9月8日公開の映画「いつも月夜に米の飯」を観賞した。

この映画は突然母親が失踪した事で母親の店を守る事になった高校生の少女が地元の人と雇われ料理人と触れ合ううちに打ち解けていくストーリーである。どんな育ち方をしても母娘との関係は切っても切れないものだという事を見ていく事になるだろう。

自由奔放な母親に反抗して東京の高校に進学した少女が母親が男と失踪によって実家の店を切り盛りする事になるという事で普通なら店を閉めるところをそのまま引き継ぐというのがこのストーリーのカギと言える。

普通なら高校生である娘が店を続ける事は難しい訳ですけれど、この時たまたま雇われていた料理人がいた事である程度可能にした事と田舎町である事も可能にした。

そんな地元に戻ってきた事で人との触れ合いで知った事、そしてこれからの人生を見つけるまでが描かれていく。果たして少女の決断はいかに?

キャスト

常盤千代里演じる山田愛奈

アサダ演じる和田聰宏

瑛一演じる渡辺佑太朗

常盤麗子演じる高橋由美子

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

東京の高校に通う千代里のもとに、新潟で居酒屋を開いていた母親・麗子が失踪したとの知らせが届く。千代里は、自由奔放な性格で男癖も悪い彼女に複雑な思いを抱くが、自分を女手一つで育ててくれた母親の店を放ってはおけないと新潟に帰る。店の料理人アサダと一緒に、母の代わりを務める千代里は、幼なじみで酒屋の瑛一や常連客たちと触れ合ううちに、少しずつ周囲と打ち解けていく。

結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとして千代里は新潟を離れて東京の高校に通っていた。母麗子の下を離れたのは自由奔放な性格に男癖の悪さに愛想付かしていたからでもあるが、そんな母麗子が突然男と失踪してしまったという連絡を受けて実家である新潟県五泉市に戻るところからこのストーリーは始まる。

五泉市は新潟県の秋葉区の南部、阿賀野市安田の西部にある都市ですけれど、私も時々仕事で行く事はありますがそれほど大きな町ではありませんので自然に囲まれた場所ではあります。そういう所でお店をやるとどうしても町の常連さんばかりの集まりとなり、周りの世話をする人も多い街になるのは言うまでもありません。

戻った千代里はそこで雇われていたアサダという料理人の助けを受けた上で店を再会するが、当然それまで店の手伝いをした事もなく、最初こそ悪戦苦闘していたが、次第に常連客やアサダと打ち明けるようになっていく。

常連客中心になるのは小さな町に行けば行くほどそうなりやすい訳で、少しの噂もすぐに広まってしまう。その中で色々な常連さんたちと増え合っていく訳だけれど、千代里と年齢が近いモデルをやっていた女性から都会は疲れたという話も聞かされるが、確かに都会は仕事が多く困らないけれど、疲れてしまうという側面はある。

それでも一度田舎暮らしをして都会の良さを知って戻っていく姿は千代里にとってもその後の事を考えさせられる事になっていく。そんな千代里は料理人のアサダに次第に惹かれていく。しかしアサダは母麗子に思いを寄せており、叶わぬ恋だと感じてしまうが、そんな時に母麗子が店に戻ってきた事で事態は大きく変わっていく。果たして母麗子と千代里は和解できるのか?そしてアサダとの行方は?

結末は劇場で観てほしいけれど、千代里にとってはどんなに好きになれなくても母親は母親であるという事でもあるけれど、ここでアサダの存在が更にギクシャクさせてしまっていく姿が描かれていく事になるのだが、やはりそこは血は争えないという部分があるのかもしれないけれど、同じような男を好きになってしまうのは母娘同じなのだと思う。

そんな2人がアサダを奪い合いまで行ってしまったのは千代里がアサダと店をやっていた時間がそれだけあったからでもあるし、最初から母麗子と再婚していたらこのような事はなかったと思う。でも人生何が起きるかわからないものでその後の展開は想像を超えたものになっていったのだった。

総評として千代里はこの事がキッカケで料理人を志す事になる。その先にはアサダを追いかける姿がラストで描かれる訳だけれど、同じ道を歩んできた母麗子の血は争えないという事をラストで感じる事はおなじ飯を食べていた母娘だからこそわかり合えるところに辿り着いたのだと感じました。





いつも月夜に米の飯 [DVD]
山田 愛奈
TCエンタテインメント
2018-12-07

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