3月26日公開の映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」を鑑賞した。

この作品は非常勤教師の女性がSNSで出逢った

同じ教師を仕事にする人と出逢って結婚するも、

結婚相手の浮気を自らの浮気とされて離婚する事になり

その時に出逢った何でも屋の男性の紹介である女性と共に生活する事になる

女性の数奇な運命を描いたストーリーである。

タイトルだけではなかなかどういう作品なのか説明が難しい作品ではあるが、

3時間の鑑賞時間が終わった時人の人生について

考えさせられる結末を観る事になるだろう。
岩井俊二監督作品を私が劇場で鑑賞したのは18年前の四月物語以来となるほど

実に岩井作品の脚本作品はこれまでも観てきているけれど、

監督作品は実に久し振りだったりする。

四月物語を知っている世代はもう30代以上の世代になると思うんだけれど、

岩井作品は完全な答えは出さないんだけれど、

その先にどんな答えがあるのかをそれぞれの人が考えさせられる作品が非常に多い。

この作品も一体どうしてこうなってしまったのだろうか?

そしてどうしてこういう選択肢をしたのだろうか?と最終的には考えさせられる。

100の見方があれば100の答えがあるのが岩井作品である訳だけれど、

今の時代だからこそ感じるリアルと今の時代だからこそ見つめなければならない

現実の先にみる1人の女性の数奇な運命は果たしてどう流されて行ったのだろうか?

キャスト

皆川 七海演じる黒木華

安室 行舛演じる綾野剛

里中 真白演じるCocco

鶴岡 カヤ子演じる原日出子

鶴岡 鉄也演じる地曵豪

高嶋 優人演じる和田聰宏

滑演じる佐生有語

皆川 博徳演じる金田明夫

皆川 晴海演じる毬谷友子

恒吉 冴子演じる夏目ナナ

里中 珠代演じるりりィ

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

舞台は東京。派遣教員の皆川七海はSNSで知り合った鉄也と結婚するが、

結婚式の代理出席をなんでも屋の安室に依頼する。

新婚早々、鉄也の浮気が発覚すると、

義母・カヤ子から逆に浮気の罪をかぶせられ、家を追い出される。

苦境に立たされた七海に安室は奇妙なバイトを次々斡旋する。

最初はあの代理出席のバイト。

次は月100万円も稼げる住み込みのメイドだった。

破天荒で自由なメイド仲間の里中真白に七海は好感を持つ。

真白は体調が優れず、日に日に痩せていくが、仕事への情熱と浪費癖は衰えない。

ある日、真白はウェディングドレスを買いたいと言い出す。

以上東映HPより

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして東京で派遣教員をしている七海はSNSで知り合った

常勤教師と交際し結婚に至る。

今の時代はSNSを通じて交際に発展しそのまま結婚するケースも珍しくない。

20年前はパソコン通信、後にメール、ブログ、そしてSNSと時代が流れた事で

出逢い方の形が違うだけでキッカケは些細な会話だったりする。

私自身は長年メール、ブログ、SNSをやってはいるけれど、

そういう事はなく、全く会った事ない訳ではないが、実際に会う事が殆どない。

意図的に会わないようにしているのもあるけれど、

実際に会ってガッカリされるよりは合わない方が良好な関係が続けられるなら

そのままの関係で良いと思う。

別に会う事を拒否しているのではなく身近に

そういうシーンが無いというだけなんですけれどね。

普段交流している人の多くが県外の人だから無理もない話なんですけれどね。

そんな感じで出逢った七海は順調に結婚まで辿り着くが、

ここから今の時代だからこそ起きる問題に直面する。

両親の離婚、七海自身が友達が少ないという事だった。

結婚式を行おうとするとどうしても人数を呼ばなければならないという

変な面子を考える人が多いんだけれど、私も実際に身近な友達は実は誰もいない。

というよりも学校を卒業してから学校時代に親しくしていた人は誰も交流が無い。

私自身が学生時代色々嫌な思い出が多くて全ての関係を断ち切った

というのもあるけれど、私自身周りが言っている学生時代の友達が

生涯の友達という感覚が私には全くわからない。

私自身がそうじゃないからでもあるんだけれど、友達は所詮友達だからね。

そういう関係に疲れてしまったんですよね私は・・・

それ以来かれこれ1番長くて四半世紀、最短でも14年私には身近な友達という存在はない。

私自身が友達不要論者でもあるのはこのブログでは長きに渡り語っているんだけれど、

友達が多数いるとお金が掛かって仕方ないというのもあるし、

色々と面倒な事が多いんですよね。

かつての友達が宗教勧誘で突然電話が掛かってきた事もあった位なので

私は今後学生時代の友達と会う事はないでしょうね。

今のブログやSNSで交流している人たちとは

友達というより同志という感覚で接しています。

私自身の人生観では友達よりも同志の方が重要だったりします。

だから私ももし結婚式をやるとなると七海のように

代理出席という手を使うしかないかもしれないんですよね。

でも今の時代半数の人が結婚式を挙げないという人も少なくなく、

結婚写真だけの人も少なくない。

そういう意味では何百万も使って挙式するよりも

そのお金があるなら結婚後の生活費に充てるべきだと思うんですよね。

七海も本来結婚式をしたくなかった方だと思うんですよね。

でも周りがどうしてもという事で断れなくなったというのが経緯なのかもしれません。

私にそんな事が訪れるかはわかりませんが、

私なら結婚式はやらないという選択肢をしますね。

それ以上に呼ぶ人がいないですし、

相手のお友達多数呼んでこちらはなしという結婚式は想像したくないところだね。

そんな代理出席を頼んだ相手が何でも屋の安室という男だった。

七海はこの安室との出会いから数奇な運命を辿っていく。

ここから七海がどうして転落して行く事になってしまったのか?

というところから考えなければならないのかもしれませんが、

まず単刀直入に言ってしまうとこのストーリーの冒頭から

結末まで実に3時間もある訳なんですけれど、

どうして七海が転落して行く事になったのか?

という部分になると思うんですよね。

最初のSNSでの出会いから相手を良く知らずに結婚してしまった事なのか?

と一瞬考えるんだけれど、実は前半ではその答えが見えないんですよね。

ストーリーを追う中で七海は夫の浮気を疑いそこから

再び何でも屋の安室と接点を持つ事になる。

実際にこの展開当初はどうなっているんだ?

と思ってしまうところなんですが、

振り返るとそういう事だったのかと思えるんですよね。

それは劇場で触れてほしい部分ではあるんだけれど、

七海は夫の浮気を疑い安室に相談するも、

実はここで既に七海は全て仕組まれていたという事に気づいていない。

結果七海は逆に浮気を疑われ実家の義母から離婚届を突きつけられて

全て七海の責任を押し付けられて七海は全てを失って離婚する事になった。

失意の七海にとって帰る場所は何処にもなかった。

しかしそこから七海にとって思わぬ生活が始まる事になる。

七海は安室の紹介で七海の結婚式で参加した代理出席した人たちと

共に出席する事になったのだった。

そして出席した七海の前に真白という女性と組む事になり、

そこから意気投合して七海はひょんなことからある屋敷のメイドとして働く事になり、

そこにもう1人のメイドが真白だった。

そして真白との共同生活を送る事になるが、

この生活は実は真白が望んだ生活だったのだ。

次第にこの生活がどうしてできているのか七海は次第に知っていく。

そして全てを知った時七海はある真実を知る。

果たしてその真実とは何だったのだろうか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

このタイトルの意味が最後の最後まで観ないとわからない作品なのだと

いう事を観終わってわかるんだけれど、

真白という女性がどうして七海を選んだのか?

というところを考えないといけないんですけれど、

真白の本当の職業を知ると非常に難しい職業だという事です。

普通の人が真白の事を知るのは映像の中であり、

その先に観るものは言うまでもない本能の世界である訳です。

私も色々な記事を呼んでいるので全く知らない世界ではありませんが、

AVという世界はある意味で男性にとっては願望の世界であり、

女性にとっては自らの身を捧げる職業でもあります。

でもそこにいた人たちがその世界から引退した後って

いったいどんな生活を送っているのかを考えると実にわからない事が少なくありません。

中にはタレントに転身して成功した人もいます。

故飯島愛さんが1番の事例ですが、

真白はその世界でしか生きられない人も実際に少なくありません。

真白の場合は誰かと一緒にいたいという希望があったのですが、

その真実を知った時に残された人たちの気持ちを考えると

なかなか難しい問題なのだと感じてしまう次第です。

七海も最後に真実を知って強く生きて行こうとするのでした。

総評として実に難しい作品でしたけれど、

全ては最初から七海がこうなるために仕組まれた事だった

という事を知る事になるのですが、

七海は真白の分もこれから生きて行く事になるのだと思うと

これも生きて行く意味を七海が見つけられた事になると思いますし、

こうなる事を真白が望んでいたのだと感じます。

誰かの分を生きて行くという事を最終的には

七海は受け止めて生きて行くのだろうと思います。

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