5月30日公開の映画「夫婦フーフー日記」を鑑賞した。

この映画は長い友人関係を経て結婚した夫婦が嫁の癌により

余命わずか1年という短い期間に子供を出産して亡くなるまでの記録を

ブログに記載して出版するまでを描いた実話のストーリーである。

作品的にはヨメが出てきてブログに書かれている事とは

違う事をダメ出していくが亡くなって知る悲しみをどう受け止めているのかという部分がある。
結婚してわずか1年半という期間に子供が生まれて直後に

ヨメが亡くなるという激動の時間をブログに記載して行く訳だけれど、

ブログが登場してから文章を書いて公開するというハードルは非常に下がったものの、

果たして公開して良いものなのだろうか?という時もある。

ただこの作品については実際にヨメの闘病生活をブログに記載していた訳で、

実際の闘病生活は相当辛いものだったと思うが、

この作品ではそれを面白く悔いなき生活だった事を描いている。

果たして闘病生活の末に知る夫婦愛とは?

キャスト

コウタ(ダンナ)演じる佐々木蔵之介

ユーコ(ヨメ)演じる永作博美

エリ演じる佐藤仁美

ギテー演じる高橋周平

ギフ演じる並樹史朗

ギボ演じる梅沢昌代

ダンナの父演じる大石吾朗

ダンナの母演じる吉本選江

佐藤演じる宇野祥平

山下演じる小市慢太郎

KZO演じる杉本哲太

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

作家志望のダンナ・コウタは、本好きなヨメ・ユーコと出会って17年目にしてついに結婚。

直後、妊娠とガンが発覚し、幸せな新婚生活は闘病生活へ。

ヨメの病状をブログで報告し始めるダンナ。

そして、入籍からわずか493日後、ヨメは亡くなった。

悲しみに暮れる中、闘病ブログ出版の話が舞い込み、

ダンナは「念願の作家デビュー!」と現実逃避。

ところがそこへ、死んだはずのヨメが現れた。

果たしてこれは幻影?現実?

ヨメのいない世界で、死んだはずのヨメと、ヨメが元気だった頃をふり返るダンナ。

やがて、生きている間には伝えられなかった、それぞれの想いが溢れ出す……。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとしてコウタとユーコは知り合ってから

17年目に結婚した長い春の末に結ばれた2人だった。

全てを知り尽くしているはずの2人だったが

ヨメの妊娠直後のガン発覚で幸せが一変してしまう。

このまま子供を諦めて闘病生活を送るか?

出産できるギリギリまで母体を持たせるか?

を迫られたが母体を持たせる事を選んだ。

その結果無事に子供の出産は成功したものの、

その後の闘病生活は過酷を極める事になった。

これ非常に難しいところはあるんだけれど

女性として子供を産めるチャンスはここしかないという事を踏まえると

やはり譲れない気持ちは強かったと思うし、

仮に子供を諦めてもヨメの命が助かった保証もない。

正しい答えはどちらとも言えないがヨメは産む事に全てを掛けた結果だった。

そんな中で闘病生活を綴っていたダンナはそれがある意味生きがいとなっていたし、

心の支えでもあった。

ヨメを支えなければならない立場なのに自分が倒れたら意味がないから

心の拠り所であったのは確かだと思う。

そしてそんな生活の末にヨメは亡くなるんだけれど、

このストーリーでは亡くなった後にヨメが亡霊のようにダメだしするのが

ある意味売りなんだけれど、その流れで闘病生活を振り返っていく事になる。

まずこの闘病生活を本として残す事については私もかつてレビューした経験があり、

どんな人だったとしてもかけがえのない人であるに変わりないということだ。

そんな日々を振り返りながらダンナはヨメと暮らした日々を振り返り

ヨメのかけがえのない存在だった事と息子を残してくれた事に感謝するのだった。

総評として出会ってから長い2人が一緒だった機関が短かったというのは

ある意味数奇な運命なのかもしれない。

それでも長い期間を経たからこそその期間は

結ばれるまでの期間と同じ位に貴重な時間だった事だ。

それだけ相思相愛だった訳だけれど、

そんな2人が生きた証しとして残した息子と共に

ダンナはヨメの分も生きて行く事だと思います。

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