10月21日公開の映画「ミックス。」を観賞した。

この映画は元天才卓球少女と元プロボクサーがお互い相手に浮気された事をキッカケに出会い、卓球でミックスを組んで相手を見返そうとするストーリーである。

ミックスはお互いの息と呼吸が合わないとならないが、組んだことによって2人は次第にわかり合うようになっていく。

卓球は小さい時からやっていないと世界で戦えないスポーツなんだけれど、競技人口は多い訳じゃなく、ミックス競技となると出場する組が少ない故に弱小でも出場しやすい。それでも力が無ければ勝ち抜ける訳じゃないので相当な練習が必要になる。ブランク15年と全くの素人が初出場から1年の猛特訓をした結果2人が得たものとは何だったのか?

キャスト

富田 多満子演じる新垣結衣

萩原 久演じる瑛太

吉岡 弥生演じる広末涼子

佐々木 優馬演じる佐野勇斗

落合 元信演じる遠藤憲一

落合 美佳演じる田中美佐子

江島 晃彦演じる瀬戸康史

小笠原愛莉演じる永野芽郁

富田 華子演じる真木よう子

富田 達郎演じる小日向文世

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

母のスパルタ教育により、かつて“天才卓球少女”として将来を期待された28歳独身・多満子。母の死後、普通に青春を過ごし、普通に就職する平凡な日々を送っていたが、会社の卓球部のイケメンエース・江島に告白され付き合うことに。

ついにバラ色の人生が!と思った矢先、新入社員の美人卓球選手・愛莉に江島を寝取られてしまう。逃げるように田舎に戻った多満子だったが、亡き母が経営していた卓球クラブは赤字に陥り、自分の青春を捧げた活気のある練習風景はそこにはなかった。

クラブの部員も、暇を持て余した元ヤンキーのセレブ妻、ダイエット目的の中年夫婦、オタクの引きこもり高校生、さらにケガで引退した元日本ランカーのプロボクサーながら、妻の上司を不倫相手と勘違いして暴力事件を起こし、妻と娘に見捨てられた新入部員の萩原など、全く期待が持てない面々。

しかし、江島と愛莉の幸せそうな姿を見た多満子は、クラブ再建と打倒江島・愛莉ペアを目標に、全日本卓球選手権の男女混合ダブルス部門への出場を決意する。


結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとして多満子は亡き母から卓球の猛特訓を受けた経験から卓球が嫌いになり母が亡くなると普通の生活を送っていた。


普通にあれだけ厳しい練習を小さい時に課されてしまうと嫌いになる人も少なくない。こういう時には厳しいなりに楽しさを教えなければならないのだとつくづく思います。


しかし15年後ようやく幸せを掴めそうになった矢先にその相手に遊ばれていた事を知り、多満子は会社を退職して実家に戻っていたのだった。実家では元々多満子の母が残した卓球クラブがあったものの、教えられる人がおらず存続危機に陥っていた。そこに集まった人たちの中に元プロボクサーの萩原久と出会いそこでミックスを組む事になった。


とは言っても殆ど練習も卓球経験もない人たちの集まりでは大会では案の定1ポイントも取れずに1
回戦負けとなってしまったのだった。


まあ無理もありませんが何も練習せずにやっても勝てるほど甘くありませんし、そこからどうやって這い上がっていくのかがこのストーリー最大の見どころではあります。


そこで多満子たちは怪我を治してから数多くの練習を積むが、やはり強い相手がいないと強くなれない事を多満子は良く知っていたが、あるキッカケで強い相手と練習する事になった。その相手はかつて中国代表チームに所属していてミックスを組んでいた2人と出会う。これで多満子と久が段々強くなっていった。


強い相手とやり続ける事で最初は勝てないとしても次第にその強さに慣れてきて勝てるようになっていくケースはあるし、何度も何度も諦めずにやり続ける事で強くなっていくものだ。いくら独自に練習しても強い相手とやれなければ競技では強くなれない。


そんな多満子と久にはお互いに見返したい事があった。多満子は遊びにされた彼に、久は別れた妻の娘の為にそれぞれ目標を持って取り組んでいた。果たして多満子と久は見返す事ができるのだろうか?


結末は劇場で観てほしいけれど、何かを目標に持つ事で辛くても目指せることがあるし、2人だったからこそ挫けずに練習を続けられたと思う。もちろん直前には激しく揺れたけれど、やはりやり続けてきた事で1年で見違えるように強くなった多満子と久がいた。


総評として多満子と久は勝ち抜いて多満子の望んだ相手と戦う事ができた。結果は接戦になったけれど、ここまで勝ち上がり接戦を演じた事だけでも多満子にとっては十分果たしたと言える。そして多満子と久の活躍によって卓球クラブは経営を持ち直す事になった。


例え目標を達成できなかったとしてもその戦いを観る人に感動を与えられるし、努力によって結果は裏切らないという事を2人は証明したのだった。





([や]2-4)ミックス。 (ポプラ文庫)
古沢 良太
ポプラ社
2017-10-03