9月17日公開の映画「聲の形」を鑑賞した。

この映画は先天性聴覚障害を持つ少女がいじめっ子だった少年と

小学校時代に出会った事でそれぞれが孤独感に陥ってしまい

高校生になって再会した時にそれぞれが自分を受け入れて周りと

向き合おうとする姿が描かれるストーリーである。

いじめをし、いじめをされた経験を経た先にみる胸中とは

どんなものなのだろうかと知ろうとした先にみるのは

生きていく上で現実を見る事だと知る事になるだろう。
いじめたり、いじめられたり、両方を経験するとわかる事があるけれど、

私自身もいじめた経験は少々あるけれど、

それ以上にいじめられた経験の方が多い人生を歩んだ1人だ。

どちらも良い事ではないし、

小学校時代というのはそれだけ人間ができていない世代であるゆえに

どうしても現実を知るまでに時間を要してしまうものだ。

私自身はいじめられた経験の方が圧倒的に多かったりするので

早く学生時代が終わってほしいと思ったものだし、

社会人になってから身近な友達という存在は一切作っていない。

大丈夫20年以上そんな生活をすればそれが当然だったりするので

もちろん人と接する事はするけれど、友達は必要ないという考えは今も変わらない。

でもネットを通じた人との付き合いはやっているので

そういう人たちとの接している事で友達が身近にいなくても

全然問題ない時代だという事もある。

友達がいる人には考えられない世界だと思うけれど、

友達がいなくても人と接する事を避けなければ全然暮らしていける

世界を友達のいない人は知っている。

その変わりに自分の趣味や生きがいを持つ事は必要なんだという事だ。

そんな視点から見るこの作品はそれぞれの立ち位置から

おそらく感じ方が全然違うものになるのは間違いない。

果たしていじめて、いじめられた先にみる現実、

そして解決する方法とは何なのだろうか?

キャスト

石田 将也(いしだ しょうや)声演じる入野自由

西宮 硝子(にしみや しょうこ)声演じる早見沙織

植野 直花(うえの なおか)声演じる金子有希

佐原 みよこ(さはら みよこ)声演じる石川由依

川井 みき(かわい みき)声演じる潘めぐみ

島田 一旗(しまだ かずき)声 演じる西谷亮

広瀬 啓祐(ひろせ けいすけ)声演じる増元拓也

永束友宏(ながつか ともひろ)声演じる小野賢章

真柴智(ましば さとし)声演じる豊永利行

西宮結絃(にしみや ゆづる)声演じる悠木碧

石田 美也子(いしだ みやこ)声演じるゆきのさつき

石田 マリア(いしだ マリア)声演じる鎌田英怜奈

西宮 八重子(にしみや やえこ)声演じる平松晶子

西宮 いと(にしみや いと)声 演じる谷育子

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

“退屈すること”を何よりも嫌う少年、石田将也。

ガキ大将だった小学生の彼は、転校生の少女、西宮硝子へ無邪気な好奇心を持つ。

彼女が来たことを期に、少年は退屈から解放された日々を手に入れた。

しかし、硝子とのある出来事がきっかけで将也は周囲から孤立してしまう。

やがて五年の時を経て、別々の場所で高校生へと成長したふたり。

“ある出来事”以来、固く心を閉ざしていた将也は硝子の元を訪れる。

これはひとりの少年が、少女を、周りの人たちを、そして自分を受け入れようとする物語――。

以上聲の形HPより


結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして小学生時代はガキ大将だった

少年石田将也は転校してきた先天性聴覚障害の少女西宮硝子と出会った事で

大きく人生が変わっていく。

小学生にとって先天性聴覚障害を理解しようとすることはとても簡単な事ではないし、

理解できないのはある意味仕方ない事ではあるが、

それはいじめのようになってしまうのは日本の特性と言える世界でもある。

日本って私が感じるのは仲間意識が強い世界だという事だ。

島国なのでどうしても昔から村単位で暮らしていたという文化があるけれど、

小学校や中学校、そして高校って誰かのグループに入っていないと

阻害される感情を受ける。

そして何よりそこで弱いと思われる人間、

そして悪いと思われる人間を排除しようとする空気があるのが

日本の学校の現実だったりする。

カースト制度と最近は言われるけれど、

そういう世界にいるとそういう位置から落ちた人って

本当に色々な人と向き合う事が難しくなるのは言うまでもない。

私もそういう経験をしたので今なら振り返れるけれど、

やはりみんな何かに優越感を浸りたかったのだと

今にして思えばそう感じたりする。

でもどん底に落ちた人にとってはその時代って非常に苦しい時代なのだという事だ。

私も少ないながらもいじめに入った時にはいじめられた時に

なんて馬鹿な事をしたものかと思ったものだ。

将也も梢子との一件で全て悪者に扱われ、いじめの対象となった。

それ以来孤独の中で暮らす事になる。

この気持ちはいじめた経験があるからこそわかるけれど、

いじめた事が全て自分の身に帰ってくる事を将也自身が経験した事で

周りと付き合う事を避けたい気持ちはよくわかる。

私も中学校から高校に変わる時が1番そういう変われる時ではあった。

私自身は小中学校って9年間同じ人たちと接しなければならず

その時って色々な経験をしたものだ。

中学時代には不登校も経験したけれど、早く中学時代が終わってほしいと思った。

高校時代にはいじめのような経験はあまりしなかったけれど、

中学校時代の経験が私自身友達を必要としない考えに向かわせた。

高校や専門時代はそれなりに付き合った人たちはいたけれど、

学生時代が終わると全てが終わったものだからね。

そういう生きていくにはそこで接する術を上手く身に着ける事が必要だという事だ。

そんな将也だったが、あの時代の事を向き合うために梢子を探していた。

そして何より自らの未熟さで梢子を気づ付けてしまった事を

現実として受け止める為に・・・そんな将也だったが、

当然最初は簡単に受け入れてもらえる状況になく何度も何度も通い続ける。

そんな中で梢子の妹である結弦と対面した事で変わっていく。

結弦は中学校を不登校していた。

そんな結弦から梢子とのコミュニケーションが再開された事で

将也はかつての小学校時代の人たちとも再び接していく事になるが、

それによりあの頃の事を将也も梢子も向き合う事になる。

梢子は先天性聴覚障害という事でコミュニケーションに難があったのは

言うまでもないけれど、

それが周りの誤解を生んでしまった事で自分自身も殻に閉じこもるような状況にあった。

それぞれ思いを持ちながらもなかなか歩み寄れない中で将也も1度は命を絶とうとした。

そして梢子も小学校時代の同級生の一言が命を絶とうと踏み出してしまう事になる。

果たして将也と梢子は現実と向き合い、過去を乗り越えられるのだろうか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

将也は次第に梢子の家族に歩み寄っていく事で

過去の過ちを向き合おうとしていた中で梢子が

自分の存在が周りを苦しめていると追い詰められてしまう事に

絶望を感じてしまい命を絶とうとしてしまうのだが、

それを止めたのはやはり1度は命を絶とうとした将也だった事が

大きな意味を持ったと思う。

止めたのが将也じゃなかったら梢子もまた違った感情に陥ったかもしれない。

梢子の自殺を止めた将也はマンションから落ちて大怪我を負うのだが、

この一件が2人の距離を大きく縮めたキッカケになったのは間違いない。

いじめて、いじめられて、そして助けて、助けられて言い方は良くないけれど、

これで解り合えたのだと思う。

お互いの痛みを共有してこそわかり合える事がある。

本来はこういう事を経ないで解り合える事が望ましいのだが、

それができないのも人間だという事だ。

これまで責めていた梢子の母親も将也に助けられた事で

将也の母親の気持ちを理解した事にも繋がっている。

両方の経験をしたからわかる事がある。

片方だけだとやはりわからない事が多いのだと思う。

でもここで凄いのはそれを全て受け止めていた将也の母親である。

小学校時代のいじめと命を懸けて助けた代わりに命を落とすかもしれなかった

大怪我では大きく異なるだけにそれでも将也の母親は

梢子の母親を受け止めたのはなかなかできる事ではない。

人は自分の近い人が大怪我を負ってしまうと誰かを責めたくなる。

現実に小学校時代の同級生植野直花は梢子を責めているからね。

でも誰かを助ける事で責める必要がどこにあるだろうか?という事だ。

その結果大怪我、亡くなるという事になったとしても

誰かを救うためにした行動であるなら何もしなかったより

本人が一番後悔のない行動をしたのだと受け止められる。

それだけそこまで追い詰めてしまった事に対して色々な原因があるし、

それは自分自身にも、他人にもあったのは言うまでもないし、

それが全て積み重なってそうなったのだという事だ。

色々な障害を乗り越えた先にお互いが解り合えるようになり

人生を共に歩みたいというところまで辿り着いたのだという事だ。

総評として観終わった時に実に深い話だと感じたし、

なかなか一言で表現できる話ではないというのが率直な気持ちだった。

いじめ、いじめられ、そして傷つき、傷ついた先に

解り合える気持ちに至った将也と梢子はこれから現実と向き合い、

そして前へ進む事ができる人生を歩めると思う。

社会人の2人のその後も見届けたい気持ちもあるけれど、

それは社会人では社会人なりの現実、苦悩があるので

また学生時代と違った世界がある。

学生時代の経験が社会人となりどう活かせるか?

も問われた作品だと思うし、

何よりも人と接しなければ生きていけないという事だけは確かだ。

その中で色々な出会いがある。

その出会いがどう人生を変えていくかは人それぞれだが、

一辺倒な気持ちしか解らないより双方向の気持ちが解る人でなければならない

という気持ちにさせてくれる作品だった。

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