4月25日公開の映画「寄生獣 完結編」を鑑賞した。

この映画は2014年11月公開の映画「寄生獣」の即編となる作品で、

ミギーと一体になった泉新一が寄生獣たちを倒すために奮闘して行くが、

田宮良子が産んだ子供を託されて自分が人間として

忘れていた感情を取り戻していくストーリーである。

寄生獣との戦いにどんな決着を観るのか?

そして新一は人間らしさを取り戻す事ができるのだろうか?
前編では新一の母親を殺され、恋人村野里美も殺されそうになったが守り切った。

そんな中でも寄生獣たちは増殖を続けて市役所を占拠するに至っているのが今の現状だ。

それを追う雑誌記者との攻防、並びに事件を追う警察、SATの攻防が描かれていく。

果たして新一は里美を守り切れるのか?

そして寄生獣との戦いに終止符を打てるのか?

キャスト

泉新一演じる染谷将太

ミギー演じる阿部サダヲ

田宮良子演じる深津絵里

村野里美演じる橋本愛

島田秀雄演じる東出昌大

倉森演じる大森南朋

広川剛志演じる北村一輝

泉信子演じる余貴美子

三木演じるピエール瀧

浦上演じる新井浩文

平間演じる 國村隼

後藤演じる浅野忠信

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

右手に寄生生物ミギーを宿す高校生・泉新一は、

要注意人物として人間からもパラサイトからもマークされていた。

いまや、新一の住む東福山市は、市長・広川を中心に組織化されたパラサイト達が、

一大ネットワークを作り上げていた。

一方、人間側も、寄生生物殲滅を目的とした対パラサイト特殊部隊を結成。

アジトと化した東福山市庁舎に奇襲を仕掛けようとしていた。

激化する戦い…。人間の子を産み、人間との共存を模索するパラサイト田宮良子は、

新一とミギーの存在に可能性を見出したが、

肝心の新一は、母親を殺された事件がきっかけで寄生生物への憎悪を募らせていた。

そんな彼らの前に、最強パラサイト・後藤が姿を現す。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして新一は母親を殺されてから涙も出なくなるほど感情を失っていた。

1人1人寄生獣たちを殲滅する事の毎日を送るのだが、

新一はミギーからの蘇生により常人以上の身体能力を持っていた。

そんな新一も人間からも寄生獣からもマークされ身を隠す日々を送る。

そんな中新一は記者である倉森と出会う。

倉森は既に多くの証拠写真を手にしており、

それに危機感を抱いた新一とミギーはこのデータを消去させる。

そして倉森にはもうこの件に関わるなと告げたのだが、

記者である倉森がこれで引き下がる訳がない。

最もマークされた時点で新一も逃れる事ができない状況ではあったけれど、

この時点で味方となる人物が田宮良子、村野里美以外にいないというのは

かなり不利な状況ではある。

そして次第にミギーと新一に魔の手が迫るも

何とかミギーと新一の連携で逃れる事に成功する。

そんな中で田宮良子には既に子供が生まれており、

その子供は普通の人間として成長していた。

一方里美も怪我が癒えたが心の傷は深く刻まれていた。

そんな中SATを中心に寄生獣殲滅部隊が結成され、

アジトとなっている東福山市庁舎に突入する事を計画していた。

しかし人間の区別がつかず、凶悪犯である浦上を判断材料としている始末だったが、

ようやく見分け方がわかるようになり突入する。

一方同時に田宮良子の招待を知った記者の倉森は

寄生獣の襲撃で殺された娘の復讐の為に

田宮良子をおびき寄せて田宮良子を倒そうとしたが、

そこに新一も駆けつけて説得を試みるも結局説得は失敗し

倉森は田宮良子に殺され、田宮良子も警察の銃弾に倒れたのだった。

その直前に子供を田宮良子から新一に託された。

結果的には田宮良子は知能では人間に劣る事を悟った事もあるだろうし、

何より繁殖能力を持たない寄生獣たちにとっては

共存して生き残るしかないと悟ったからだろう。

自身が母親になって知った感情もある。

そんな中で最強の寄生獣がSATを全滅させた事を知った

新一とミギーは最強寄生獣と戦うも寄生獣が

5体宿る相手に対して身体能力が違い過ぎた。

その為ミギーは新一と分離する事でこの場を逃れようとプランBを発動したのだった。

その直後逃げた新一は里美から傷の手当をしてもらう。

ここで里美は新一が寄生獣のDNAを宿っている事を知ったからこそ

里美は自らの体を新一に委ねる事で人間の感情を戻そうとしたのだと思う。

新一にとって一度寄生獣のDNAを得た事で人間の感情を忘れてしまっていたが、

里美と1つになる事で感情を取り戻させた行為は

新一にとって人間を取り戻す上で必要な事だった。

そんな2人に最強寄生獣が忍び寄っていた。

果たして新一は最強の寄生獣に勝つ事ができるのか?

そして新一はミギーとどんな決断を下す事になるのだろうか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

新一とミギーは既にどうかした状況になっており2人の連携はかなり向上した状況だ。

そして何より新一の成長もあるんだけれど、

寄生獣のDNAを融合した事により感情という部分を失い欠けていた。

しかし田宮良子が自ら子供を産んだ事で寄生獣でも

感情を理解する事ができると感じる事がわかった事で

新一にも心境の変化を迎えて行く。

そしてそのカギを握っていたのが恋人村野里美だったが、

里美も実際に新一が寄生獣のDNAと融合した事をうすうす感じていたのだと思う。

それでもこれまでの事件で正常な状況でいられないが

故に立ち直るまで時間を要したのは仕方ない事だ。

それでも命を救ってくれた新一への愛情は以前以上に

増したのは心境からも感じる事ができる。

そして新一も里美の愛情を受け入れた事で自ら封印ていた感情を思い起こしてくれた。

SATの寄生獣殲滅作戦もあれだけの相手にも関わらず

やはり強力な武器を使う事で殲滅する事には成功している。

ただ最強の寄生獣に対しては普通の武器では

通用していないので進化した相手に対しては更なる武器が必要という事だ。

最後の対決ではいくら相手が5体で1つだったとしても

バランスが崩れた立て直せないという事だ。

そして新一とミギーは里美を救って1つになったのだった。

総評として寄生獣との共存は最終的には達成できる訳だけれど、

この地球上で生きる生き物は元々同じ起源である訳で、

本来なら人間が特別という訳じゃない。

この世界に生きる以上弱肉強食の世界であるのに変わりはない。

ただ寄生獣は人間のみ食べる生き物である事は

食物連鎖の世界では十二分にあり得る話だ。

その上で寄生獣は生き残るために共存する道を選んだのは

結局せん滅作戦で多くの寄生獣が犠牲になった事によって

自分たちが生き残るためにはどうしたら良いのかを考え出した。

その点で田宮良子は自らは知能指数で人間より劣るのを理解していた事が大きい。

田宮良子が弱いと言ったのは結局数の論理上圧倒的に少ない寄生獣の種では

生き残れないと悟ったから他ならない。

ミギーもまた新一と共存する事で生き残った訳で

そのDNAは新一と里美の手によって生き残っていくのだと思う。

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寄生獣 Blu-ray 豪華版
染谷将太
東宝
2015-04-29

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