このシリーズも3作目となり猿と人類との最後の戦いが描かれた訳だけれど、既に人類はかなり衰退した中でこれ以上人類が生き続けていく事ができるのか？という状況に陥っていた。そんな状況に関わらず戦争を繰り広げられる訳だから人類が生き残れる可能性もかなり低い状況だ。


一方猿もシーザーが長年率いっていたものの、シーザーもまたこの戦いに決着を付けなければならないとも感じていた。果たしてこの戦いの結末はいかに？


ストーリー

高度な知能を得た猿と人類の全面戦争が勃発してから2年後。シーザー率いる猿の群れは森の奥深くに身を潜めていたが、ある夜奇襲を受け、シーザーの妻と年長の息子が落命。

敵の軍隊を統率する大佐への憎しみから、シーザーは仲間たちを新たな隠れ場所に向かわせ、穏やかなオランウータンのモーリスやシーザーの片腕的な存在のロケットらを伴い復讐の旅に出る。道中、口のきけない人間の少女ノバや動物園出身の奇妙なチンパンジー、バッド・エイプを加え、大佐のアジトである巨大な要塞にたどり着いた一行。

しかし復讐心に燃えいつもの冷静な判断力を失ったシーザーは、執拗に彼を狙う大佐に捕獲されてしまう。そこで新天地に向かったはずの仲間たちがこの刑務所のごとき施設に監禁され過酷な重労働を課せられていることを知り、責任を痛感したシーザーは大切な仲間を希望の地へと導くため、命がけの行動に出る。


結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとしてシーザーは仲間たちと逃げながら旅を続けていた。しかし人間の執拗な追撃の前にシーザーもまた区切りは必要と考え始める。その中でシーザーは妻子を失う事になり、自ら復讐の為にわずかな仲間と共に殺した大佐を探しに向かう。


その中でシーザーは脱走兵を間違って殺してしまうのだが、そこで暮らしていた少女と出会いその少女と行動を共にする。そんな矢先にこれまでと違う猿と出会うが、その猿はかつて動物園で暮らしていたと証言し、この先に猿の収容場があると情報を提供する。


そしてシーザーはその施設へ向かうが、その施設には先に向かわせていた仲間たちが捕まっていた。助けようと動くシーザーだったが、シーザーもまた捕まってしまい残された仲間はシーザーを救うために行動する。果たしてこの戦いの行方はいかに？


結末は劇場で観てほしいけれど、わずかに残された人類は言葉を失うウイルスに感染する状況でもあった。それが少女との出会いでわかるのだが、その少女も言葉を失ったがシーザーたちと共に行動して生きる事になる。


人間も環境に適合して今がある訳で少女も環境に適合し始めたという事でもあるが、それでも人間対人間の戦いもあれば、人類対猿の戦いも描かれる。結局この世界は弱肉強食の世界である以上は争って勝利したもの以外は生き残れないという事を描いたのだが、最終的には人類の争いの中でシーザーたちは生き残る事になるのだった。


総評としてシーザーはこの戦いの後に命を落とす事になるのだが、シーザーの仲間たちは安住の地に辿り着いた。この後この惑星がどうなっていくのかはわからないけれど、誰もが平和に暮らしたいというのは人類も猿も同じだという事だ。争いは何も得られないという事をこの猿の惑星シリーズで確り描かれたのではないだろうか？