4月29日公開の映画「テラフォーマーズ」を鑑賞した。

この映画は貴家悠原作の漫画テラフォーマーズを実写化した作品で

西暦2599年に火星をテラフォーミング化して地球と同じような環境にしたものの、

そこにはゴキブリの進化した生体が繁殖しており

その駆除に派遣される特殊任務を担った15人の特殊人間が

駆除するために立ち向かうストーリーである。

火星移住計画は色々あるようだが、

この作品での火星移住計画はあまりにも無理ある

移住計画である事を突き付けられる事になる。
実際に鑑賞するまで作品の評価はしないという趣旨なので

実際に鑑賞してみた訳だけれど、

確かに話の内容を考慮すると無理があるのではないか?と感じてしまう。

移住するために特殊な苔とゴキブリを送った先にゴキブリの進化で

人間が移住できる状況じゃなくなったという状況にゴキブリを倒すだけの兵器が

この時代にないというのが私からしたら確かに理解に苦しむ限りである。

いくらなんでも時代は今から6世紀先な訳で

それだけ先になれば間違いなく核以上の兵器が開発されているだろうし、

人間をあそこまで改造する必要が果たしてあるのだろうか?という感じだ。

そんな突っ込みどころ満載の作品である事は否めない訳で、

原作は未読ながらこの作品の発想に

どうして無理があったのかをレビューする事にしたい。

キャスト

小町小吉演じる伊藤英明

秋田奈々緒演じる武井咲

武藤仁演じる山下智久

蛭間一郎演じる山田孝之

ゴッド・リー演じるケイン・コスギ

森木明日香演じる菊地凛子

堂島啓介演じる加藤雅也

大張美奈演じる小池栄子

大迫空衣演じる篠田麻里子

手塚俊治演じる滝藤賢一

連城マリア演じる太田莉菜

榊原演じる福島リラ

本多晃演じる小栗旬

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

21世紀、地球の人口爆発により、人類は火星のテラフォーミング計画を始動する。

そして2599年、天才科学者・本多博士によってその計画が完成されようとしていた。

本多博士は15人の隊員を火星に送り込み、

火星で異常進化したテラフォーマーを駆除させようとしていた。

火星に到着した隊員の小町小吉らは、初めてテラフォーマーの正体を知る。

しかも、小吉たちには自分でも知らぬままに

ハチやバッタなどの昆虫のDNAが埋め込まれていた…。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとしてまあまだ1世紀先であるなら正直解らないではないかもしれない。

1世紀までならゴキブリがあれだけ進化したと仮定したら

人類がまともに戦ったとしてもまず勝つ事は無理!

1世紀先の兵器の強力さを考慮しても殲滅する事は

かなり困難なミッションだろうとまず感じる。

ただこの時代背景で行くと既に6世紀先の話であり、

この時代なら月の移住は既に完了しているだろうし、

火星より先の惑星に行ける可能性が非常に大きい時代なっていると思う。

その中で火星をテラフォーミングして地球と同じ環境にしたという設定だけれど、

仮にそうなったとしてゴキブリが人間以上の身体能力の進化をしたとしても

駆除する事がここまで難しいものなのか?という事だ。

この時代になれば化学が大きく進化してレーザーなどの技術の進化で

間違いなくこういうゴキブリたちを殲滅する事は難しいものではない。

しかしこのストーリーの描かれ方を観ると技術が進化したとは

言い難い設定になっており、人間が昆虫のDNAを組み込んで

ゴキブリを倒すというのがちょっと無理がある内容ではないかと感じる。

この時代の化学兵器でゴキブリたちを殲滅できないという事の方が

逆に宇宙進出した人類にとって存亡の危機に感じてしまうのですけれど、

どうしてこの作品が酷評されるのか?

というのはまず何と言ってもこの時代背景を考慮すれば

同じ時代背景で進化した未来が描かれているからに他にない。

人同士が戦う事はあるとしても兵器の進化は想像以上になっているし、

技術も進化している。

しかしこの時代において昆虫のDNAを埋め込まなければ

相手を倒せないという趣旨はどう考えても無理があるのではないか?

と多くの人が感じてしまっていると思う。

この時代の設定でこれはないだろう!という酷評と捉える。

しかも送り込まれたのが厄介者たちというこの者たちに

捨て石となってテラフォーマーと戦えという内容にも

些か無理がある訳だけれど、

時代背景がもう少し1世紀先だったらこの設定も面白かったかもしれないが、

時代設定にこの設定に対して無理があるという事だったと思う。

総評として時代設定が6世紀先でなく1世紀先だったら

個人的には面白かったのかもしれない。

しかし時代があまりにも先になってしまうと技術革新という趣旨を考慮しても

無理があるのではないか?という事になってしまう。

時代背景を度外視すればまだ観ても面白いが、

時代背景を考えてしまうとこの作品を描く上で無理が生じ過ぎたと思う。

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映画テラフォーマーズ VISUAL BOOK
ジャンプ・コミック出版編集部
集英社
2016-04-28

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