夫。仕事を探す晶は電車好きの駿也のため、節夫と同じ「肥薩おれんじ鉄道」の運転士試験を受けることを決意する。

結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとして夫を突然失くしてしまった奥薗晶は夫の連れ子駿也と共に夫の故郷である鹿児島県に住む義父の節夫に会いに行く。夫と父とはずっと疎遠だった事で息子が亡くなっていた事も知らなかった。

色々複雑な事情を抱えていたのはわかるけれど、息子が亡くなっていた事を知らないのはそれだけこの親子との間に軋轢があったという事だ。そんな晶も実家に帰る場所もなかった事で夫の実家へやってきたのだが、鹿児島で仕事を探す事は容易ではなかった。

というのも東京では夫が多額の借金を背負っており戻る事ができなかったからだが、血の繋がらない3人の生活がここから始まる事になる。

まず晶は仕事を探そうとするが鹿児島に仕事は簡単には見つからず、義父が務める肥薩おれんじ鉄道で運転手を募集している事を知った晶は鉄道好きの駿也のために電車の運転手になる事を決意するのだった。

当然最初は驚く肥薩おれんじ鉄道の部長や節夫は驚くが昨今の人材難もあり、晶は見習い運転手として採用される事になる。とは言ってもまず鉄道の運転手になるには北九州のJR施設で研修と試験を受けなければならない訳で、そこへ1人で乗り込んで行くのだが、研修と試験をパスして見事に鉄道の運転手となった。

一応これで鉄道の運転ができる訳だけれど、ディーゼル電車の場合は色々点検が大変な訳でそういう事を1つ1つ覚えていかなければならない。その運転手の教官として節夫らが付くのだが、やはり肥薩おれんじ鉄道の女性運転手という事で色々な試練が待ち構えていた。

まずどうしても田舎なので動物が線路を歩いていたり、ディーゼル車なのでエンジンのさじ加減も慣れないと失敗してしまう。1度は挫折しかけた晶はこのまま正式に鉄道の運転手になる事ができるのだろうか?

結末は劇場で観てほしいけれど、鉄道の運転手は想像以上に大変な仕事なのだという事を感じる訳ですけれど、それでもこれから人材難になっていく日本において女性運転手も必要である事は言うまでもなく、晶のような運転手が現れても不思議はないという事です。

晶の場合は自動車の運転免許も持っていない中で始まっていますが、鉄道の場合は専用レーンを走る事を踏まえると自動車よりはやる事は限られると言えば限られます。

それでも経験を積まないと難しい仕事である事は言うまでもありませんし、これから晶も新たなる土地で人生をやり直していくのだと感じました。

総評として血の繋がらない家族が本当の家族になるまで描かれましたが、家族とは何かの繋がりの中で家族になっていくのだと思いますし、晶も亡き夫の息子のために生きていく事を決意したからこそ鉄道の運転手になれたと言えます。

これからも地域の鉄道として家族と共に鉄道は走り続けていく事になるでしょう。











旅と鉄道 2019年1月号 映画と鉄道
旅と鉄道編集部
天夢人
2018-11-21