1月27日公開の映画「祈りの幕が下りる時」を観賞した。

この映画はドラマ新参者シリーズの最後となる作品で自らの過去と向き合う事になった加賀恭一郎は腐敗して見つかった女性の殺害事件を追っていくうちに自らの母の最期を知っていくストーリーである。日本橋で長年離れなかった加賀恭一郎の過去が明らかとなりこの事件により加賀恭一郎の事件は解決する事になる。

このシリーズもいよいよファイナルという事で連続ドラマとして8年前となり、前回の劇場版が6年前となるだけにかなりの月日を経ている訳だけれど、どうして加賀恭一郎は日本橋界隈から離れようとしなかったのかがハッキリする事になる。その件は自らの母親の死と絡んでいる訳であり、その件が今回の事件と偶然が偶然を呼んで繋がっていく。果たしてこの事件の真相とは?そしてこの事件がどうして加賀恭一郎の母の死と直結するのか?


キャスト

加賀恭一郎演じる阿部寛

浅居博美演じる松嶋菜々子

松宮脩平演じる溝端淳平

金森登紀子演じる田中麗奈

浅居厚子演じるキムラ緑子

宮本康代演じる烏丸せつこ

大林演じる春風亭昇太

石垣演じる上杉祥三

坂上演じる須田邦裕

横山一俊演じる音尾琢真

浅居博美(20歳)演じる飯豊まりえ

押谷道子演じる中島ひろ子

浅居博美(14歳)演じる桜田ひより

米岡彰文演じる恵俊彰

上川菜穂演じる杏

田倉慎一演じる香川照之

苗村誠三演じる 及川光博

田島百合子演じる伊藤蘭

浅居忠雄演じる小日向文世

加賀隆正演じる山努

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

東京都葛飾区小菅のアパートで女性の絞殺死体が発見される。被害者は、ハウスクリーニングの会社で働く滋賀県在住の押谷道子。殺害現場となったアパートの住人・越川睦夫も行方不明になっていた。松宮たち警視庁捜査一課の刑事たちが捜査にあたるが、押谷道子と越川睦夫の接点がまったく見つからず、捜査は難航する。滋賀在住の押谷がなぜ東京で殺されたのか。

やがて捜査線上に浮かび上がる女性演出家・浅居博美。押谷道子は学生時代の同級生である浅居博美を訪ねて東京に来たことがわかるが、浅居博美と越川睦夫の間にも接点がなく、捜査は進展しない。松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、捜査を進めるうちにその遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることを発見する。その事実を知った加賀恭一郎は激しく動揺する。それは、孤独死した加賀の母に繋がっていた…。


結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとして葛飾区のアパートで女性の絞殺死体が発見された。被害者は滋賀県在住の女性という事でこの殺害現場となったアパートの住人である越川睦夫も行方不明になっていた。松宮脩平はこの事件に当たるものの、手掛かりがなかなか掴めずいたが、その捜査線上に女性演出家・浅居博美が浮かび上がったところで捜査は行き詰ってしまった。


そこでどういう訳か女性演出家・浅居博美と面識のあった加賀恭一郎に松宮は捜査協力をお願いする事になり、加賀はこの事件に関わっていく。浅居博美と被害者女性とは学生時代の同級生だったという縁があったらしく、この時点では最後に会ったのが浅居博美であったという事以外に大きな接点が見当たらない。しかし被害者が見つかったアパートから加賀が以前見た事があるある12の橋の名前が記載されており、それがかつて亡くなった母を知る人物が残したとされるものと一致した事からこのアパートの住人が加賀の母を知っているのではないかと感じた加賀は浅居博美の事も調べ始めた。


そうすると周辺に行方が知らない人物や、学生時代に借金取りに追われて夜逃げした過去を知る事になるのだが、その過去から同級生が聞いていた内容と警察に残されていた内容に矛盾が生じている事を掴み、その場所を隈なく調べる加賀はある事に気づき始めた。


夜逃げをした過去や施設で育った過去を知られたくないという気持ちは解らないでもないけれど、何処かで必ずほころびが出るのは捜査を洗い直す事でわかるのだが、過去にお会いした相手に写真を見せてもこの人じゃないという回答に加賀は改めてこの事件がある分岐点を境に起きた悲劇の事件だと知るのであった。果たして加賀はこの事件の真相の先に何を見る事になるのだろうか?


結末は劇場で観てほしいけれど、まず最初の被害者である滋賀県在住の女性についてだけれど、この女性が思い立って浅居博美に会いに行かなければこの事件は間違いなく迷宮入りのままだっただろうという事だ。事件とは時として止まっていた時計が突然動き出すから起きるものであり、この被害者女性が浅居博美に会いに行くという事が無ければこの女性も被害に遭う事もなかっただろうし、過去の事件も解決する事もなかった。しかしここから全ての事件と加賀の過去が動き出してしまった。


事件とはそれだけ皮肉なものだが、それにより浅居博美の過去を調べるキッカケとなり、そしてそれがキッカケに加賀の母の死に関わった人物に辿り着く事になる。その人物がどうして一致しなかったのか?というのがこの事件の最大のミステリーだった訳だが、本来存在していない人物が存在しているとなればそれはそれでこれまでの経緯が狂ってしまう訳で、それが捜査本部の混乱に繋がっていた。そしてその先に行方不明になっている人物もまたこの事件の闇を深くさせていた訳で、事件の真相に辿り着いた時には更なる犯行を重ねさせてしまう事になってしまったのだった。


総評として加賀恭一郎の母の死の真相に辿り着いたものの、その真実はあまりにも事件が絡んだものである事は加賀恭一郎には避けて通れない刑事の宿命があったという事だ。本来いるはずのない人物いた事でこの事件は混迷を極めたけれど、真実に辿り着いた時にこの事件は止む得ない理由で殺害しなければならなかった。物事には見つけなければ良かった事でも見つけてしまった為に犯行を重ねてしまう負の連鎖がある。負の連鎖を重ねなくて良かった中で犯行を重ねてしまう事になったのは負の連らからは逃れられなかった親子の悲劇がそこにあった。








祈りの幕が下りる時
東野 圭吾
講談社
2013-09-13



映画「祈りの幕が下りる時」オリジナル・サウンドトラック
オリジナル・サウンドトラック
SMM itaku (music)
2018-01-24






東京
JUJU
SMAR
2018-01-24