6月11日公開の映画「夏美のホタル」を鑑賞した。

この映画は写真家を目指している女性が恋人との関係などに悩み、

ひと夏を父親と過ごした田舎であの日見たホタルを求めて暮らし

そこで出会った人たちを通じて父親の存在の意味を知っていくストーリーである。

誰にも父親が存在して自分がいる。

その父親との記憶が自分の原点であり、

父親は子供に何を託そうとしたのだろうか?
子供の頃の記憶ってなかなか思い出せそうで思い出せないものだけれど、

印象的な記憶になるとなかなか忘れない。

忘れない記憶の中で両親が何を残そうとしたのか?

というのは亡くなってしまうとなかなかわからないものである。

そんな色々な事に詰まってしまった1人の女性が子供時代に行った事のある田舎で

ひと夏を過ごして自分を見つめ直していく。

そこで出会った人たちの人生を知る事で自分の父親が残した思いも知っていく。

果たしてひと夏の田舎暮らしで何を知る事になるのだろうか?レビューしたい。

キャスト

河合夏美演じる有村架純

相羽慎吾演じる工藤阿須加

榊山雲月演じる小林薫

福井恵三演じる光石 研

福井ヤスエ演じる吉行和子

河合忠男演じる淵上泰史

公英演じる村上虹郎

美也子演じる中村優子

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

写真家になる将来の夢と、

恋人の慎吾との関係に悩んでいた夏美は父の形見のバイクで思い出の森へ向かう。

そこで小さな商店を営んでいる、

通称地蔵さんとヤスばあさん親子に出会い、居候することに。

テンカラ釣りを教わり、きゃらぶきや川エビなど地元の食を味わい、

近所の子供たちと遊びながら自然の中で自由にシャッターをきる夏美。

地蔵さんの友人、雲月の不遜な態度を腹立たしく思いながらも、

あとを追ってやってきた恋人・慎吾も加わり、“たけ屋”での穏やかな生活を楽しんでいた。

しかし、ある日、地蔵さんが別れた家族との間に埋められない溝を抱え、

長い間苦しんでいることを知る。

親子、夫婦、家族、友達。誰かを大切に想うことが、夏美の心を少しずつ癒していく。

まるでホタルの淡い灯火のように。

以上夏美のホタルHPより


結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして夏美は恋人慎吾との関係に悩み自ら目指している

プロカメラマンの道にも迷いが生じていた。

そんな夏美は自分の原点でもあり、父親と共に過ごした田舎へ足を運ぶことにした。

そこは夏美がかつて父親とホタルを見た場所でもあった。

夏美の父親はかつてプロオートバイレーサーとして活躍していたが

ある出来事で引退する事にしていた。

幼かった夏美にはそれが理解できなかった故に再び父親と共に来た田舎で

その答えを見つけようとしていた。

夏美はその田舎で父親と見たホタルを探しに来ていたが

まだ時期が早すぎたらしく見つけられなかった。

しかしそこで出会ったお店の店主で地蔵さんと呼ばれている恵三、

その母親ヤスエの家で泊まる事になる。

恵三は建築の仕事をしていたが事故で足が不自由な体になっており、

それが原因で離婚していたのだった。

夏美はそこに来る子供たちと共に田舎で暮らす事になっていくのだが、

夏美は何げない日常の写真を撮り続けた。

夏美にとっては普通の生活の中の写真を撮り続ける事で

自分らしい写真を追い求めていたのかもしれない。

撮るだけでなく、何を撮るかは重要だからね。

夏美のカメラはフィルム式で今は殆どがデジタル式だから

今の人たちにとってネガを現像してフィルム化するなんて普通に考えられないだろうね。

昔は写ルンですなどで写真屋に現像したものだけれど、

パソコンの普及とデジカメの普及でそういう文化も少なくなった。

ただ今でもチェキで即現像できるカメラが人気があるだけに

アナログなカメラも全く需要がない訳じゃない。

あとカメラも人によって好みが出ますからね。

私は今使っているデジカメはSonyのDSC-HX60Vですけれど、

このカメラを選んだのはとにかく鮮明な写真が撮れる事です。

もちろん倍率も30倍なので遠くの被写体も取りやすい。

近くでも遠くでも対応できるカメラです。

ここ数年スタジアムで写真を撮っている関係でカメラの性能を上げてきましたけれど、

持ち運びという点では今のカメラが1番持ち運びも十分なカメラではあります。

一眼レフになってしまうと本当に本格的だし、

何よりピントを手動で合わせなければならないので

本当のプロ仕様になっていきますからね。

スマホでも写真を撮る事もありますが、

やはり確り写真として撮るならカメラで撮るのが1番です。

劇中で登場するのはNikonの一眼レフのフィルム式ですが

これはこれで味わいが出ますからね。

最近はインスタでアナログ的な取り方をする方もいるそうなので

私自身カメラには詳しい訳じゃありませんが

1度手にしてしまうと性能の良いカメラがほしくなるものだったりします。

そんな夏美を追って恋人の慎吾も一緒に過ごす事になるが、

ここで夏美は恵三の友人雲月と出会う。

雲月は仏を彫る仕事をしており、

1つの木彫りで造り上げる失敗が許されないやり方をしていたのだった。

そんな家族との触れ合いの中で夏美は

父親がどうしてレーサーを辞めたのかを探そうとしていた。

夏美の父はレーサー引退後に亡くなっているんだけれど、

その前にどうして辞めたのかがわからなかった。

そんな中で恵三が動脈りゅう破裂によって突然倒れてしまう。

恵三の容態は予断を許さない状況だった。

そんな中で恵三と離れ離れになった息子に会せようと夏美はヤスエに進言するが、

ヤスエは拒否する。

しかし意識が回復した恵三は息子に会いたいという事になり、

ヤスエと共に離婚した元妻の所へ向かったのだった。

そしてその想いを知った息子が恵三に会いに来た事で

恵三は夏美に父親とのある経緯を語るのだった。

その経緯とはいったいどういう内容だったのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

夏美にとってこの田舎での出来事は人生の決断をする原点でもあり、

重要な時間だったという事だ。夏美の父を知る恵三が

夏美の父がどうして辞める決断をしたのか?

という事と恵三が語った3つの事で夏美も人生の決断をするのだけれど、

誰にでも人生のターニングポイントはあると思う。

そのターニングポイントは人それぞれだけれど、

夏美にとって恋人慎吾との関係でもあり、

慎吾もまた実家を継ぐ決意をこの場所でしているのだが、

それも中途半端な状況ではダメだと気付かされたからでもあり、

夏美もまたこれから何を目指していくのか?

何を目指して生きていくのかを父親と見たホタルが答えを教えてくれた。

総評として夏美と慎吾は3年後に再びこの場所を訪れる事になる。

3年で夏美も慎吾もここでの経験があったから

今があるという事を胸に刻んでいるんだけれど、

父親が託した想いは夏美が見たホタルに込められていたし、

何より恵三が託した想いが夏美と慎吾にも受け継がれる事になった。

短い間だったかもしれない。

しかしその短い間にしか経験できない事が人生の大きな経験になる事がある。

夏美も父親が残した想いを受け止めて慎吾と共に生きていくのだと思う。

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夏美のホタル (角川文庫)
森沢 明夫
KADOKAWA/角川書店
2014-08-23