6月18日公開の映画「クリーピー 偽りの隣人」を鑑賞した。

この映画は一軒家に引っ越してきた犯罪心理学を教える元警察官の教授が

隣人と接した事である事件に巻き込まれていくストーリーである。

隣人と付き合う事が少なくなった現代において隣人が

どういう人なのかを知らない方が良いケースもあるという事になるだろう。
私は両親は近所付き合いをするけれど、

それほど入り込んだ付き合いをしている訳じゃない。

私自身は殆ど近所付き合いをしないのであまり知らない位だから隣人の事を干渉しない。

でも隣人が恐ろしい殺人鬼だったら話が別だという事になるのがこのストーリーだ。

ある連続失踪事件を追う刑事が元刑事で犯罪心理学の准教授をやっているに

依頼された事から事件を追っていく事になる。

そしてその准教授が隣人と接した事で巻き込まれる事件に

大きな闇を感じていく事になる。

果たしてこの事件の真相とは何だったのか?

キャスト

高倉演じる西島秀俊

高倉康子演じる竹内結子

本多早紀演じる川口春奈

野上刑事演じる東出昌大

西野演じる香川照之

澪演じる藤野涼子

大川演じる戸田昌宏

松岡演じる馬場徹

多恵子演じる最所美咲

谷本刑事演じる笹野高史

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

元刑事で、今は犯罪心理学者に転身した高倉はある日、

刑事時代の元同僚・野上から、6年前の一家失踪事件の分析を頼まれる。

しかし、その事件のたった一人の生存者である長女の早紀の記憶の糸をたぐっても、

依然事件の真相にはたどり着けずにいた。

そんな折、新居に引っ越した高倉と妻の康子は、

隣に住む西野一家に何やら違和感を抱いていた。

ある日、高倉夫妻の家に西野の娘・澪が駆け込んできた。

実は西野が父親ではなくまったくの他人だという。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして元刑事で現在は犯罪心理学者に転身した

高倉はある日刑事時代の元同僚の野上から一家失踪事件を頼まれる。

この事件はある日突然一家が失踪し何の手がかりもない事件である。

良く未解決事件が報道されたりするけれど、

未解決事件には必ず不手際があるものである。

この事件も色々捜査をしていなかった部分が描かれており、

改めて捜査の徹底が必要だと感じるものだ。

そんな高倉は引っ越し先である隣人と接する事になる。

その隣人はなんか嫌なムードを感じさせる男で、昼間から自宅にいる人でもあった。

普通男性の場合自宅にいるケースは定年退職した人が殆どなんだけれど、

主婦にとってはそれだけで意外というべき状況ではある。

昼間に仕事で近隣挨拶をする事があるけれど、

私自身昼間に在宅していない家に挨拶するために

わざわざ夕方に訪問したりした事もある。

とはいえ大体は奥様が出てくることが殆どなんだけれど、

そうじゃないと暇なおじいちゃんが色々と話してくる。

知らない家を訪問する事はあまりやりたくない作業ではあるが、

営業や業務で訪れなければならない事もある。

ただ隣人となると当然隣人の行動が見えるだけに色々と気を使ったりする。

当初は何気なく暮らしていたものの、

ある日を境に高倉の妻康子が隣人の西野さんの旦那さんが

どうも何か接してくることに恐怖感を感じていた。

当初は構わないでいたのだが、

これが一家失踪事件へと繋がる事になっていくとは誰も思わなかった。

そしてある日西野家の娘澪が駆け込んできて

西野の旦那さんはお父さんじゃないと告げる事で事態は急展開を見せていく。

果たしてこの事件の真相とは何だったのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、これだけ色々な疑惑が持ち上がり、

更には明らかな別人と分かった時点で本来は集団で行動しなければならないのだが、

どうしても逮捕状が取れないという事もあって内偵捜査で少人数で乗り込んでいる。

少なくても1人で乗り込んでいる時点で既に失敗な訳であるんだけれど、

ここで何度も詰めが甘いというべき行動にもっと慎重に行動すれば

この犯人を捕まえる事は難しくなかったのではないかと感じる。

犯行手口は本当に心理的な部分を突いてくる犯人である訳で、

とにかく洗脳させる事が全てである。

洗脳された人はほぼ奴隷のように言われるがまま動く事になるが、

高倉もこの事件に気付いた時には妻康子が既に犯人の手に落ちていた。

そこから妻を救うために奔走していく訳だけれど、

逆に高倉が捕まってしまうという信じがたい展開もまた

犯人が上手く行動している事になる訳だが、

少なくても大人数で検挙に向かえばこのような事は

なかったのではないかと感じさせる事件であった。

総評として犯人の手口は実に巧妙ではあったけれど、

身元が判明してからの展開が実に警察の詰めの甘さだけが大きく映ってしまった。

しかしこの事件は近年近所付き合いの少なくなった現代では起こりうる事件であり、

私たちの生活の中で近隣を知らな過ぎる事は

どれだけ危険なのかを警告する事件だった。

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クリーピー (光文社文庫)
前川 裕
光文社
2014-03-12










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