ストーリー



今回は簑部幹事長に中野渡頭取が証拠を渡された事で半沢は反撃の機会を逸してしまい中野渡頭取から帝国航空の担当を外される事になった。

しかし半沢は最後まで諦めていなかった。半沢は100億が簑部幹事長に渡っている事は知っていたがその銀行先を掴めずにいた。しかし距離的な関係から名古屋の外資系銀行に預けてあることを察した半沢はその決定的な証拠を掴むために白井大臣を口説き落とす事にした。

その突破口となったのが意外にも花が白井大臣に渡した花だった。その花言葉は誠実という白井大臣が政治家を志した中で絶対的な大物政治家の前では無力だと悟っていたが、そこで半沢は白井大臣にこれまでの経緯と10年前に起きた事件について語ることで白井大臣を口説く事に成功した。

そして迎えた債権放棄の記者会見で現れたのは中野渡頭取ではなく、中野渡頭取に指名された半沢帝国航空担当で中野渡頭取の代理だった。

これに驚いた簑部幹事長だったが、そこから半沢の反撃が始まり、まずは債権放棄を拒否するところから始まり、さらには白井大臣が東京中央銀行の再建案を支持すると表明した事で形勢は逆転し、そこに白井大臣の秘書が入手した簑部幹事長の隠し口座を黒崎に伝えた事で証拠が揃い、白昼に簑部幹事長の100億の不正なお金の実態が暴かれた。そして簑部幹事長は土下座をして1000倍返しを果たしたのだった。

その後簑部幹事長は逮捕されて、白井大臣は辞職後離党して無所属として再スタートを切り、乃原は弁護士協会を追放され、中野渡頭取はこの事を謝罪会見を開いた上で頭取を辞任し、大和田も取締役を辞任した。

これによって半沢も銀行を去るつもりだったが、ここで大和田が最後の大芝居で半沢に頭取になって私を土下座させて見なさいと過去の因縁はまだまだ続く事になるのだった。

半沢は銀行に残留する事になったがその後誰が頭取になるのか描かれなかったので次に頭取になる人も相当大変だという事だ。中野渡頭取だったから半沢は活かされたが、これが他の方が頭取になるとどうでしょうか？人が代わると活かされる人活かされない人が分かれるだけにこれは難しいものですが半沢はまだまだ東京中央銀行に残って頭取を目指していく事になる。

当初は4月スタートのはずでしたがコロナ禍により7月スタートとなり計半年以上に渡る撮影となり出演者の皆様本当にお疲れ様でした。今年1番面白かったドラマになる事は確定しただけに半沢直樹の続編がどのように描かれるのかは楽しみですが、これで終わりではない事だけは間違いない。半沢が銀行に残った事がこれからも続く半沢の頭取になるまでの戦いでもあるという事だ。

総評として善悪がわかりやすいドラマでもありますし、今色々と息苦しい世の中だからこそこのドラマを観て元気になろうとした人も多かったと思います。ただ実際に半沢のような事をすると会社をクビになる可能性もありますし、ならなくても左遷させられる可能性はあるのでドラマの中だからこそ許されるという割り切りは必要です。現実社会はあくまで実績を積み重ねる事こそ重要なのです。

10月からは危険なビーナスが始まります。テセウスの船に続くサスペンスという事でまた色々な考察しながら楽しみに視聴したいと思います。