ストーリー




今回は牧野は小学生にAED講習をする事になった。AEDは講習を受けていないとなかなか使えるようにならないだけにこれは大人でも突然の状況になったらあたふたしてしまうものだが今は小学生にもこういう講習をするようにしている。

そんな中で牧野がかつて患者を殺したという話を冴島啓が広めた事で真相も知らないままにその話が広がる。牧野は何も語らないが本当か嘘なのかもわからない話が本当のまま真実のようにされるのは学校ではある事だし、それが集団心理として同調してしまうのが学校の世界の悪いところだ。

特に教師になる人の殆どは社会経験(会社員)をしないまま教師になる為教師自身が社会を知らないというのもある。この中でも寄り添うというけれど社会ではそんな事は一切通用しないのもまた社会だ。そう踏まえるとただ寄り添うではダメで向き合わなければならない。

そんな中で木登りをした生徒がそこから飛び降りて体を痛めている事が明らかになり更に翌日突然倒れてしまうが、それが気胸と判明しその原因が飛び降りた事が要因だった。

飛び降りた事を知りながら保健室に行くなという話をした生徒に牧野はそうしたらどうなるのかを実際に病院へ連れて行ってその生徒に事故によって動けなくなった子供や今回飛び降りた生徒が早く診察を受ければこういう事にならなかったという事を実際に見せる。

小学生でも大人同様の扱いをする牧野は小学生だから見せなくていいという考えはない。

そして翌日には冴島啓が神社で倒れているおじいちゃんを発見して119番をする。今の小学生はスマホを持っている事は珍しくないので連絡手段としてこの時は便利だが、ここからのシーンを踏まえると小学生に大人でもあたふたする事を色々と聞いて声だけで対応する事に限界を感じるシーンを目にした。

今はLive119というビデオ電話システムが普及しておりここでビデオ通話はSMSにアドレスが送られてきてそこからビデオ通話に切り替わるようになっている。



なかなか言葉にして伝えられないケースでもこのシステムを使えば映像から患者の状況を判断できるので色々な処置についての動画も配信する事で映像を見ながら処置をする事もできるので声だけで色々な指示をするのには小学生には難易度が高いという事を痛感するシーンだ。

それでも冴島啓はAED講習の事とそのプリントがあった事で牧野に連絡して色々指示を受けながら何とかやった事は小学生としてよくやったと思うし、改めて講習の大切さを知るシーンでもあった。

牧野が駆けつけた事で患者は助かったが、その直後に冴島啓は牧野にどうして弟を見捨てたのかと問いかけてきたのだった。

次回はかつて牧野が観ていた患者冴島啓の弟との経緯が描かれる。牧野は冴島啓の弟とどのような経緯があったのか？その経緯に注目だ。