6月20日公開の映画「愛を積むひと」を鑑賞した。

この映画は町工場を廃業して第2の人生を北海道で送る事にした

夫婦が突然妻が亡くなってその後の事とこれまでの事を振り返るストーリーである。

老後の人生どう過ごすか?という点では色々と考える人は多いと思うけれど、

1番大変なのはどちらかが亡くなった後なのだという事をさらに考えさせられる。
今の時代結婚しないで老後を迎える人も多い中で死別して迎える人もいる。

核家族となった今家族の在り方をどう考えて行くのか

という点では色々考えさせられる事は多い。

そんな中で地方に移り住む人もいるが、

移り住んだら移り住んだで周りに誰も知らない人の土地で暮らす難しさもある。

この作品では地方に移り住みそこで出会った人との触れ合いを通じながら

妻が残した言葉に夫は何を感じ、何を思うのだろうか?

キャスト

小林 篤史演じる佐藤浩市

小林 良子演じる樋口可南子

小林 聡子演じる北川景子

杉本 徹演じる野村周平

上田 紗英演じる杉咲花

上田 熊二演じる柄本明

上田 美智子演じる吉田羊

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

第二の人生を大自然に包まれた美しい土地で豊かに過ごそうと、

東京下町の工場をたたみ、北海道に移り住むことにした夫婦、篤史と良子。

以前に外国人が住んでいたという瀟洒な家を手に入れ、

良子は野菜やガーデン作り、家の内装のアレンジなど

ささやかながらも豊かな生活を満喫していた。

一方、仕事人間から仕事がなくなった途端、

手持無沙汰で暇を持て余す毎日の篤史。

見かねた良子は、長年の憧れでもあった家の周りの石塀作りを篤史に頼む。

しかし、以前から患っていた心臓の病を悪化させ、良子がこの世を去ってしまう。

悲しみにくれる篤史のもとに、ある日、良子より手紙が届く。

驚く篤史。

そして、次々と見つかる手紙に導かれるように、篤史は周囲の人々の人生に関わっていく。

そして、長年疎遠になっていた娘・聡子と再会し……。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして町工場を廃業して北海道に移り住んだ

小林夫妻は自主栽培などをして生活していた。

そんな中で妻良子の一言から石塀作りをする事になった夫の篤史は

最初は乗り気じゃなかったが、次第にやる気を出して1年掛けて始める事にした。

当初は1人でやる予定だったが、

さすがにそれは難しいという事で地元の業者から

訳ありの青年を応援に出してもらい石塀作りをしていく。

そんな中で作業を手伝う青年徹はなかなか小林夫妻に心を開かないが

妻良子が歩み寄った事で次第に打ち解けて行く。

しかしある事件がキッカケで徹は小林夫妻に負い目を感じるようになり

恋人の紗英を連れてきて良子の手伝いをすることになる。

この経緯は元々徹は少年時代に補導歴があり、

不良少年との付き合いがあった事で小林夫妻の自宅に空き巣の手伝いをさせられた事が

発端だったがそこを良子に見られた事で良子は怪我をしてしまい

その罪を感じて徹は罪を償う気持ちで紗英に手伝いを依頼したというのが真相だ。

しかしそれが逆に小林夫妻と徹、紗英の距離を縮める事になった。

色々な出会いがあって相手を知る事になるんだけれど、

この出来事で良子は元々持病の心臓が悪かった事もあり

その後の事を紗英に手紙として預けたのだった。

それから間もなくして妻良子が突然亡くなってしまうのだった。

東京で暮らす娘の聡子が葬式に訪れたが長年の確執から父と娘は向き合えないのだった。

まあこれには経緯がありその経緯を知れば理解し易いんだけれど、

それは劇場で確認してほしい。

妻良子を失った篤史はしばらく落ち込む生活をするが、

それを心配した紗英が訪れて妻良子から教えてもらったという

味噌汁で篤史は再び生きる気力を取り戻した。

そんな中で徹が以前空き巣に入った事が主犯の青年が捕まった事で

発覚して徹は逮捕された。

それを知った篤史はただ驚くが、妻良子が残した手紙には徹の事が書かれていた。

それを読んだ篤史は被害届を取り下げてしばらく徹を引き取る。

そして中断していた石塀作りを再開するが、

その直後に紗英は徹の子供を妊娠している事を伝える。

もちろんこれはただで済む話じゃないので紗英の両親は激怒し

1度は引き離される事になるが、

篤史は妻良子が残した手紙で徹と紗英が一緒になれるようにお願いする事にした。

そしてそれは自分の娘聡子と向き合うキッカケにもなるのだった。

果たして篤史は妻良子が残した思いに応えられるのだろうか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

どうしても地方に移り住むとどちらかが亡くなってしまった後が大変だ。

生きている内は問題ないけれど、

その後を考えると自分の娘が近くにいないという事の大変さを地方移住では感じる。

働ける時代に移住すれば家族で移住する事になるので

その後子供がその地域に就職する事になればそれなりに負担も少ない。

ただ感じる事は地方に移り住むに当たり地域の人や

施設を利用しないと色々と大変な事が多いという事だ。

終の棲家として地方移住を奨めているものの、

やはり移住するにもその地域にいかに馴染む事ができるのか?というのがある。

今回のように移住して知り合った人たちと意気投合すればまた違ってくると思うけれど、

実際にそううまくいく事ばかりじゃない。

これもこの作品を通じて家族の在り方を考えさせられるのだった。

総評として地方に移り住む事については否定しないし、

むしろ老後よりも若い時に移り住めるなら移り住んだ方が良いのかもしれない。

その為には地方に仕事が必要になる訳だけれど、

一極集中の弊害が今の日本を象徴しているように地方に行くと色々と不便な事も増える。

地方に移り住む時その後の事を良く考えてから移住しないと

家族として大変な事になる場合もある。

離れて暮らすという事、そして移り住んだ地域の人たちと接する事の難しさ

そして今の家族を象徴した作品だったと思います。

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