ストーリー




今回は南雲が３か月限定ながら野球部の顧問を引き受けた事で野球部は始動したけれど、山住はどうして南雲が３か月限定と言ったのかよくわからないままだった。

練習してきた事でそれなりに試合ができるようになってきたけれどそれでも強豪校と対戦するにはまだまだ練習が必要な状況だし、何より部員数が足りないので練習試合をするにも厳しい状況だった。

野球は最低９人いなければ試合が成立しないだけに試合をするにもけが人が出たらその時点で没収試合となる。

それでも強豪校の１年だけとはいえかなりの練習量を積んでいるし何より実力ある選手たちが揃っているだけにこの時点での力の差は歴然だったが収穫はこれだけの強豪校と試合ができた事だ。

今の高校野球は投手が最低3人必要だけに投げれる投手が必要だが野球は球速が遅くてもコントロールが確りしていたらそれだけで十分試合を作る事ができる。

まだチームが1か月ほどだから簡単にいかない訳で試合ができた事を良しとする事も必要だ。

目標はまず1勝としてその次に勝利数を上げていく事が目標になるが高すぎる目標は立てない方が良い。

そして南雲先生の秘密がここで明らかになったけれど、教員免許を取得できたが単位が取れず卒業できなかった為に正式には教員免許を持っていない。

「教員免許を持たずに高校教師をしていた」という衝撃的な告白に山住はどうする事もできずにいた。

厳密にいえば教師は確かに続けられないけれど野球部の監督はやる事は可能です。

サッカーと違い監督のライセンス資格がありません。

以前はプロ野球選手の場合教員免許を取得した上で10年間教師経験が必要でしたが今は学生野球資格回復制度によって3日間の研修で学生野球資格回復ができます。

学生野球資格回復制度なんて訳わからない制度が何故あるのかというとこれもかなり野球の歴史は古くプロとアマの間に大きな軋轢を生んだためにプロになった人はアマを指導できない壁を作ってしまいました。

今でもNPBを経ずにMLBへ直接行った選手はNPBに移籍するにはドラフト指名を受けなければならないという鎖国ルールが存在しているほどですから日本はそういう変な壁を作るルールばかりが野球界では存在するんですよね。

南雲先生はプロ野球選手になった経験が無いので教師は辞めても越山高校野球部監督は続ける事は可能です。但し教師を不正にやっていたという事をどう捉えるかにもよりますがこの流れだとそれを差し引いても野球部の監督だけは続投してもらう事になる可能性が高いと思います。

野球の制度を知らない人は教師ができなくなったら監督も辞めなければならないと思っている人がいると思いますが制度上は全然そんなことはないんです。

サッカーみたいに指導者ライセンス制度がない野球では誰でも監督になる事ができます。そうじゃなければ野球の素人の教師が監督になったりする事はできません。

次回は教員免許がない事が発覚した南雲は果たしてこのまま監督を続ける事ができるのだろうか？その展開に注目だ。