10月21日公開の映画「あゝ、荒野 後篇」を観賞した。この作品はあゝ、荒野前篇の続編となり、ボクシングを始めた新次と建二は因縁の相手との対決後に建二が新次と戦うためにジムを移籍して新次と建二が対決するストーリーである。

お互いの因縁を知りながらも最終的にはリングで戦う事を選らんが2人の戦いの結末はいかに?

前篇ではデビューまでが描かれたが後篇では2人の対決が描かれる。どうして2人は対決する事になったのか?という経緯もあるのだけれど、ボクシングの場合同じジム所属では対戦できないだけに対戦できるまでの過程がまた色々ある。その色々ある中で新次と建二は運命の対決のリングに上がる。その対決の行方は?


ストーリー

プロデビュー戦を終えた後、トレーニングに打ち込む沢村新次と二木建二。因縁のある山本裕二との試合が決まって一層トレーニングに励む新次は、建二が自分の父親の死に関わっていたことを知る。一方の建二は図書館で出会った君塚京子に心惹かれるが、孤独を消せずにいた。そんな自分を変えようと、彼は兄弟のような絆で結ばれてきた新次と決別することを心に誓う。


結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとしてプロデビューした新次と建二だったが、順調に勝利を重ねたのは新次の方だった。建二の消極的なボクシングで勝ちを重ねられない中で対戦相手が現れず、新次は因縁の相手である山本裕二との対決へ向けてボクシングに打ち込む日々が続いた。そんな中で新次は建二がかつて自分の父親を死に追いやった事に関わっている事を知るも新次はそういう事にあまり触れる事はしていなかった。


そんな中で建二はある女性とボクシングジムのオーナーと出会った事で自らを変えようとジムの移籍を決断し新次と決別する事になる。


そして新次は因縁の相手山本裕二と戦って勝利するとその後ボクシングから距離を置き始めるが、その間に建二が復活して勝利を重ねていく事で建二は対戦相手に新次を指名するのだった。


指名された新次はこの対決に運命を感じリングに再び上がる事を決意するのだった。そして運命の日にそれぞれの想いを背負いながら新次と建二はリングで激突するのだった。果たして対決の行方は?


結末は劇場で観てほしいけれど、この2人は戦うために出会ったのだと言えばそれはそれで運命だと思います。色々な不遇の境遇を経て乗り越えた先に2人は運命のリングで対戦する事になるが、そこまでにたどり着くまでの過程はそれぞれの孤独の中で自分の居場所を見つけるロードだった。


そして最終的には2人はリングで激突してしまうのだが、1度はわかり合った2人が対決しなければならなかった運命は壮絶な撃ち合いの末に観る結末にやり切れない気持ちになるだろう。


総評として2人は戦うために出会ったが、この息苦しい時代に自分が生きる道をそれぞれ見つける事ができた。そしてその先に運命の対決があったという事だ。生きる意味は人それぞれあると思うけれど、2人にとっては自分の両親の因縁、新次の復讐、そして貧困の中での生きるという現実と向き合った。その先には必ず生きる意味があるという事なのだと感じるのだった。








あゝ、荒野 (角川文庫)
寺山 修司
KADOKAWA
2009-02-22