8月1日公開の映画「センセイ君主」を観賞した。この映画は幸田もも子原作の漫画を実写化した作品で彼氏のほしい高校生が新任してきた教師に恋をして猛烈にアタックしていくストーリーである。

教師と生徒の関係をコミカルに描いた作品は最後の最後で大どんでん返しが待っている事になる。

20代前半の新任教師に女子高生が恋をする。年数を経ていけば結婚対象になっていく訳ですけれど、教師と学生では当然そんな対象になってはいけない訳ですが、そんな教師と学生の関係をコミカルに描かれている。

まあそれは教師が竹内涼真だったら女子高生が恋しても不思議はない訳で、20代が10代のアイドルを応援するという感覚とそれほど差はない。そういう視点を踏まえながらレビューしていく。

キャスト

弘光由貴演じる竹内涼真

佐丸あゆは演じる浜辺美波

澤田虎竹演じる佐藤大樹

中村葵演じる川栄李奈

アオちんの彼氏演じる矢本悠馬

詩乃演じる佐生雪

柴門秋香演じる新川優愛

夏穂演じる福本莉子

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

告白7連敗中の佐丸あゆは(16歳)は、恋に恋する元気娘。「彼氏が欲しい」しか頭にないあゆはは、新任の超横暴で冷徹なヒネクレ者の数学教師・弘光由貴(26歳)に「“イチャイチャしてくれる人募集”の張り紙でも背中に貼ってれば?」と冷たくバカにされる。

あゆはは弘光を見返そうと張り切るが、また失恋。挙句、弘光に「漫然と生きるのやめたら?」とまた嫌味を言われてしまう。ところが、弘光が悪気なく“アドバイス”をしてくれているのだと気付いたあゆはは、その途端に弘光のことが気になり始める。

自分の恋心を抑えようとするも、先生の天然タラシっぷりに陥落したあゆはであったが、感情がすべて顔に出てしまうあゆはは、告白前に弘光からフラれる始末。それでもくじけず猛アタックを繰り返すあゆはの前にライバルが…。

結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとして10歳差ある教師に女子高生が恋をするという事で当初はそういう対象ではなかったものの、次第に恋愛対象になっていく流れだ。世間を見渡せば10歳差の結婚ってそれほど珍しくない訳であり、10年後なら十分すぎるほど有り得る組み合わせなんですよね。

ただそれが若い時だと許されぬ恋愛とされるのは未成年だからに他ならない訳で、それなりの年齢になった時には別段おかしくない話になるというだけだ。ただ組み合わせが教師と学生という位置づけなのでどうしても色々とモラルを持ってしまうという事になる。

女子高生の佐丸あゆはとにかく恋愛がしたいという事で色々な人に告白するがあえなく振られてしまう日々が7回も続く、そして出会ったのが弘光由貴という新任してきた数学教師だった。当初は軽くあしらわれてしまう訳だけれど、次第にあゆの中で弘光先生が恋愛対象となっていく。

弘光先生は大人の先生であり、あゆとは恋愛対象にはならない中だがそれでも次第に気になる存在になっていく。当初はクラスの生徒から弘光は教師として醒めているとみられていたけれど、学芸祭の合唱を決める事が契機となり次第に生徒たちとも教理が縮まる。

その中であゆは弘光先生に接近していく訳だけれど、弘光先生の前にある女性が現れて展開が急を告げる事になる。はたしてあゆは弘光先生を落とす事ができるのだろうか?

結末は劇場で観てほしいけれど、あゆからの猛烈アタックに次第に弘光先生も気になる存在になっていった訳だけれど、ただ学生の間はあくまで教師と生徒の関係は変わらない訳であり、卒業までは弘光先生とあゆの関係は変わる事はなかった。ただ弘光先生があゆに心を動かされた事は確かであり、弘光先生が向かう先にあゆの後押しがなければ進めなかったという事だ。

劇中の合唱で歌われたJUDY AND MARYの「Over Drive」は高校生世代の親にとっては青春時代な訳で、あの時代はこの曲が合唱で歌われる事になるなんて思ってもみなかったけれど、もうこの曲は23年前の曲なんですよね。改めて時代の流れを感じるものです。

最後の最後であゆには弘光先生からのサプライズが待っていたのだった。

総評として教師と生徒の関係は学生時代だけの話で教師と生徒でなくなった時にはその先の関係があるという事だ。色々と接していく事で気持ちに惹かれていくという姿は年齢差は関係ないという事だ。生徒が成人した先もその時代に経験した先生の教えは人生に活かされていく事が多い。弘光先生とあゆはその後の人生に影響を与えた数か月間だったという事だ。















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