9月26日公開の映画「ベトナムの風に吹かれて」を鑑賞した。

この作品はベトナムで日本語教師をしている女性が

父親の死により母親を引き取りベトナムで暮らしながら母親を介護するストーリーである。

誰もが訪れる両親の介護と向き合う時に何処で暮らすのか?

海外で暮らす事は可能なのかを考える機会になるだろう。
地元新潟を舞台にしていることもあり新潟からの先行上映になった訳ですけれど、

今回は私自身は3年ぶりとなる舞台挨拶の上映会を鑑賞いたしました。

当然の事ですが主演の松坂慶子さんと草村礼子さんは還暦を超える世代ですので

殆どはその世代の方々になった訳ですけれど話はなかなか面白かったですよ。

さて今回は介護がテーマな訳ですけれど、

今の時代両親とかなり離れて暮らしている人が多いので

両親のどちらかが亡くなった時にどうするのか?というのはあります。

特に遠くに住んでいる人にとっては他人事ではありませんし、

まして外国に住んでいる方は本当に見つめなければならない。

そんな中でこのストーリーでは東南アジアである

ベトナムで暮らす事を選んだ娘が母親とどんな生活を送り、

どんな環境で生活したのか?レビューしたい。

キャスト

佐生みさお演じる松坂慶子

佐生シズエ演じる草村礼子

坂口真希演じる藤江れいな

遠藤演じる山口森広

桜木光敏演じる貴山侑哉

菊池啓太演じる斎藤洋介

吉川晃司演じる吉川晃司

佐生幸子演じる松金よね子

佐生雄一郎演じる柄本明

小泉民生演じる奥田瑛二

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

みさおは、離婚後若い頃憧れたベトナムへ移住し、日本語教師として働いている。

そこへ飛び込んできた父の死。

後妻だった母は認知症が進み、義兄は施設に預けるという。

みさおは、母をベトナムへ連れていく決心をする。

温かく二人を支えてくれる家族のようなベトナムの人々。

言葉は通じなくとも彼らと心を通わせ、母は次第に笑顔を取り戻していく。

そしてみさおの元を訪ねてきた古い友人・小泉とのロマンスの気配。

しかし、思いがけない母のケガにより激化していく介護の現実……。

老いた母と向き合った時、今まで自分に注いでくれた愛の大きさに気付いたみさおは、

ベトナムの地で人生を豊かなものにしていく。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとしてベトナムで日本語教師をしていた

みさおは離婚後にベトナムで暮らしていた。

そんなある日新潟の実家から連絡が入り父親が他界したという知らせを受けて

久しぶりに実家である新潟に戻ると母親のシズエは認知症が進んでおり

誰かの付き添いが必要な状態だった。

正確に言うとみさおとシズエは血は繋がっておらず

後妻のシズエをみさおが面倒を見るというのは難しい事ではあった。

親戚も血縁関係のないシズエを引き取る事が難しく

みさおが見るしかないという事になるのだが、

これまで好きなように生きてきたみさおにとって周りは冷ややかな目線で見ていた。

そんな状況の中みさおはシズエと共にベトナムへ向かいベトナムで生活をスタートさせる。

ベトナムは新潟と違い1年中温暖な気候なので暑さに慣れれば

暮らしやすい場所ではあるものの如何せん

これまで住み慣れた新潟から知り合いもいないベトナムで暮らす訳だから慣れるのか?

という問題が1番だった。

環境が変わると体調を崩す人も少なくないだけに

まず環境に慣れる事が必要だった訳だったけれど、

シズエは周りの人と接する事でその不安は次第に少なくなってきた。

そんな中で現地でベトナム戦争で離れ離れになった妻に謝罪したいと

その孫を案内する事になったみさおとシズエは

そこでベトナムであった出来事を聞くことになる。

ベトナムは第2次世界大戦後独立運動で戦争をやった訳だけれど、

そのキッカケになったのが現地に残った日本人だった。

これはベトナムに限った事ではないけれど、

当時植民地だった東南アジアでは日本が植民地解放も行っていた。

大東亜戦争という位置づけはそういうところからも来ているのだが、

日本は戦争で敗戦国となりその意味が薄れてしまったが、

当時協力してくれた日本人たちの活躍がなければ

独立できなかった国もあっただけに残留日本人兵のエピソードが出てくる。

そんな現地の歴史を知る事になったみさおとシズエは

みさおが関わる劇場の演劇でかつて活躍した女優と再会して

再び演劇をやる事になるみさおとシズエは協力する事になる。

そんなある日みさおの前にかつての友人が訪れて

しばらく住む事になったがそんなある日にシズエは交通事故で入院する事になり

体が不自由になり認知症が進んでしまう事になる。

果たしてみさおは認知症のシズエの看病をどうやっていく事になるのだろうか?

結末は劇場で観てほしいけれど誰もが直面する

両親の介護問題を描いた作品だった訳だけれど、

どうしても住んでいる実家が離れていると色々大変だし、

何より自分の仕事を辞める訳にいかない。

それ故にみさおはベトナムにシズエを連れていく事を決意した訳だけれど、

今の時代核家族化したとはいえ両親と離れた場所に暮らすと

後が大変だという事を知る訳で、

私の家もかつて祖母を引き取って暮らした事があったけれど、色々と大変だったからね。

実家から遠くなかったけれど、

それでも同居するために一緒に暮らす事を選択した訳で

これはいずれ誰にも訪れる問題だという事だ。

それがこのストーリーではベトナムだった訳だけれど、

知らない土地で暮らす事の難しさと大変さを上手く描きながらも

人と接することの大切さを教えてくれた作品だった。

総評として介護という難しい題材だったがその中で笑えるシーンもあったし、

考えさせられるシーンもありメリハリが確りされていた。

住んでいた土地を離れる事がどれだけ大変な事なのかも

描かれており改めて家族と暮らす事の大切さを教えてくれた作品だった。

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