ストーリー




今回は天才彫刻家として名を馳せていた女性が脳腫瘍で手の施しようがないと大病院で診断されていた。大病院で施しようがないと診断されていた時点で寿命は決まってしまったようなものだが、それをエースなら切除できると言い切った。

それだけエースの腕が凄いという事だが、切除はできるがその女性はその脳腫瘍のおかげで先天性サバン症候群という稀に起きる才能を発揮しているという皮肉な状況にあった。

腫瘍を取り除けば確実に命は助かるがその代わりに命を失う。それは患者が選ぶべきことであり、医者としては命優先の選択肢が必ずしも正しいとは言えない。

命だけ優先なら才能は度外視だが、エースは価値があるか？という問いにこの女性は才能を失ってまで生きたくないという選択肢をした。

それが正しいのかはその人次第だが間違いとも言い難い。それは尊厳死とも言えるが、エースは何もできなかった大病院が最後の作品の為に延命処置だけしてをした。

その人の決断を尊重した。

何もしなければ何も残らなかった事でもエースの手術で生きた証を残す事ができた。

次回はアルツハイマー病の患者と向き合う。果たして生きる価値はあるのか？その患者に注目だ。