4日Jリーグ17第10節

浦和レッズ対鹿島アントラーズ戦が埼玉スタジアム2002で行われ、

0対1で鹿島アントラーズがFW金崎のゴールを守り切り

首位攻防の白熱した一戦を制した。

ACLを共に1次リーグを突破していた両チームの激しい攻防は

Jリーグ屈指の好ゲームを観戦してきました。
5日の川崎遠征に合わせて計画した今回の観戦ですが、

私自身新潟以外の試合を生で観戦するのは県外ではもちろん初となります。

これまで新潟のアウェイ遠征で県外に観戦に出た事はあっても

ほかのチームの試合を中立の立場で観る機会がありませんでした。

やはり新潟にいるとわからない事、

そして新潟以外のホームを経験して新潟に何が足りないのかを知る機会として

Jリーグで1番全力を尽くしている浦和サポーターの懐に入って

最前線で経験するのが1番の答えだと感じた次第です。

新潟と代表戦以外では初となる観戦ツイートもやりましたけれど、

どちらに与するでもなく中立の立場で観させて頂きました。

周りはもちろん浦和サポーターのど真ん中でありながら

緩衝地帯の目の前という大胆な場所で観戦した次第ですが

鹿島サポーターの凄さも目の前で観ながら

という気持ちもありましたのでそこを選びました。

という事で純粋にこの試合についてレビューしたいと思います。

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浦和レッズのフォーメーションは3−4−2−1

この試合ではDF遠藤、MF柏木が不在という中でスタートしました。

鹿島アントラーズのフォーメーションは4−2−2−2

こちらは右サイドバックの西が左サイドバックで出場する以外に

ほぼベストメンバーでスタートしました。

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試合はホーム浦和が圧倒的なポゼッション率で

ボールをコントロールしてアウェイの鹿島がそれを守るという展開になりました。

観る限りはそうなのですが、

個人的には鹿島は最初から浦和にボールを回させて奪ってからの

カウンターで仕留めるサッカーに徹していたというべきでしょう。

浦和は既にミシャ政権6シーズン目となりもう熟し過ぎた

という印象があるだけに下手にボールを前線から奪うよりも

ペナルティエリア前のゴール前から奪って手薄なところを

2トップの金崎、ペドロが狙うという事を徹底していました。

ボランチのレオが君臨する事で小笠原の負担が大幅に軽減された事も

この戦術を徹底できるという部分もありますし、

何より中央さえ堅ければあとはサイドからのクロスに対応すれば

十分跳ね返せるという鹿島の昌司、植田のセンターバックの強さが

あるからできるというべきでしょうね。

とにかく鹿島の中央が堅い!

だからペナルティエリアの外からシュートを狙っても

決まらないという印象が強かったですね。

浦和にしたらボランチにレオがいる事で尽くチャンスを潰された訳です。

その浦和ですが、やはり柏木不在の影響が

非常に大きかった試合だったというべきでしょうね。

遠藤の不在は那須が十分カバーしましたが、

柏木の不在で1番響いたのがセットプレーと中央からの展開ですね。

柏木がいたなら中央だけでなくサイドにもいいパスを供給したと思いますし、

サイドからの崩し以外は突破口がなかなか見つからなかったという状況でした。

それだけ前出のレオの存在が効いていた訳で

浦和としても埼玉ダービーで敗戦したショックを払しょくできずに

終わってしまったという感じです。

金崎のゴールシーンについては本当にラッキーな部分があったものの

あの状況で確りゴールを狙って入れてしまう強さは流石というべきでしょう。

そこまで鹿島もチャンスらしいチャンスが多かった訳じゃなかっただけに

この1点の重みが非常に大きい試合となりました。

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浦和の後半についてですが負けている時に

どういうサッカーで崩すのかが今の浦和の課題になっている状況です。

先制してしまえば無類の攻撃力を発揮しますが、

先制を許した時に大幅なリスクを背負ってまで

交代カードを切る意味があるのか?という感じがするんですよね。

もちろん得点を狙わなければならないのは言うまでもありませんが

ボランチの青木に代えて両サイドハーフが得意な

駒井をボランチで起用するという私が監督ならバランスを考慮しても

このシーンで代えるなら2シャドーの2人に代えて李かズラタンか、

宇賀神を代えて駒井にしますね。

青木を下げた事で運よく失点はしませんでしたが

鹿島のチャンスシーンを観ていると2,3点決まっていても

不思議はなかっただけにバランスは重要なのだという事です。

対する鹿島は交代カードを有効に機能させました。

1枚目は左サイドハーフの遠藤に代えて本来ボランチの永木を起用しました。

この糸としては右サイドの守備を強化する事で関根と駒井を封じる役割を担いました。

2枚目もこの試合精彩を欠いたペドロに代えて鈴木を投入して攻撃を活性化させて、

最後は疲れの見えた小笠原に代えて三竿健斗を投入して

守り切ったという交代カードを上手く活用しました。

前半0対0のままだったらどう転ぶかわかりませんでしたが

リードをした時の交代よりリードをされた時の

交代の難しさを感じた後半となりました。

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そしてここからは試合よりも両チームのサポーターについてですが、

騒動については一部サポーターの行動なので

全てのサポーターがそうじゃないと言っておきます。

この試合でまず感じた事はそれぞれのクラブは歴史を尊重している

という部分が非常に大きいという事です。

どのチームにも歴史がある訳ですけれど、

クラブとしてその歴史をどうサポーターに継承していくか

というのは非常に難しい事です。

それでも浦和に毎回訪れて感じる事は浦和美園駅から

埼玉2002へ向かう道で浦和レッズの歴史を掲載して観れるようにしている事です。

私もJリーグが始まってから色々なクラブの試合を観ていますが、

そのクラブの人たちも四半世紀が経過している訳です。

その間に数多くの歴史を刻んできた訳ですが、

浦和の場合は2000年にJ2で戦った歴史があり、

そのどん底を経験して今がある訳ですが、

その時戦ったサポーターが俺たちが戦った歴史を

次の世代に伝えたいという気持ちを色々なタイトル獲得のシーンや

その時代の選手たちを掲載する事で次の世代にクラブを支える歴史を伝え、

そして支える術を教えていると感じます。

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私は新潟サポーターとしてかれこれ18年以上サポーターとして

チームをサポートしていますがJ1に13年在籍して

次の世代にこれまでの歴史をどう伝えるべきなのか?

というのは非常に難しい課題だったりします。

昔はああだったこうだったという話でしか聞かされない事がどちらかと多く、

昨年のようなクラブ創設20周年イベントでもやらないと

過去の選手の事を知る機会にならないのはクラブの規模もあるとは思いますけれど、

このクラブがあるのはそういう選手たちがいたからであり、

そして新潟の場合クラブハウスもサポーター1人1人が出資して

作り上げた足跡がクラブハウスのオレンジガーデン前のプレート刻まれている事を

知る若いサポーターはどれ位いるのだろうか?という事もあります。

浦和の観戦を通じて改めてそういう歴史を伝えるという事の大切さを学びましたし、

新潟も今色々と揺れている中で伝えていかなければならない事は

そういうこれまで戦ってきた人たちと

これまでサポートしてきた人たちの歴史を伝える事を

普段からやっていく必要があると思います。

そして鹿島サポーターについても緩衝地帯から観ていましたけれど、

1人1人がチームをサポートしようという気持ちが本当に凄い!

今の新潟の状況を考えるととてもお恥ずかしい限りです。

本来サポートする立場は自然発生すべきものだと思いますし、

本当にサポートしたい気持ちがあるのなら当然音頭を取るリーダーこそ必要ですが、

みんなが自然とサポートする姿勢はこれまで作り上げてきた

世代が若い世代にも通じているというのを大きく感じました。

今の新潟は負けたら文句ばかり言う人たちばかりになってしまったばかりに

本来この2チームの歴史には及ばないとしても

この2チームも必死になってサポートしている姿をみたら

今のサポーターの姿勢は大変情けないと言わざる得ない。

この試合では試合の中でこそ激しいやり取りはありましたけれど、

J1で1番全力を尽くしている浦和サポーターが

ブーイングするのは全力を出しているからこそ

全力を出してくれという要求とそして叱咤激励である訳です。

そして何よりこの試合浦和は敗戦しましたけれど

鹿島の強かなサッカーを認めている訳です。

俺たちに力が足りなかったという気持ちが次に向かわせている訳ですが、

今の新潟にほかのチームのサポーターに認めてもらえるだけの事をしているだろうか?

という気持ちにもなりました。

もちろん支援面だけの話ではなく、

姿勢という点で本当にサポートする立場としてサポートしてくれ!ではなく、

サポートしたいという気持ちになっているだろうか?という事です。

勝つ試合にしか興味ないというならそれまでと思うんですよ。

勝つ試合が多ければ当然越した事はありませんが、

負ける試合があるからさらに強くなりたいし

サポートしたいという気持ちにさせるのだという事がより重要なのだと感じます。

この伝統ある2チームの戦いとサポーターの姿勢を観て今足りないのは何なのか?

というのは感じる事ができたのがこの試合の最大の収穫と言えると思います。

かなり長いレビューになりましたが本当にこの試合を観戦して良かったです。

またこういう機会に恵まれる事があれば是非観戦したいと思いますし、

できるなら何時の日か大一番の試合でサポートしたいという気持ちです。

5日は私もアウェイでサポートしますが確り戦う姿勢を見せたいと思います。

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