9月1日公開の映画「寝ても覚めても」を観賞した。

この映画は同じ顔を持つ2人の男に翻弄される女性の姿を描いたストーリーである。世の中同じ顔を持つ人がいると言われるけれど、顔が同じだからというだけで愛してしまうと後で難しい問題に直面してしまう事があるという事だ。

同じ顔を持つ2人の男を好きになる女性の心境が描かれていく訳だけれど、顔が同じでも性格まで同じとは限らない訳であり、ここに登場する2人の男は当然性格が全然違う訳です。

そんな2人の男を好きになってしまったばかりに後々にトラブルになっていく訳ですが、果たして女性は最終的にどちらを選ぶ事になるのでしょうか?

キャスト

丸子亮平/鳥居麦演じる東出昌大
泉谷朝子演じる唐田えりか
串橋耕介演じる瀬戸康史
鈴木マヤ演じる山下リオ
島春代演じる伊藤沙莉
岡崎伸行演じる渡辺大知
平川演じる仲本工事
岡崎栄子演じる田中美佐子

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

麦と朝子は恋に落ちるが、麦は彼女の前から突然居なくなってしまう。それから2年がたち、彼女は麦との思い出が残る大阪を離れて東京で暮らし始める。ある日、麦と外見はそっくりだが性格の違う亮平と出会う。麦のことを忘れられないがゆえに彼を避けていたが、一方の亮平はそんな彼女に強く惹かれる。亮平と接するうちに彼に惹かれていく朝子だったが……。

結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとして朝子は麦という男と恋に落ちる。何時も翻弄する麦に困惑する朝子だったが、ある日突然麦が行方不明となってしまった事で朝子は大阪から東京へ移り住む事になるのだった。

麦という人物は色々と朝子を翻弄し続ける人物であり、周りの友人もまた麦の奔放ぶりに振り回されていた訳で、突然いなくなってもある意味不思議はなかったという感じだ。

そんな朝子は麦を忘れるために大阪から東京へ移り住むのだが、ここで朝子はまさかの麦とそっくりの亮平と出会う事になる。外見だけは同じだが、亮平の方が実直で真っすぐな青年だった。東日本大震災をきっかけに2人は急接近してそこから宮城へボランティアに向かう日々を送る事で距離を縮めていくのだが、朝子には何時も麦の事が忘れられないままだった。

そんな朝子の前に大阪時代の親友と再会した事で麦の今を知る事になる。麦はあの後にモデルになっていた事を朝子は知らなかった。まあ無理もないけれど、モデルの仕事をしていたとしても朝子がそういう機会に恵まれなければ知る由もない。

しかし亮平は麦の存在は営業先で麦に似ていると言われてから知っていた。それを知りながら不安になっている亮平だったが、朝子からの告白を受けて亮平は朝子と共に生きて行こうと決意する。

この時点で既に住む世界が違う訳で、住む世界が違えば当然だが会う事はないだろうとこの時は思っていた。しかし朝子は1度麦に会おうとロケ現場まで向かってしまったのだった。

そしてそこから再び朝子は麦と向き合っていく事になっていく。果たして朝子は麦の元に戻るのか?それともこのまま亮平と共に生きるのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、朝子にとっては麦と突然の別れをした時点で本来は忘れなければならなかった。でも忘れられない別れ方だったからこそ踏ん切りがつかずにそのまま時が流れてしまったが、そんな時に亮平と出会った事で朝子も麦を忘れていく。

本来ならここで麦と会う事がなければなんてことなくそのまま亮平と共に上手くやっていったと思うけれど、運命はある意味いたずらをしてしまう訳で麦と再会してしまう事になってしまうのだが、ここで振り切れれば良かったのだが、麦が朝子を迎えに来たという事を言わなければその後の遺恨を残す事がなかったと思うと、朝子にとっては麦と区切りを最初に付けられなかった事が全てといえる。

何事も区切りを付けなければ次へ進めないのだと感じてしまうのでした。

総評として麦と再会しなければその後亮平と上手くいっていたのだと思うと踏ん切りが付けられなかった朝子はその後辛い人生を送ってしまう事になるのだが、誰もが色々な人と付き合って今がある事を踏まえるといかに区切りというのが大切なのかをこの作品は上手く描いたと思います。





寝ても覚めても: 増補新版 (河出文庫)
柴崎友香
河出書房新社
2018-06-05



寝ても覚めても (河出文庫)
柴崎 友香
河出書房新社
2014-05-08



寝ても覚めても
柴崎 友香
河出書房新社
2010-09-17