11月12日公開の映画「月と雷」を観賞した。この映画は幼い頃に両親を亡くした女性がある日小さい時に一時を暮らした男と再会してあの時の歯車が再び動き出していくストーリーである。同じような境遇を経験して再会した2人の行く末とは?

人にはそれぞれ生まれた時に境遇があるけれど、ここに登場する男女も家庭環境に恵まれている訳じゃなく生きる意味を見つけられずにただ毎日を生きていた。そんなある日に15年以上ぶりに再会した男女2人はひょんなことから共同生活をする事になる。複雑な家庭環境の中で果たして2人は何を見つけるのだろうか?


キャスト

泰子演じる初音映莉子

智演じる高良健吾

佐伯亜里砂演じる藤井武美

山信太郎演じる黒田大輔

吉村演じる市川由衣

泰子の父演じる村上淳

岡本演じる木場勝己

東原直子演じる草刈民代

以上多数のキャストでストーリーが展開する。

ストーリー

幼いころに母親が家を出て行って以来、一般的な家庭を知らずに育った泰子は、スーパーのレジ係として働いている。彼女は亡き父がのこした家と職場の往復する毎日を送っていたが、婚約者もいてそれなりに充実していた。だがある日、突然父の愛人の息子である智が姿を見せたことにより、彼女の生活は一変する。


結末は劇場で観てほしいけれど今回のレビューとして幼い頃に母親が家を出て行って以来父親の死から1人暮らしをしながらスーパーに勤務している泰子の前に突然一時小さい時に遊んだ智が現れる。智は父親の愛人の息子であり、わずかな時間しか過ごした事がなかったが、智の母親が行方不明になり探しにかつて暮らした泰子の家に訪れたのだった。


15年以上の月日を経て再会する事になった泰子と智は長い月日を埋めて行くように共に暮らし始めていく。


これは偶然の状況とは言えこの家族の複雑さが導いたものであったと言える。そんな中で今度は泰子の実の母親と再会した事で泰子にも義理の妹がいる事を知り、直接会う事にした。あった泰子は同じ境遇でも環境が違うとこれほど違うものなのか?という事を感じる。そんな状況で今度は智の母親が見つかり4人での共同生活を送る事になった。


その前には泰子と智は結ばれる事になるのだが同じ境遇だからこそわかり合える事があるのだとも感じる。そしてこの共同生活の先に何を見る事となるのだろうか?


結末は劇場で観てほしいけれど、家庭環境に恵まれない泰子と智は15年以上ぶりに再会した事でお互いの気持ちを確認し合っていく事になるのだが、それぞれ環境が近いとわかり合える事があるのだと思うし、それぞれ生きる意味を見つけられないまま生きてきた泰子と智は小さい時の想いでを思い出しながらこれからどう生きていくべきなのかを考え続けた時間なのだと思います。


総評としてそれぞれ長い年月を経て再会した先にはこれから生きていく中でこれまで見てこなかった事を見つめる機会だったのだと思いますし、今だからこそわかる時だったのだと思います。この2人はその後どうなったのかはわかりませんがこの出来事は2人にとって大きな時間だったのだと思います。





月と雷 (中公文庫)
角田 光代
中央公論新社
2015-05-23



月と雷
角田 光代
中央公論新社
2012-07-09